自己紹介
クラウドファンディングに挑戦するのは2回目となります。株式会社MOVEON 代表 笠原慎也と申します。前回の挑戦はこちらからご一読ください。
当社は栃木県内にて3店舗パティスリー カフェ デリカテッセン 炭焼きバル ケータリングと展開している飲食企業です。
前回のクラウドファンディング挑戦
【火事で失ってしまった本店を作り直しセントラルキッチン&CAFEとして再開したい】無事に目標金額を達成させていただきました。改めてお礼を申し上げます!本当にありがとうございました。
当初はとりあえずのものしか導入することしかできませんでしたが少しずつですが設備も増やしていきようやくセントラルキッチンらしく整ってきております。
惣菜製造の許可も取得し瓶詰加工の準備もできてこの秋からドレッシングや、ジャムなどの制作に取り掛かろうとしております。
現在はコロナ禍で閉業していたカフェも無事再開しコロナが明けた今次の一手をどう打つべきか、そう考えております。
今回のクラウドファンディングについて
そして今回挑戦させていただく、クラウドファンディングでの挑戦は
【栃木の炭火と薪で栃木の食材を焼き上げる。メイドイン栃木のレストランを開業する】です。
前回のプロジェクトは、自らが起こした火事の修繕費用を捻出するという、マイナスからの復活を手助けしていただくというプロジェクトでしたが今回は私が本当にやりたい店、本当に皆様にお届けしたい料理をつくり皆様に届けることができるような場所を作り上げる、という当社が次のステージに向かう大切なプロジェクトです。是非ご一読いただきたく思います。
レストランへのこだわり
私のお店の始まりは約20年前宇都宮の片隅、元々は清原という地域の光ヶ丘団地という住宅街の中にあります。そこに私の祖父が始めた小さな酒屋があり、そこの2階に手作りでつくった16席の小さなレストランが始まりとなります。(現在に至るまでの歴史は前回の挑戦をご一読ください)
そのレストランを営む中で私が作り上げたテーマが
【栃木の食材を炭火で焼き上げ栃木のお酒で楽しむレストラン】
というテーマで,栃木にこだわり本当の意味でのメイドイン栃木のコース料理を目指しました。
豚 鳥 牛 鮎 イワナ ヤシオマス イノシシ チーズ 果物 野菜 米 小麦 調味料など
栃木でとれるいいもの、美味しいものを栃木中で探し回りできうる限りの栃木の食材をあつめて使用する。益子焼という栃木の誇る陶芸の町のお皿で栃木の炭で火を入れる、ワインは足利から仕入れパンも栃木の小麦で毎朝焼き上げる。そんなコース料理を提案しておりました。
当時のお店の内観です。テーブルマットは大谷石、照明は益子焼などを使用し食材だけでなく装飾品も栃木の作家さんや工芸品を使用しグラスやカトラリーなども栃木県産。カトラリーをおくカトラリーレストも古くからの知人に溶接をお願いしたりとできる限りメイドイン栃木にこだわりました。
この取り組みは、お店のコースメニューに地産地消の食材を取り入れるということだけでなく多くの魅力的な生産者や作家さんなど作り手の方と直接お会いしてお話しできる機会も増えました。それは今の私を支える財産となっています。
生産者や作り手の方方の想いや、野菜の味や果物の特徴などを直接お話しを伺い、それを試行錯誤し料理に上乗せする
それは美味しさを引き立たす重要なエッセンスとなりました。またうちで食事されたお客様が直接その作り手のもとに出向いたりとお客様と作り手を繋ぐツールとしての役割を担うことができました。。
それは、私が今現在料理する意味にもなりました。食材だけでなく熱源も栃木でありたいと栃木の炭火をチョイスしました。遠赤外線の効果によるふっくらした火の通り方だけでなく一歩お店に入るとふわっと漂う煙と香り。そうして作り上げたこのお店作りと想いは料理という枠を超え現在の私のおもてなしの基本となっております。
私は料理のコースを考えるということがとても好きで前菜はどういう食材を使用して
パスタはどんなお皿で、メインの付け合わせは、あのお客様の好みはこうだから、あの生産者さんのこの野菜が今一番おすすめだから、あのお客様の食べるペースが早いから急遽この一品を入れる、今日直売所で見つけたこの野菜を使いたい。などなど、コースを考えるということはお客様を想うことコースを考えるということはお客様をおもてなしするそのものなのだと考えております。
お客様には今でも、あのときのコース料理がまた食べたいと
本当にたくさんのお声掛けいただきました。そんな声をきくたび私の思いや考えを表現できる場所何よりもまずやるべきことはこれではないかと。思うようになっていました。
新たなレストランへ
