文画師Gani ルーヴルへ行く!?
はじめまして、曽我篤 a.k.a. 文画師Ganiと申します。
青森県西目屋村出身(世界遺産の白神山地の麓で育ちました)、現在は都内在住。IT企業のサラリーマンを経てフリーのデザイナーに転職、カリグラフィーのスキルと紋章学の知識を生かして色々なデザイン制作をしながら口に糊しています。

そんな中、来年2025年10月に、パリの「カルーゼル・デュ・ルーヴル」で開催されるアートイベント「ART SHOPPING PARIS」に出展が決まりました! 海外出展は初めてではないのですが、今までは「作品だけ」を海外へ送って、自分自身がその場へ行ったことはありません。今回こそは、作品と一緒に自分自身も現地に行って、自らが編み出した唯一無二の「文画」の魅力を世界にアピールしなければ!
カルーゼル・デュ・ルーヴルって?
世界一有名な美術館であるルーブル美術館に直結した商業施設、それがカルーゼル・デュ・ルーヴル(Carrousel du Louvre)」です。ルーヴル美術館から地下通路で直結したカルーゼル・デュ・ルーヴルは年中無休、パリの中でも特に人が集まりやすい場所となっています。ART SHOPPING PARISの会場である「サロン」と呼ばれている広間は、「パリコレ」の会場としても使用されています。
「パリコレ」はカルーゼル・デュ・ルーヴルのサロンで開催されています
書と絵画を融合させた新たな表現「文画」
私は2017年よりカリグラファーとして活動を始めたものの、文字が上手な人はたくさんいて、文字だけで食べていくのはキツいというのが本音……そこで考えたのが「書と絵画の融合」です。まだ誰も実現したことのない、文字と絵の両方を同時に表現することができたら凄いのでは…? と思ったのです。
書と絵画を組み合わせた作品としては、「カリグラム」や「カリグラフィックドローイング」等がありますが、もっともっと何というか…文字が絵画に溶け込んだような、文字と絵画が一体化したような表現ができないものか…とぼんやり思っていました。
文字と絵を組み合わせた表現(左:カリグラム 右:カリグラフィックドローイング)
※私の作品ではありません
そんな中、2020年を迎えて間もなく、世界中が「コロナ禍」に見舞われました。全国民がステイホームを強いられました。その降って湧いた時間を私は「書と絵画が融合した表現」の本格的研究に費やしました。そうして生まれた「文字を絵画を融合させた表現」「絵が浮かび上がる書」を「文画」と名付けました(2023年商標登録取得 第6690406号)。
初の文画作品(交響曲第九番「歓喜の歌」の歌詞を、ベートーヴェンの肖像画が浮かび上がるように手書きしました)
文画の特徴
特徴その1:浮かび上がる絵と書かれている文章が、密接に関連している
上の写真は、ベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」の歌詞を手書きしたものですが、少し離れてみると、作曲者のベートーヴェンの肖像画が見えると思います。
それから例えば本の文章と挿絵は別ものですが、私の文画ならば下の「ピーターラビットのおはなし」のように、手書き文章だけで挿絵も同時に表現することが可能です。
ピーターラビットのおはなし』の全文を3分割して手書きしながらその場面の挿絵を同時に表現した、3枚組の文画作品
特徴その2:見る距離によって作品の見え方が変わる
近づけば近づくほど「書」の要素が際立ち、離れれば離れるほど「絵画」の要素が際立ちます。
遠くから見かけた時には、「絵」として認識されますが、どんどん近づいていくと「書」として認識されます。近づいたり離れたりすることで見え方が変化する、「絵」と「書」のあわいを楽しむことができるのが、文画の大きな特徴です。
第49回 國際書道連盟展 秀作受賞「芳一」(般若心経の中から、座禅を組んだ人物が浮かび上がってきます)
特徴3:多言語対応
文画、特に肖像画の場合は、その人が実際に使用していた言語を使用するようにしています。英国人なら英語、ドイツ人ならドイツ語、フランス人ならフランス語、ロシア人ならロシア語、日本人なら日本語といった具合です。
※ただし使用文字は英字(いわゆるアルファベット)、キリル文字、そして日本語文字(ひらがな、カタカナ、漢字)に限られ、他の文字は対象外です。
トルストイは、長篇小説『戦争と平和』を、フランス語とロシア語を織り交ぜて書きました
「文画」を編み出した私は、国内外の文豪や偉人を題材にした文画を制作し続け(死後70年経過した人物の著作権はフリーになるため、題材は歴史上の人物が中心となっています)、個展やグループ展、各地で開催される文学フリマ等のイベントへ出展を継続、それが功を奏したのか私の「文画」は徐々に耳目を集め、倉本美津留の「これやん」
志茂田景樹氏の「KSアーティストクラブ」
のメンバーに加えてもらい、私の活動範囲も徐々に広がってきました。そして、ありがたいことに新聞やテレビでも取り上げらてもらえようにもなってきました。
TBS NEWS DIG 「カリグラファーって何?」人生を変えたSALEで出会った1本のペン カリグラフィー 文画師・曽我篤のターニングポイント
そんな中、今年の春に「ART SHOPPING PARIS に出展しませんか?」というお誘いを一般社団法人ジャパンプロモーションより頂いたのです。文画師Ganiの海外進出…年齢ももうすぐ50代半ば…実質的にはラストチャンスか? とにかくこの機会を逃す手はない! とはいうものの物価高に加えて円安傾向の昨今、パリ渡航は経済的に厳しいというのが本音です。そこで、クラウドファンディングを思い立ったという次第です。皆様どうかよろしくお願いします!!!
