自己紹介
「金次郎のひとづくり」下巻「金次郎と青木村文集」の編集者の筑西市尊徳会代表の田中浩之です
私は小さな頃から人の評価ばかり気にして競争してきました。社会に出ても考えは変わらずばかりかエスカレートし、評価の為に我がままを通し自分を優先し他者に気遣いの出来ない社会人になってしまい、大事な人を傷付けたり、後悔する事の繰り返しで今日まで来てしまいました
大切な事を知る
そんな時に金次郎の考えに触れ、本当に大切なのは、出来る結果や成果も大事ですが、「今、目の前にある事や人に一生懸命、尽くす」という真心が大切だと気付きました。また私が惹かれているのは金次郎の美意識で、人に思いを伝えたり、行動に結びつける上で美しさまで緻密にデザインする事の大切さにも気付きました。教育方針にも表れていて娘や息子に書や絵画を習わせています。下記絵は尊徳の娘文(1824年ー1854年)が残した作品で、二宮尊徳全集によると弘化3年正月の筆とあるので、文が歳22歳の頃のものと思われます。
尊徳の言葉が美しい
尊徳は行動に結びつける印象的な言葉で指導した上に美しさを加えるので余韻が残ります。例えば「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」と言います。内容は腑に落ちますし、歯切れのいい言葉が美しく印象に残ります。金次郎の文献は多数出ており本質的、哲学的、科学的、人心掌握に長けていると書かれますが、私は金次郎の美意識に惹かれています。
見える物も、見えないものも美しい
今回の桜川市青木の堰工事では出来上がった堰の美しさはもちろんですが一般にマネージャーはよく後ろ向きな考えを持った部下に『よしやるぞ!』と思わせる難しさに向き合っています。金次郎はやる気を持たせるだけでなく、さらに上をいきます! なんと仕事を極楽と言わせてしまうんです。何が極楽と思わせたのかと言うとお金と食事の提供の仕方です。目に見える対価と目に見えない作業者の心の内面まで金次郎は緻密にデザインし指導します。金次郎は「美しさ」という評価基準をもっていて、それが人々を魅了したのだろうと、私は思います。
このプロジェクトで実現したいこと
「金次郎の教えを広めたい」
金次郎は薪を背負った金次郎像が有名ですが何をした人なのか分からない、学校の授業でも取り扱いが少ない、テレビや新聞などのマスメディアで露出が少ない、戦時中に国民教育に利用された、金次郎像が歩きスマホを推奨してしまうというマイナスイメージ等、尊徳ファンにとっては寂しい限りです。教えが社会背景や解釈で変わる事実は受け止めながら、ただ、マイナスとプラス、陰と陽など反対の考えを1つの円の中で捉え昇華する金次郎の教え(一円融合)によると、1つの事に良い悪いの意見が出る方が次の一手が見つかりやすいと尊徳は言うと思います。そして金次郎の教えの目的は一歩踏み出だす事です。
そこでバナーは”かつて町と人を創った金次郎「今度は私達の番だ!!」食の未来、人口減少に立ち向かう”としました。
その3つを叶えるために「金次郎のひとづくり上下巻」とし、これを返礼の目玉にしたクラウドファンディングを実施します!
尊徳を学ぶ意義
ところで新型コロナウィルス感染症の流行から始まった正解のない不確実な社会情勢。金次郎の生きた天保の大飢饉の時代は明治維新前でペリー来航で欧米列強の脅威にさらされました。先行き不透明な社会という共通点が浮かびます。
青木村復興をした金次郎は天保の大飢饉の最中の12年間で人口増加量、穀物収穫量を1.5倍以上増やしています。技術的な事、科学的な事、人間心理的な事、安全面の配慮や継続性まで配慮しキメ細かい戦略がみえます。金次郎は金融業も行い奇想天外な無利息融資を行っていました。そう聞くと敏腕コンサルタントだと言えますがそんな金次郎だって始めから上手く行った訳ではありませんでした。では、いつターニングポイントを、どこでむかえたのか?