そんな時、私が火事でレストランを焼失したのを知っており、以前のレストラン時代に足しげく通っていただいていた常連様のご夫婦から声をおかけ頂きます。
「私たちが営むギャラリーに併設した場所でレストランをやりませんか?」
思ってもない誘いに戸惑いましたが一度拝見させていただくこととなりました。その場所とは栃木県の北。西那須、塩原という古い温泉地にあります。
深い森に囲まれた別荘地の一角近くにはきれいな水が流れる川や温泉キャンプ場なども点在しています。
そんな気持ちの良い、素晴らしい立地にもともと小さなアトリエを営んでいた奥様のギャラリーがひっそりとありました。そこを今回はスペースを広げ建てている途中。
この入り口の左が私をお誘いただいた飲食店スペース。右がギャラリーとなっています。
想像以上の素晴らしすぎる場所と建物に正直迷いました。
今の私にできるのだろうか。この建物にふさわしいレストランを作る予算、今の私の会社の現状、スタッフの人員、様々な迷いと不安が私を襲いましたが、今の私にあの時のコース料理がまた食べたいと言ってくれるご夫婦の想いに背中を押されここでやってみようと覚悟を決めました。
そこから銀行をいくつも走り回り予算の話し合いを行い完成の近い建物でしたができる限り私のやりたい料理とお店を伝え今少しずつプランを練り直しています。
新しいお店で挑戦したいこと
今回この場所で挑戦したいことは以前私がお作りしていた、栃木で味わえるメイドイン栃木のコース料理に引き続き挑戦したいと考えています。そこに以前は行っていなかった薪火をプラスしてより料理の味と香りに深みを付けたいと考えております。
さらに自ら食材を獲ることに挑戦します。
畑や自然の恵みの収穫。塩原は、湧き水でも有名な土地で湧水地も近くに点在しておりそんな湧き水を汲み料理はもちろん、コーヒーやお茶に使用します。近くの山でとれた山菜を手打ちパスタに練りこんだり、川の魚は栃木県が誇る清流那珂川の川魚専門店や漁師さんから仕入れるヤマメやアユ、モクズガニや白エビ近くの箒川でとれた野草をお肉の付け合わせにしたりして季節の訪れを表現したいと考えています。
本当の意味でのメイドイン栃木の料理。そこをより追求することにこだわっていきたいと考えています。
farm to table(畑からテーブルまで)に
nature to table(自然からテーブルまで)も加えます。
そうした取り組みはお客様にむけてだけでなく当社のスタッフにも向けて発信していきたいと思っています。料理を作ることとはこういうこと、料理って楽しいということ、人を楽しませることは楽しいということ料理は人を幸せにすることができるのだと、料理人という仕事に誇りをもってもらえるように。
今更ですがそんな姿や想いをこの店を作り上げることで、スタッフにもより具体性を以て伝えていきたい。
そしてスタッフ一人一人が、お客様を想う料理人として、皆さんをおもてなしする。そんな料理人集団として栃木中で活躍するそんな会社を目指しています。
そして自らの想いをより一層深め、みんなを引っ張っていける存在としてありたい。そう思っています。
今回のクラウドファンディングでやりたいこと
今度のお店の名前とロゴです。
【MARUYOSHI RISTORANTE NASU】マルヨシ リストランテ ナス
原点回帰。火事でレストランを失ってから他の店舗では、一度も使っていなかったMARUYOSHIという名前をもう一度このお店につけることにしました。
考えていることはたくさんありますがどこまで詰め込めるかわかりません。しかしできる限り妥協せず自分のやりたいことを丁寧に作り上げたいそう考えています。
工事中ですが現在のお店の進捗状況です。カウンターから望む厨房の奥に、炭火と薪火を配置する予定です。煙の香ばしい香りと、火の揺らぎ。目の前で行う火入れのシズル感を楽しんでもらいたいと考えレイアウトしています。大きめのカウンターでは目の前で前菜の盛り付けやデザートの仕上げなどを行い、厨房とお客様の距離をできる限り縮め、料理の楽しさ。料理人の息遣いをより感じていただきたいと思っています。
妥協のないレストランを作るために、建築の方とやり取りしながら今もこの瞬間もプランを練りこんでいます。やりたいことと、やれることのバランスをとりながら、予算も用意できる限り走り回り確保しました。しかし、炭火と薪火を入れる、グリル設備と排煙設備に莫大な費用が掛かることがわかり、今回のプロジェクトに挑戦しようと考えました。
このカウンターから那須の森を望みながら食事を。
前回の挑戦から1年と少し早すぎる2回目の挑戦は、理解を得られるだろうかと迷いもありました。予算がないならやらなければいいという厳しいご指摘も受けました。しかし、このプロジェクトは今の私にとって、どうしてもやり遂げたいプロジェクトです。
