プロジェクトの実行者について
私たちは「コメディ・バレへの憧れ」特別一座です。劇団、ダンスチーム、そして古楽オーケストラからなる多彩なメンバーで構成されており、舞台芸術を通じて文化交流を促進したいという熱い想いを持っています。集団として、多様な背景を持つアーティストたちが集まり、新しい表現を追求しています。
プロジェクト主催者の自己紹介
赤坂放笛
相愛大学音楽学部器楽学科(古楽器専攻)でバロック・オーボエを学び各地で演奏活動を行う。88-02年の14年間重要無形文化財総合認定者の安東伸元師の下で狂言を修行。その間に学校公演や海外公演に数多く出演。03年春、「そう楽舎」を立ち上げ、身近に楽しめる「西洋古楽器による小演奏会シリーズ」を継続中。現在、そう楽舎主宰。東京リコーダー協会、(学)大阪医科・薬科大学 高槻中学校講師。
そう楽舎《2003年4月設立》
主に盛期バロックのピリオド楽器による演奏会を企画制作している、任意の団体。
2003年から現在に至るまで、京阪神を中心に様々な会場にて「西洋古楽器による小演奏会シリーズ」を継続。
2009年から2012年まで、大阪市の現代芸術創造支援事業において事業委託を請け負う団体として採択され、本公演と連動したワークショップ含め計11公演を、日本基督教団浪花教会や大阪市中央公会堂、国立文楽劇場、大阪歴史博物館などで開催。2013年から現在までの毎年、大阪市の助成を受け、登録有形文化財の川口基督教会や大阪歴史博物館、大阪市中央公会堂その他会場にて開催
このほか、教育機関の芸術鑑賞会、美術館公演、「奈良県大芸術祭」、「ムジークフェストなら」、複数回にわたるドイツ演奏ツアーなど様々な舞台で精力的な活動を展開し続けている。
このプロジェクトで実現したいこと
本公演では、同時代に異なった社会で芸術と娯楽を両立していたこの両者に着目し、原作の良さを残しつつ、現代の視点、上方の演者らしさを加えた独自の台本と演出で実施します。
当団体は西洋古楽の音楽家を中心とする団体ですが、過去数年にわたり本公演を目指して演劇界やバレエ界との協働を重ねて人脈の構築を行って来ました。このようにして出来た人脈を元に作られる、本公演ならではの舞台は、観る者の好奇心と想像力を掻き立てることが期待されます。
フランス古典喜劇「町人貴族」を、現代の笑いと活気に満ちた商都大阪で上演することによって、古典芸術の新たな魅力を発見し、観客の皆様にユニークな体験を提供したいと考えています。この公演を通じて、観客の皆様に笑いと驚きを届けるとともに、古典作品が持つ普遍的な魅力を再確認していただければ幸いです。
プロジェクト立ち上げの背景
「町人貴族」は、モリエールとリュリのコラボレーションによるコメディ・バレの傑作です。この作品を大阪というユニークな都市で上演することは、古典芸術と現代文化を融合させる試みの一環です。大阪は、歴史と新しい文化が共存し、多様な表現が許される都市です。この特別な環境で、フランス古典喜劇を上演することに大きな意義を感じ、プロジェクトを立ち上げました。
そう楽舎の発起人で代表の私、赤坂放笛は、19歳から34歳まで縁があって狂言をやっていました。職業狂言師を目指していたのですが、叶わないまま離れることになりました。
大学ではバロックオーボエを専攻していたので、日本の古典と西洋の古楽を並行して修行していたことになります。安土桃山の戦国時代の頃、に日本と西洋は、大航海時代の波に乗り交易していましたが、江戸幕府の鎖国政策により交易は、ほとんどなくなってしまいました。
その交易が薄くなってしまった時代の西洋の作品を、日本の心を注いで上演できるのは、私の使命のように思うようになりました。
中でも「町人貴族」はコメディ・バレと類される作品なので、喜劇の古典、狂言をやっていた私には愛おしい作品に思えました。
現在の準備状況
本公演と同じ公演を昨年度2023年度の8月15日に大阪市中央公会堂で公演の予定でしたが、台風が関西を直撃したので、中止になりました。そんな訳でそのリベンジ公演となります。
実現できなかった公演と内容(演目)は同じですが、脚本や演出を見直し、演奏者もふやして上演予定で準備を進めています
リターンについて
上演後、記録用に録画してある公演の様子を簡単なドキュメント動画にしDVDにておわたしします。
当日配布のパンフレットに、お名前を掲載します。
スケジュール
2024年9月オールキャスト決定
10月 広報の開始 チケット販売開始
11月 歌、ダンス、芝居 各チーム稽古の開始
2025年1月 歌、ダンス、芝居チーム総合練習
2025年2月12~13日通し稽古
2025年2月14日 コメディ・バレへの憧れその5「町人貴族」公演
2025年4月 リターン発送
最後に
モリエールの戯曲、リュリの音楽で上演された、貴族になろうとした成上り商人を描いたコメディ・バレ「町人貴族」を、商人の町、お笑いの天国、大阪でいつか上演したい!と言う思いから始まっています。
この作品は後のオペラ作品に多大な影響を与えた作品です。20世紀初め頃には、音楽を作り直して上演されています。私たちは原点に返りつつも、現在の視点を加えて日本語で(歌は原語のまま)上演したいと思っています。モリエールやリュリが活躍した17世紀のフランスと現在の大阪では、社会情勢も、価値観も違うので笑うツボももちろん違います。原作の良さを残しつつ、大阪に縁のあった各演者の価値観を落とし込んで、大阪らしい作品に仕上げたい思いっています。
日本の古楽では、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディの作品を取り上げることが多いが、フランスの作品はあまり上演される機会がない⇒もっとフランスの作品を世に知らせたい。
音楽、ダンスだけでなく、芝居が大きくかかわる、総合的な作品を知ってもらいたい
堅苦しいテーマでなく、コメディ笑いのある作品を通じて、移り行く価値観を感じとってもらいたい。
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