日本ではクマ(ツキノワグマ・ヒグマ)と人とのトラブルが連日報道され、社会問題になっています。クマが人里へ現れたとなると、捕まえて殺処分がいまの主な対策ですが、元はと言えば、クマのすみかである奥山を開発し、奪ってきた人間側に原因があります。その原因を解消しないまま、殺処分を続けてもよいのでしょうか。森にエサ場がなく、人里近くに頼るしかない今、この対策を続けると、クマが絶滅するまで人身事故はなくなりません。
私たちが進めている対策は、クマの命を尊重し、人身事故防止に非常に効果的な「防除による棲み分け」です。人里周辺の草刈りで隠れ場所をなくし、柿もぎなどで誘因物の除去をすることで、クマが人里に入ってこれない環境づくりをしています。この対策の効果は絶大で、2023年に兵庫県豊岡市(クマ生息地内の集落で毎年クマの出没がある)で、熊森は行政・地域の方々と協力して実施した結果、人身事故0、クマの捕殺0を達成することができました!(詳しくは熊森のブログへ)クマには電気柵はとても有効です。
クマの目撃情報や人身事故があれば、現場へとんで地元の方と対策を話し合い、行政に捕殺に頼らない対策を提案するなど、地道な活動を続けています。「棲み分けによる防除」を早急に全国的な流れにするため、全国を飛び回って活動した結果、財政状況が非常に苦しくなっています。私たちは27年間、完全民間団体として会費と寄付だけで運営してきました。これからも森や野生動物を守りたいという純粋な想いを原動力に、活動していきます。
クマ問題は年々深刻化していき、待ったなしの状況です。クマの命も人の安全も守る対策を広げる歩みを止めないために、ぜひご支援ください!!
集まった支援金の使い道
・クマ被害防除対策などの作業 500万円
・共存のための現地調査・研究 300万円
・シンポジウムや勉強会など周知活動 200万円
●各計画の旅費交通費、人件費(クマ被害対策作業、現地調査、その他クマ保護活動のため)、資材購入費、広報/宣伝費 (予定)
※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。
▼リターンは以下をご用意しています。
5000円…お礼メール(クマの写真付き)
10000円…団体紹介の小冊子、くまもり特製絵はがき1枚
50000円…団体紹介の小冊子、くまもり特製絵はがき2枚
100000円…団体紹介の小冊子、くまもり特製絵はがき3枚
300000円…団体紹介の小冊子、保護クマとよの等身大タオル
500000円…団体紹介の小冊子、保護クマとよの等身大タオル、会長とのZOOM座談会参加権
公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上邦久
環境省は、クマ、シカ、ネコなどを有害獣であるとして駆除や捕殺を続けています。環境省は「科学的根拠」に基づいて捕殺、駆除が必要と言いますが、実は「行政の無謬性」を守るために都合の悪いデータを隠ぺいした「似非の科学的根拠」に基づいていることがあります。私たちはつい「国や大学教授が言っていることだから」と信じてしまいがちですが、実は権力や権威に誘導されて「歪められた科学的根拠」を信じ込まされていることが多くあります。権力や権威に屈することなく殺処分に反対し、いのちを守る活動を続ける、熊森協会の頑固な姿勢に共感しています。
▼公益財団法人どうぶつ基金
https://www.doubutukikin.or.jp/
うむ農園 高橋秀彰
私、高橋秀彰は、日本熊森協会の活動を心より、応援しています。「世界にまるで不要なものなし」これは、粘菌学者として有名な南方熊楠氏の言葉です。もともと調和していた不要なものが何一つない世界を掻き乱し、奪い、熊を追い込んでしまったのは、他でもない私たち人類です。昔は争わずに共存していたはずの熊を殺す必要は全くありません。この対処療法のような愚かな行いは、即刻改め、奥山が失われているという本当の原因を、今こそ解決するときにきています。熊を含めた全ての生命がいるからこそ、私たちの生活が成り立っていることを深く知り、行動に移す時だと感じています。
▼無施肥、農薬不使用、自然栽培のうむ農園
https://www.youtube.com/watch?v=FUKy2IgQbvg
特定非営利活動法人Grow & Leap 代表理事 倉田佳代子
