コンパクトを追求した財布は、名刺などを収納できないことがほとんどです。usflのデザイナーで言うと、行きつけのコーヒショップのスタンプカードを財布にひとまとめにしたいニーズがございました。slim2では、そういったちょっと長めのカードも収納できるようにデザインしています。これまでのコンパクト財布をお使いの方で、別にカードケースをお持ちの方は、slim2だけでカードケースが不要になるかもしれません。
革は曲がるため、たくさんを詰め込むと歪んだり膨らんだりしてしまいます。そもそも収納していない財布を持ち歩くことはないため、中身がないときの薄さにはあまり意味がありません。slimは中身を入れた状態、つまり普段持ち歩くときも薄くなるように仕立てています。使用する素材、素材の厚みやサイズ、それらを特殊な方法で組み合わせることで、「収納してもフラット」な形をキープできます。ポケットの中でも、机においたときも、薄さを体験いただけるはずです。
これまでの財布は、カードの出し入れに慎重な操作が必要でした。3方向にカードポケットが縫製されているため、縫製されていない方向に、真っ直ぐに、人がカードの向きをコントロールする操作が必要でした。ここにストレスが隠れていました。一方、slim2は2点で支える構造です。上と右方向が空いているため、カードの出し入れがスムーズです。カードを出し入れするときに、ポケットのフチにぶつかったり、狙ったとおりに差し込めなかったりといったことが起きません。mm単位のカード操作はslimには存在しないのです。
カードを扇形に開くことができる財布は、他ブランド様もラインナップされています。slim2は、展開のしやすさ、選びやすさもこだわりました。1.カードをいきなり展開できます。(既存の財布では、少し抜き出してから展開が必要でした 。)2.カード背面に指を添えやすく、カードを動かしやすい。3.カード前面が大きく見えているため、選びやすい。4.カード背面が支えられているため、カードが安定する(落下しにくい)。どれか1つだけを実現した財布はあったかもしれません。しかし、すべてを実現した財布はslimだけです。手のひらで、トランプを展開し、そこから選ぶ。がコンセプトでした。「カードを思ったとおり操作する気持ちよさ」をご体験いただけるはずです。
これまでの「カードが重なる財布」は、選ぶまでに2つのアクション必要でした。1.カードを引き出す。2.カードを展開する(カードを重ならないようにずらす)。slim2は、アクションを減らし、早く、簡単に、快適に出し入れできるようにデザインしています。1.カードを展開する。これだけで展開できます。意匠取得済み。特許申請済みの、slimだけの操作です。プロジェクトページでは概要の紹介としておりますが、活動レポートでは詳細も解説させていたきます。引き続きよろしくお願いいたします。