資金の使いみち
出展料:約50万円(作品輸送、展示、保険、会場通訳等含む)
往復飛行機:約25万円
宿泊:約10万円(5泊)
リターン準備・発送料:約15万円
CAMPFIRE手数料(17%+消費税)
スケジュール
2024年9月下旬 クラウドファンディング開始
2024年10月末 クラウドファンディング終了
2024年11月 調整が必要なリターンの調整開始
2024年12月 リターンの発送開始
2025年10月 パリ渡航 Art Shopping Paris 開催
最後に
以前、文学フリマで私の文画作品をお買い上げいただいた方が、1年後に再び私のブースを訪れ「この本読みました!」とご報告いただいたことがありました。その時は、とってもうれしかったです!
私の「文画」がきっかけで、その人物について調べたりして色々なことに興味を持っていただければ、こんなに嬉しいことはありません!

文画師Ganiの「文画」って面白い! 凄い! と思っていただけた方、ご支援のほど何卒よろしくお願いします!
文画師Gani(曽我篤)
最新の活動報告
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被爆80年「原爆展」
2025/07/31 14:098/5(火)〜8/10(日) タワーホール船堀にて被爆80年「原爆展」を開催します(入場無料)。主催は東京都江戸川区の原爆被害者の会「親江会」実は私、ここの参与会員理事をしています。そのきっかけは、3年前の「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」でした。その中で親江会会長の山本宏さんが、7才の時に被爆した時の証言を拝聴する機会がありました。お話の最後に、山本会長が詩吟「原爆行」を披露してくださったのですが、その声に心を揺さぶられて生まれたのが、文画「原爆行」でした。この作品は、2022年12月に東京都美術館で開催された「第50回記念國際書道連盟展」で秀作賞を受賞しました。私が山本会長にこの吉報を伝えたところ、わざわざ会場まで足を運んで下さいました(下の画像はそのときの写真)。https://ganicalligraphy.tokyo/2022/12/15/ganbakukou/そこから山本会長とのお付き合いが始まり、現在に至ります。原爆投下から今年で80年、あの戦争を生き延びた人も年々少なくなっています。同様に、親江会の会員も年々減少しています。あの戦争を生き延びた人がこの地球上から居なくなってしまうのも時間の問題です。この「被爆80年」といいう節目の年、そして昨年は上部団体の日本原水爆被害者団体協議会(略称:被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。このタイミングで開催する今回の「原爆展」に向けて、我々会員はかなり力を入れて準備をしており、様々な作品展示や催し物を用意しております(全部無料です!)。・丸木位里・俊 夫妻の「原爆の図」第一部〜第八部・広島市立基町高校生徒と被爆者の「原爆の絵」・映画上映(一部トークあり)「黒い雨」「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」「お母さんの被爆ピアノ」「ある家族の肖像 〜被爆三世代の証言」「サイレントフォールアウト」「広島・長崎における原子爆弾の影響」・古今亭菊太楼さんの新作落語「母のお守り」・アーサー・ビナードさんの紙芝居と講演その他、原爆被害者の証言等も耳にすることができる貴重な機会となります(拙作「原爆行」やポスター原画等も展示します。私も会場におります)。被爆80年「原爆展」8/5(火)〜8/10(日) タワーホール船堀にてhttps://ganicalligraphy.tokyo/2025/07/27/genbakuten/皆様のお越しをお待ちしております! もっと見る
春のお知らせ
2025/03/03 02:05文画師Gani久々の投稿はこれから5月までの作品展示・イベントのお知らせです。「いんすぴ」これやん展Vol.6-1(前期日程)期間:3/3~4/4会場:パークホテル東京34階 Corridor Gallerry 34https://koreyan.jp/event/inspi2025_1/これやん(https://koreyan.jp/)のメンバーがひとりひとり日本語の「お題」をいただき、そこから各自創作した作品が一堂に会するイベントです。ちなみに今回私がいただいたお題は「おもてなし」です!https://koreyan.jp/atsushisoga/23525/生命の残響期間:3/7(金)~3/16(日)会場:千葉県立美術館https://www.chiba-muse.or.jp/ART/館山で狩られたキョンの頭部から頭骨を取り出して、絵の具を塗り金箔を貼ったものを展示します!おさんぽTシャツ作品展会場:名前はまだない珈琲店(池袋の東長崎)期間:3/8(土)~3/24(月)去年から始まったイベント「おさんぽTをつくろう展」に参加します。私は、ピーターラビットをテーマにした作品展を行います!