先日愛知県支部の支部5周年感謝祭に初めてご招待いただき参加してみると、活動される方々の真っ直ぐな眼差しに感銘を受けました。その目の輝きを見た時、かつて支援した高校生に、動物が大好きな農家の娘さんがいたことを思い出し、応援したい気持ちがわきあがりました。彼女は、今は大学で里山問題と真摯に向き合いながら、研究しています。日本熊森協会の皆さんも、今、心を1つにしながら、自分たちにできることを1つでもしようと行動されています。そして、若い世代を積極的に巻き込みながら、これからも豊かな自然と共に生き続けることができるように活動されています。私も何か自分にできることをと思い、自然を愛する心のある中高生に出会った時は「クマともりとひと」をプレゼントしています。
▼特定非営利活動法人Grow & Leap
https://growandleap.com/
EMIELD株式会社 代表取締役 森 優希
私たちエミールドは、日本熊森協会さんの活動に心から共感し、応援しています。自然の豊かさを守ることは、次世代の未来を守ることに他なりません。クマと人との共存を目指す取り組みは、単に自然保護に留まらず、持続可能な社会を築く重要な一歩です。地域社会と自然環境が調和する未来を実現するためには、一人ひとりの小さな行動が大きな力となります。このクラウドファンディングを通じて、多くの方々がその意義を感じ、支援の輪がさらに広がることを心から願っています。共に、持続可能な未来を育む力となりましょう!
▼EMIELD株式会社
https://www.emield.com/
私たちは、クマをシンボルに、野生動物が棲む自然豊かな水源の森を、次世代へと引き継ぐため、奥山の保全・再生に取り組んでいる実践自然保護団体です。どんなに科学が発達しようとも、酸素、清らかで滋養豊かな水、食料、これらはどれも豊かな自然があって初めて得られるものです。自然生態系は、無数の生物たちが密接にかかわりあい絶妙のバランスの上に成り立っており、絶えず変化しています。人間が管理しようとするのではなく、自然への感謝と畏敬の念を持って全生物と共存する社会を築くことが、熊森の考える自然保護です。すべての生き物と共存する、持続可能な社会の実現をめざして、活動しています。
クマたちが棲む森は保水力抜群で、生物の多様性が保たれた最高に豊かな森です。日本の奥山にわずかに残ったクマの棲む水源の森を保全します。
放置人工林の間伐などを行い、大型野生動物の棲める森づくりを進めます。
捕殺するのではなく、人間と動物の棲み分け、共存を目指して動いています。
子どもたちに野生動物や自然を守ることの大切さを伝えています。
森を守り、野生動物と共存する法制度の整備を目指して、行政への提言などを行っています。
しかし、戦後、奥山の森は破壊され、針葉樹の人工林ばかりに
戦後の国策であった「拡大造林政策」により、奥山の広大な森が伐採されました。跡地には林業用にスギ・ヒノキ・カラマツなどの単一の針葉樹が植林されましたが、林業不振が続くなどして、これらの人工林の多くは手入れもされず荒廃していきました。
荒廃した奥山には生物が息づかず、荒廃の一途をたどります
間伐や枝打ちなどの手入れがされない林内は暗く、林床に下草も生えません。木一本一本も細く、根は大きく張れていません。林内は生物の多様性が低く、大型野生動物の食糧はありません。
土砂崩れなどの災害が多発
荒廃した人工林は崩れやすく、山崩れや土石流が各地で発生しています。近年の大雨や台風の増加で、さらにその危険性が増しています。
水資源の不足
荒廃した人工林は保水力が低下し、大雨が降ると洪水に、雨が降らないと渇水に。森林からの湧水が激減しています。
わずかに残された奥山天然林も荒廃
近年、ナラ枯れというドングリの木の大量枯死が進み、野生動物はすみかや食糧を失っています。
温暖化などによる昆虫類の激減・植生変化
ササや下草が消え、昆虫が激減し、昆虫が花粉を運ぶ木々の実りも消え始めています。
再エネやリニア新幹線などの開発による破壊
尾根筋風力発電や大型太陽光発電施設のための大規模な森林伐採や、リニア中央新幹線のトンネル掘削による奥山の破壊が進められています。
動物は食べ物を求めて里へ
豊かな森を失い、人工林では生きられない野生動物たちは、食糧を求めて里へ出てくるようになり、農作物被害も発生。地元の人々は悲鳴を上げています。また、人が奥山のクマ生息地に山菜を採りに入って遭遇するなど、各地で人身事故が起こっています。クマの目撃や事故があると、クマはわなや銃で捕殺されます。捕殺数は急増しており歯止めがかからず、クマは絶滅の危機にあります。野生動物と人の棲み分けが急務です。
トップメイン画面写真:佐藤嘉宏撮影
最新の活動報告
もっと見る目標達成!ご支援ありがとうございました!!