青木村の仕法の依頼を42歳の時に受け47歳の時に堰工事を行っています。この期間の体験が金次郎の土台になっていると筑西市尊徳会桐原光明会長は言います。今回の「尊徳のひとづくり上下巻」は成長期にあたる方や企業は、喉から手が出るほど学びたい内容になっています。
「金次郎とひとづくり」上巻と下巻
冊子はA4サイズで上巻56㌻、下巻64㌻合計120㌻で1セットになります。桜川市青木で尊徳がどんな成功体験をしたのか、報徳記(富田高慶著とみたこうけい)二宮翁夜話(福住正兄ふくずみまさえ)の現代語訳桐原光明著と青木また近辺の方に青木村に関わる事、当時金次郎と関わった人の御子孫の方々や言い伝えや尊徳の教えから実践した事を御寄稿頂いたものを文集にしています。正に蔵出し情報満載です。地元の人に聞いた金次郎の奇想天外エピソードから金次郎のターニングポイントが見えてきます、そして私達が抱える先行き不透明な正解のない時代の生き方が学べます。
発行する冊子について
「金次郎のひとづくり」は上巻「二宮金次郎と青木村救済と復興仕法を読む 感想と提案」下巻「金次郎と青木村文集」からなるA4判120ページの冊子です。
下巻については「金次郎と青木村文集」で、報徳記、二宮翁夜話を読んだ感想や未来への提案また地域で尊徳の教えに導かれた事業や青木に伝わっている事や事実などが集まってきています。もちろん課題とロマンを残しつつですが貴重な記録です。今、この地域の資産が作られている感覚です。
プロジェクト立ち上げの背景
私達はどうしたら金次郎の教えを広く伝えられるのか考えてきました。講演会、映画上映、バスツアー、現地研修会、展示会、かるた、書籍の販売会と行ってきました。なかなか、集客は思う様にいかない中、昨年の御殿場市大会で「筑西市尊徳会 御殿場市大会報告集」を作成したところ多くの方からご賛同頂くことができました。
同じ要領で私達は文集を作成する事を思いつき、地域の方と一緒に作品を作る事に考えが至りました。寄稿依頼をしていく事で出来上がる文集よりも大切な事に気がつきました。それは文集作成者の家族が関心を寄せ交流の機会になる事です。「あなた書けるの?」とか「題材は何にしようかな」と家族で話したり現役を引退したご主人が「書いてみるか」と現役時代を思い出し腕が鳴ります。また、お子様が「私が文章チェックしてあげるよ」または、寄稿者自身が家族に「書いたから、一度見てみてよ」と家族内で交流が生れました。さらに寄稿するという噂が家族から地域へ、「◯◯さんと内容が被ってしまうから何を書くか聞いてみるか?」「あの人にも聞いてみたら」「離れている人だけど、この人はどうか?」と話が広がっていきました。
気付いた事
もしかして今、まちづくりをしているかもしれない。何もないところから人の意欲が生れ、会話が生れ、人が活動的になる事を寄稿の依頼をしながら感じています。この様な活動が徐々に運動になるのだと体験させて頂いています。
クラウドファンディングについて
この感動を全国に発信し次年度の全国大会へもつなげたいと考えています。広めるとなると経費が掛かります。そこでクラウドファンディングを活用しようと考えが至りました。クラウドファンディングの効果は冊子が完成すれば支援者は「金次郎と青木村文集」の巻末に名前が入り、寄稿者の記念品になりますし名前が入った冊子はご近所の方、友人へのプレゼントとしてもご活用できます。またクラウドファンディングを利用することで地域の返礼品を目的に桜川市(と筑西市)をお知らせでき、町に関心を抱きます。そしてサミット当日にもクラウドファンディングの支援中なら当日参加予定約の約1000人の方々にお知らせでき、青木仕法が書かれた返礼品(冊子)が全国へ届けば”金次郎の教えを広める”事になります。
「尊徳のひとづくり上下巻」が支援者、寄稿者のご家族に反響し、親戚、友人へ繋がりサミット開催日まで多くの人にこの事業を通して一緒にプロジェクトの達成感を味わえれば幸いです。
現在の準備状況
「金次郎と青木村文集」の寄稿者から文集が郵便、メール、手渡しと続々と集まってきております。返礼品になる真壁藍保存会の手ぬぐいの準備で藍をたてています、藍染め手拭を作成中です。手拭のデザインは活動報告で随時お知らせします。記念になる手ぬぐいのデザインを考えておりますので楽しみにお待ちください。
https://youtube.com/shorts/mnA7nnyHOIU?feature=share
リターンについて
リターンは6種類
支援①2,000円
「尊徳のひとづくり」1セットと巻末に支援者名入れ
支援②5,000円
「尊徳のひとづくり」3セットと巻末に支援者名入れ
支援③10,000円