なので皆様には助けてくださいとお伝えするだけでなく、今回創り上げるお店はこんなお店なんですと胸を張ってお伝えするプロジェクトとしての意味も沢山詰め込んで立ち上げました。「こんなお店なら行ってみたい」そう思ってもらえるように私の料理に対するこだわりや今度のお店に対する想いを伝えさせていただきました。
駐車場に車を停めた瞬間から早くお店に入りたいというワクワク感。一歩お店に入り、料理が来る時間までも楽しいというそんなレストランを目指してます。皆様のワクワクと美味しいを作りたい。そんなお店を作り上げることができるように進めております。ぜひ皆様の支援とお力添えを頂きたく今回の挑戦をお伝えさせていただきました。少しでも共感していただけるようでしたら是非ご支援の程よろしくお願いいたします。
最後に
私の会社名に込められた信念はMOVE ON「進め」。
いかなる現状にも立ち止まらず進む。苦難や逆境に立ち止まらぬようにと自らが思いを込めた名前に恥じることなく、ここでどんな結果が出ようとも、必ずやり遂げたいと思っています。
私たちの店舗は栃木県内の 宇都宮 日光 栃木と栃木を代表する観光地ばかりそこに今回のステージである那須が加わりまさに栃木中の魅力をお伝えする企業になれると感じています。
私たちが作る店が皆様の栃木に訪れるきっかけとなり栃木県が盛り上がることになればこんなに嬉しいことはありません。
栃木に来た皆様が、私たちのお店に立ち寄り想いに共鳴してもらいふたたび栃木を訪れるそんなサイクルを作れるようなお店作りそして飲食店集団を改めてつくっていきたいと考えており全力で今回のお店作りに取り組みたいと考えています。
リターンについて
今回のクラウドファンディングで作るお店は私が調理、サービスまで一人でやる予定です。
完全予約制 週3日ほどの予定としております。(ギャラリーの個展開催時には特別営業有)
リターンでご用意させていただいた先行予約チケットご購入いただいた場合他の予約状況を加味しながら営業日以外のご予約も可能な特別チケットとしております。
また前回のクラウドファンディング挑戦で完成したセントラルキッチンにてお作りする商品を中心にご用意いたしました。
スケジュール
11月 クラウドファンディング終了
11月中旬 新店舗完成
12月 新店舗オープン
12月 先行予約開始
2025年1月 リターン発送開始
応援者の声
秋元珈琲焙煎所
秋元健太さん
数年前まで食べることが出来た笠原シェフが自ら手掛けるランチやディナー。 また食べることが出来るのかと思うと、今からワクワクします!
笠原さんにはオープン当初からいろいろとお世話になってきました。情熱的で、人との繋がりを大切にする、信頼出来る方です。そしてやはり、笠原さんの栃木愛は凄いと改めて思いました。栃木の美味しい食材をたくさん知っている笠原さんだからこそ生み出せる、栃木をギュッと詰め込んだお料理の数々。
栃木が好きな人はもちろん、笠原さんを知らない人にもぜひ食べて頂きたいです。そんな料理人の笠原さんがどんな世界を見せてくれるのか、今からたのしみです。
株式会社よしざわ窯 代表
吉澤泰久さん
笠原さんのコース料理が食べられるレストランを那須につくると聞きすごくうれしく、わくわくしています。しかも栃木県産にこだわった食材、素材を使い、これまでに積まれてきたさまざまな経験や苦労、
そしてたくさんの想い・情熱を胸に笠原さんが今つくる料理、レストランはどこかこうなることが決まっていた必然の「笠原物語」のクライマックスのような気さえします。
笠原さんとのお付き合いは7~8年になりますが、とにかく美味しいものを作ることにまっすぐで熱い人。ぜひぜひがんばってほしいです。応援しています。
農薬・化学肥料不使用野菜農園
わたね
代表 倉本 祐樹 さん
「美味しいものは人をしあわせにする」 笠原さんの信じるこの言葉を長年に渡って体現しながら前に進み続ける姿に、今までどれほど励まされてきたことだろう。食べるひとを心から想う料理に、わたしたちの畑で育った四季の野菜が大切に生かされ、その循環の中にいさせてもらっていることに生産者としていつも沢山のチカラをもらっています。
デリカテッセンやセントラルキッチンの新設とこの数年も美味しいものを届けるために全力で展開してこられた中、「その時がきたら」とずっと笠原さんが描き続けてきたレストランの再開。そのお話を聞いた時は心の底から嬉しく、新たなお店でどんな物語が始まるのか今は楽しみでいっぱいです。
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