2024/12/19 17:30目標1000万円達成!ご支援ありがとうございました!!なんと期間終了を待たずに、目標金額を達成することができました!これまでもたくさんの方にご支援していただいていましたが、ここ1週間は驚くほどの勢いで多くのご支援をいただきました。実際にご支援くださった方はもちろんですが、このプロジェクトを拡散していただいたことがとても力になり、大きな目標を達成することができました。ご協力してくださった全ての皆様、本当にありがとうございます!!プロジェクト終了は明日となりますが、最後まで少しでも多くの方に私たちの活動を知っていただけるよう発信よろしくお願い致します!!・Facebook:こちら・プロジェクトURL:こちら・12月20日(金)23:59終了!!☆目標金額:1000万円☆各種決済可能(クレジット、銀行振込、PayPay等) もっと見る
ご支援800万円を達成!残すところあと5日!
2024/12/16 17:30ご支援金額が800万円を超えました!ご支援いただいた皆様本当にありがとうございます。クラウドファンディングでいただいたご支援が具体的にどのようなことに使われるのか、動画にまとめました。このような活動を続けていくために、ぜひご支援&拡散をよろしくお願いします!・Facebook:こちら・プロジェクトURL:こちら・12月20日(金)終了!!☆目標金額:1000万円☆各種決済可能(クレジット、銀行振込、PayPay等) もっと見る
クマ防除対策ってどんなこと?11月の活動
2024/12/12 18:3011月になると、クマ防除対策の依頼は少し落ち着きましたが、兵庫県内でみると、例年クマが出没しない地域にも複数の目撃情報がありました。昔から交流がある方から、近くでクマ目撃情報があり、「今までシカやイノシシはいたけれどクマの目撃情報はなかった。何をどう気をつければいいか」と連絡がありました。クマと出会わないために気を付けてほしいこと・できる対策をお伝えすると、大変感謝していただき、クマとの事故を防ぐために、翌々日予定していた山の中でのイベントの内容を変更してくださいました。後日実際に現場へ行き、様子を確認しました。複数の目撃現場全てを回ります。こちらの地区の方は人手もあるので、事故になる前に一緒に防除対策を行ない、地区の方が安心して生活できる環境を作っていきたいと思います。また、役所に行ってお話を伺うと「今は実際に被害が出ていないので静観している状態。住民の皆様にも正しい情報を周知して冷静に判断していただいている」とのこと。パニックにならず落ち着いてご判断頂いており、大変嬉しかったです。別の地区では今年、残念ながらクマと人との人身事故が起きてしまいました。クマが身近にいる地区ですが、シカをとるための罠にかかったクマとの事故です。地元の会員さんに案内して頂き、現場近くを視察しました。こちらはクマが棲んでいるという山。「昔は果樹園がたくさんあったが、今は高齢化で廃園する人が多く昔に比べて山に人が入らなくなってきた。クマは賢い動物だから、山奥にいて人里に下りてくることはめったにない。今はまだ山の中に食糧があるから、この環境を守ってあげたい。それが人の安全にもつながる」とおっしゃる会員さん。クマが錯誤捕獲されると、この方が放獣を呼びかけ、今まで何頭もクマを奥山へ返してきました。地元の方の意識が、クマとの棲み分けに繋がることを改めて認識する出来事でした。 もっと見る
国が行っている方法では ただ動物を減らすだけで、なんの効果もありません。 これからずっと先の山々の事や 動物と人間との暮らしを考えて下さり ありがとうございます‼️ 応援しています‼️
国からの助成金ももらわずにこれだけの規模で活動している自然保護団体は他にないと思います。 そんな日本熊森協会だからこそ、企業や団体、個人に偏ることなくフラットな目線で自然に対してどうあるべきかを考えて行動できる。 応援しています。