「尊徳のひとづくり」10セットと巻末に支援者名入れ
支援➃10,000円
「真壁藍保存会藍染手拭」1枚と「尊徳のひとづくり」1セットと支援者名入れ
支援⑤20,000円
「真壁藍保存会藍染手拭」1枚と「風鈴(小田部鋳造作)」1つと「尊徳のひとづくり」1セットと支援者名入れ
支援⑥50,000円
「真壁藍保存会藍染手拭」2枚と「風鈴(小田部鋳造作)」2つ「尊徳のひとづくり」10セットと支援者名入れ
※冊子「尊徳の人づくり」に入れる支援者名を備考欄へご入力ください。
・地域名とお名前を備考欄へご入力ください(企業名の場合は15字以内でお願いします)
スケジュール
8月 上旬 報徳サミットの開催状況確認
9月 24日 真壁藍保存会が金次郎手ぬぐいの染色の基「藍」を点てる
9月 30日 「尊徳のひとづくり」下巻の文集寄稿申込の〆切
10月 2日 クラウドファンディングの返戻品が決まる
10月 9日 筑西市須藤茂筑西市長、桜川市大塚秀喜市長に桐原光明著書「青木村救済と復興仕法上下巻」贈呈申入※「二宮尊徳の青木村救済と復興仕法」上下巻は今回のクラウドファンディングとは別売りです。
10月 22日 クラウドファンディングチラシ配布 筑西市内
10年 22日 クラウドファンディング公開
11月 16日 第29回全国報徳サミット桜川市大会開催
11年 17月 クラウドファンディング支援受付の終了
12月 中旬 返礼品の随時発送
資金の使い道
合計経費 910,000円 以下詳細
返礼品費:約516,000円
(クラファン支援者への郵送代、冊子代金、真壁藍保存会、小田部鋳造作風鈴等の郵送代、案内状作成、表紙になる切り絵制作依頼代、印刷代、備品等も含む)
その他経費、チラシ、広告、デザイン料、郵送代(寄稿者、支援者)、郵送準備等220,090円
クラウドファンディング経費・手数料(17%+税):約173,910円
※収支報告は事業終了後あらためてさせて頂きます。
文集制作のきっかけ
以前より筑西市尊徳会で「どうしたら報徳サミットをもっと充実したものに出来るのか」を考え毎年サミットに参加してきました。そんな中昨年(令和5年)、御殿場市大会開催後に報告集を作成したらどうだろうかと尊徳会会長の桐原光明氏から提案を受け、一度やってみようという事で報告書を作成したのが事の始まりです。
書くという事
文字を書くという事はサミットに参加する意義や目的を再確認出来ますし文章を作るために自分の行動と感情を観察するようになります。書く事を通して何をしたいのかがはっきりすると、どこの誰を頼ったらいいかが見えてきます。それが事実を求めるロマンにつながり結果として交流の機会や文献を読む機会にもなります。書く事は思考や知識の整理につながり、さらに家の人、地域の人に伝える資料になります。人によっては、書いていくうちに没頭し、いつの間にかペンが止まらなくなるようです。
文集の順番は例外はありますが、あいうえお順に並べました。人づくりまちづくりの観点でとても見どころ満点の作品になったのはご寄稿頂いた皆様のお陰です。
クラウドファンディングの協力者、文集寄稿の協力者
全国の皆さんへはクラウドファンディングで周知させて頂き、ご支援頂いた方には地域の返礼品に真壁藍保存会様、小田部鋳造株式会社様にご協力頂きました。また文集の寄稿内容は「青木村救済と復興仕法」桐原光明著を読んだ感想や未来につなげる提言になっておりますが、特に見どころは現在青木にお住まいの方の寄稿文で尊徳に関する貴重な記録にもなっております。まさに他では見られない文集となりそうです。その他桜川市内、筑西市内の方、国、県、市内のまちづくりに関わっておられる方、当時金次郎と関りがあった御子孫の方々、筑西市尊徳会、下館筑西報德壹圓塾様、ちくせい観光ボランティアガイド協会様にご協力いただきました。
文集の表紙
表紙は切り絵作家の竹蓋年男氏が青木神社と夏祭りの様子と想起させる切り絵を制作中です。改修費用は地域の皆さんで準備されたと伺い、寄付者芳名板を見ると沢山の方の名前がありました。また金額以外の名もなき寄付も含め、私は地域の拠り所を守る姿勢に感動したのを思い出します。下記は青木神社と竹蓋氏の作品の一例です。
道徳経済一元論
最後に「道徳経済一元論」をご紹介させてください。尊徳は「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」だと言っております。この言葉を見て聞いて私は「何と美しいと文章なんだ」と思うのです。
