このプロジェクトもあと一週間となりました。
今日は私のお守りについてお話をさせて頂きます。
《実習に来た17歳》
そのお守りをくれたのは、一人の少年でした。 私と彼が出会ったのは、彼が高校2年生の時。就労継続B型事業所で支援校から実習生としてやってきた彼は、初めての環境にガチガチに緊張していました。
「ここは学校じゃないんだ。ちゃんとしないと……」と心の中で言っているのが聞こえるようでした。
きっと先生や親御さんから「頑張っておいで!」とたくさんのエールを送られて、この場に来たのしょう。その期待に応えなければと、彼なりに全力で努力をしようとしている姿が印象的でした。
この少年だけが特別ではありません。
初めての職場体験、初めて会う人(しかも大人ばかり!)、初めての場所。
誰もが緊張する状況です。
そんな中で、彼はひたむきに純粋に、そして真剣に実習に取り組みました。
その姿勢は「実習」を超え、「仕事」に向き合っている姿でした。
課題さえも真正面から受け止め、改善しようという姿勢をみせてくれました。
その姿に、私自身が学ばされ、「働く」とは何かを真剣に考えさせられました。
《選択肢が少ない》
卒業後、彼は就労継続高校B型事業所に通所を続けています。
ある日偶然お母様と会い近況をうかがってみると、
「毎日、遅刻もせずに通しています。頑張っていますよ。」ということでした。
その言葉を聞いて、心の中で私は思わず「やっぱり」と納得し、彼の成長を誇らしく感じました。
しかし、就労先を見つけるのには少し苦労もあったとのこと。
やはり選択肢が少なすぎる。
こんなに働くことに前向きな若者がいるのに、そして私はその状況を知っているのに・・どうにかしたい・・どうにかできないか・・と考えるようになりました。
それがこのプロジェクトの意義の一つである「障がい者の選択肢を広げたい」に繋がりました。
そして、その彼が初工賃で私にプレゼントしてくれたのがこれです!
共通の話題が相撲でした。それを覚えていてくれてプレゼントしてくれました。
初めての場所での販売や、初めて会う方にプレゼンをする緊張の場面の時はこれをみて、
「〇〇くんも初めての実習は緊張していた、そして頑張った。今も頑張っている。だから、私も!!」と力をもらえます。
将来、この青年と一緒にコンフィチュールを作って販売に行きたいと思っています。
それを実現するためにもあと7日頑張ります!