なお「おさんぽTをつくろう展」の開催期間は 3/9~5/11 です。https://osampo-t-info.jimdofree.com/梅屋敷ブックフェスタ会場:仙六屋カフェ(梅屋敷)期間:3/9(日) 11〜18時独立系書店と出版社が集うイベント。私は武蔵小山の「ひつじ堂ブックス」さんと一緒に出店、太宰歌留多や文豪かるた、ポストカードと本のセット販売等を行います!ぬまりびと博覧会会場:プラザヴェルデ コンベンションホール(沼津)期間:3/22(土), 23(日)https://numahaku.fun-numazu.net/numahaku2025/いわゆる「沼」にハマった人々が集う祭典、私は「手書き沼」「文画沼」にはまった人として出展します!文ッ字フリマ会場:町田市民文学館ことばらんど期間:3/29(土) 10~16時https://mojiflea.market/「文字」にまつわるオリジナル作品を販売するフリーマーケット、今年も出店します!遊楽書フェスタ会場:有楽町マルイ 7階期間:4/9(水)~4/14(月)昨年から始まった「遊楽書フェスタ」、好評につき今年も開催されます。私の他にも様々な書家の作品が展示されます!文画 in 弘大カフェ会場:弘大カフェ(弘前)期間:4/1(月)~5/18(日)https://www.instagram.com/hirodaicafe/現在「弘大カフェ」として親しまれている、弘前大学の外国人教師館での作品展です。かつて弘前大学(旧制弘前高校)に通っていた太宰治を中心に、文学界の人々の文画を展示、関連グッズも販売します。弘前観光のついでにお越しいただけると嬉しいです!KSAC展会場:ミーツギャラリー(銀座)期間:5/5(月)~11(日)https://ksac.info/直木賞作家の志茂田景樹を中心に創作活動をしているアーティストグループの展示、私も参加しています!文学フリマ東京40会場:東京ビッグサイト期間:5/11(日) 12~17時https://bunfree.net/event/tokyo40/作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する、文学作品展示即売会。今回も出店します!以上、ご都合が会いましたらぜひお越しください。声をかけてください。皆様に会えることを楽しみにしております! もっと見る
【目標達成】みなさまありがとうございました!【近況報告】
2024/11/09 13:26当プロジェクト、めでたく目標額を達成することができました。みなさまの御協力、御支援、誠にありがとうございます!前回の投稿からしばらく間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。言い訳になってしまいますが、11月2,3,4日開催の「東京インターナショナルペンショー」というビッグイベントの準備等に追われていました。この時期は文化系のイベントが沢山開催されるので、それに合わせて私も東奔西走している次第です(その裏でリターンの準備等を行っています)。そして締切間際の10月27日に開催された「文学フリマ福岡」の様子が、NHKで放映されます(私のブースにもカメラが張り付いていたので少し出てくるかもしれません)#てれふく「文学フリマ 思い託しあう即売会」放送予定:2024年11月15日(金) 19:30〜19:55 再放送:11月16日(土) 7:35〜8:00※福岡県域での放送です※放送後、番組配信アプリ「NHKプラス」でご覧いただけますちなみに11月12月の参加イベントは以下の通りとなっています(グッズ販売がメインとなります)。11月2,3,4日「東京インターナショナルペンショー」【終了しました】会場:東京都立産業貿易センター浜松町館https://tokyo-international-penshow.com/11月10日「ハモニカ横丁中央通り朝市」会場:吉祥寺ハモニカ横丁https://www.facebook.com/hamoyoko.chuo.asaichi11月17日「COMITIA150」会場:東京ビッグサイトhttps://www.comitia.co.jp/html/150.html11月18~23日「PAPERPAPERPAPER」会場:京都下鴨 MAYURAUhttps://www.instagram.com/mayurau/12月1日「文学フリマ東京39」会場:東京ビッグサイトhttps://bunfree.net/event/tokyo39/それから、今年の9月にオープンしたばかりの「ひつじ堂ブックス」で文画ポストカード等の販売をしております。https://www.instagram.com/yoshirin.kametaro/武蔵小山パルム商店街の脇にある可愛らしいお店です。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。 もっと見る





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