計画は頑強、一方で分かりやすく印象を残す尊徳に、言葉の順序や文字の配列にも緻密さを感じます。広く学ぶことを推奨しながら、さらに実行する事の大切さを訴えてきた尊徳の態度は脈々と今に受け継がれています。その教えが今年7月に改修された青木神社の修復が物語っているのではないでしょうか。実行委員会の皆さん、また意見を出した皆さん、後世でこの神社が拠り所となり地域を支えていくものと思います。
最後に
この文集作成でご指導ご協力いただきました皆様またクラウドファンディングでご支援くださいました方のお陰で文集作成事業が進んでいる事にを心より御礼申し上げます。今も全国報徳サミットの都度開催していこうと考えており、大切な第1回目の事業です。成功するまでお付き合い頂ければと思います。また、お勧めしたい方にシェアして下さると幸いです。
※出典元について:
クラウドファンディングの表紙の金次郎は第13回全国報徳サミット筑西市大会の表紙になったもので(尊徳廻村画:下館小学校蔵)です。背景は二宮尊徳全集22巻からです。
※内容にお気づきの点がございましたら、ご指導いただけると幸いです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る訂正と送付の状況報告
2024/12/14 20:19表題写真は雨引観音からの写真ですが夕日が綺麗な時期ですね(12/8の夕方の写真)皆さん、今皆さんに返礼品をお届け、郵送しております。届いた方、本当に応援ありがとうございました!届いていない方、お待たせしております!!随時お送りしておりますのでしばしお待ちください!!年表の61ページなら誤りがありましたm(__)m上から5行目 500番地となっておりますが正しくは1500番地です。ご確認くださいm(__)mお手数お掛けしますが訂正お願いしますm(__)m もっと見る
梱包作業始まりました
2024/12/04 20:59この度、クラウドファンディングの返礼品の準備に入りました! 12月3日に書籍が納品され、12/4の9時から筑西市中央図書館で梱包作業をしています。仕上がった冊子は『尊徳のひとづくり』上下巻。上巻は桐原光明先生執筆の青木村救済と復興仕法、下巻は金次郎と青木村文集は田中浩之編集です。金次郎の成功の代表的な場所を2つ上げるとしたら?もちろん、現在の真岡市で旧桜町と、もう一つは青木村です!!そんな青木村仕法の冊子を青木村の方と一緒に共同作業して、クラウドファンディングは128名、金額は総額656,000円にまで支援額が伸びました!!収支報告まで、やっていきたいと思います!!さて、今回の冊子は手前味噌ですが、涙の結晶と言って良いほどの素晴らしい冊子です!!!数日かけて梱包してお送りします。いくつか注意した点は、配送の記録が残る様にし、雨の日対策で濡れないような対策もしました!!もう少し、お待ちくださいね(^^) もっと見る
ご支援の御礼
2024/11/20 12:1711月17日までクラウドファンディングで皆さんにご支援を頂きました。代理申請でまとめて支援した関係で表示と変わりますが126名のご支援を頂くことが出来ました。本当にありがとうございました。目標金額には届きませんでしたが、多くの方にお知らせ出来たことは成功だったと感じております。上の写真はかつて青木で行われていた地域行事の様子です感謝をお伝えしたいのでこちらに載せさせて頂きます。・ご支援いただきました方(倫理法人会、商工会青年部の皆様、友人、知人、家族)・ご寄稿者のご紹介をくださった方・ご寄稿下さった方・青木地区の皆様(水利組合様、青木神社氏子の皆様、農村集落センターの場所の提供に尽力してくれた方・行政の方々(バスの手配、経路案内図作成、現地研修段取り・尊徳会や各歴史団体の皆様(下館筑西報德壹圓塾様、筑西市郷土史を考える会様、明野郷土史に親しむ会様、鈴木頂行顕彰会様・茨城新聞社 記者様大変お世話になりました。たくさんの経験をさせていただきました。私が学んだ事は豊かな生活を送るには見えないものを皆で大切にしていく事だと皆さまに教えていただきました。金次郎が神社、仏閣を大事にしていた事が「この感覚」なのかもしれないと感じております。11月19日に朗報がありました。青木の方から「俺らも尊徳団体を作ろうか、または二宮様(青木の尊徳顕彰碑がある処)を再建しよう」と考えているんだよ、田中君。・・・私は「寄稿文集を活用したクラウドファンディングをやってよかったと涙が出ました」これから編集と出版がひかえておりますが、12月上旬を目標に返礼品をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!!! もっと見る
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