こんにちは!
愛媛県新居浜市で2025年4月に保育園を開園します、
神野美佳と申します。
「遊び」と「暮らし」中心の保育環境を作るべく、日々奮闘中です。
保育園を作ることは、保育士時代から15年、
絶対に無理だと思いながらもあきらめられなかった夢でした。
ただ、従来の保育へのモヤモヤから離職して2年後、ほんとうに小さなきっかけで、
その夢へと走り出すことになりました!
「やっぱり、保育園作りたい…!」
本気になったきっかけは、子どもの成長に対する「不安」からでした。
いつもの日常の中で起きた、ささいな出来事がきっかけです。
ある日、子ども達と公園で遊んでいた時のことです。
子どもたちのケンカの様子に違和感を覚えました。
やられる方は「やめて」と言うだけで、
何をやめてほしいのか、どうしてやめてほしいのか、自分がどう感じているのか
自分の気持ちを伝えようとしませんでした。
そして、しばらくすると私に報告にやってきたのです。
「やめてて言ったのにやめてくれん」「ごめんねと言ったのに許してくれん」と。
小学校3年生、9歳の子どもたちが。
このやり取りを見て、彼らが「トラブルを自分で解決する方法」を知らず、
大人の判断に依存していることに気づきました。
子どもたちは小学生になる頃には、
ある程度のトラブルは
自分たちで解決できるはずです。
しかし、今は子どもだけで遊ぶ時間は減り、遊びはゲームや動画になり、
いつでも大人の目がそばにありませんか?
そのため、トラブルが起きても、
大人がサッと介入して「ごめんね」「いいよ」のテンプレートで仲直り。
そんな経験しか積んでいないのです。
このままで、子どもたちは将来、社会に出て自分らしく人生を歩むことができるのでしょうか?
また現在、日本の子どもたちが直面しているいくつかの社会的課題があります。
たとえば不登校、いじめ、子どもの幸福度の低さ、子どもの自殺など…
これらの問題は、幼少期に「みんなとおなじ」を求められ
人ひとりひとりの個性を発揮する機会が少なさ
自分の意志で試行錯誤できるような環境の貧しさ、
コミュニケーション体験の少なさ…
そんな子ども時代の環境が、少なからず影響していると考えています。
この子どものケンカの出来事から、私は、
人生の土台となる「生きる力」が、
今の子どもたちには十分育っていないのではないかということに
ものすごい「不安」を感じました。
人生は「選択」の連続です。自分で考え、決めて、行動し、
その結果を受けてまた考えて…、試行錯誤して、失敗したり成功したりしながら、
わたしたちは自分の道を作っていくのです。
それを子ども時代に十分に経験できる、そんな環境を用意することが
私たち「おとな」の「できること」ではないでしょうか?
どの子も幸せに、自分の人生を歩んでほしい。
「生きるって楽しい」と思って大きくなってほしい。
だからこそ「このままあきらめるわけにはいかない!」そう思いました。
15年前 モヤモヤ保育士時代
子どもの頃からの夢、保育士に。
子ども達と「さぁ、子ども達とのびのび遊ぶぞ~!」
そう意気込むも
外遊びはみんなで一緒にすべき!
絵本はみんなで静かに聞くべき!
おもちゃは大人が選ぶべき!
怪我はさせてはいけない!
「〇〇すべき」「〇〇でなければならない」
この連続に違和感をもちました。
「ちゃんとさせる」には必要な正しさかもしれない。
けど、本当に子どもの育ちとして
"今”ちゃんとできること
が正しいことなのか?
他に大切にしたい子どもの育ちがあるんじゃないか…
ただ、何もできないままモヤモヤを押し込んだ4年間でした。
■10年前 イライラママ時代
そのまま我が子の子育てに。
ただ、アレアレ?
子どもって大人の言うこと聞くんじゃないの?
保育園の子はお利口だったのに…!
わが子とのギャップに悩み、
やりたい事もできずにイライラする毎日。
そんななか、ふと
「私、子ども達にどうなって欲しかったんだろう?
できないところばかり探して、
ちゃんとできることを求めすぎてない?」
そう気づいて、立ち止まることができました。
■そして、子どもの遊びの秘密に出会う
子どもの姿を黙って見ていたら…
こんなこと思いつくの?!
こんな発想できるんだ!
好きな事をやっているときの、
子どものキラキラした表情に
気づくことができました。
そして同じおもちゃでも、成長によって
遊びって、変わるんです。
ひたすら積み木を出すだけ
↓
大きな箱に積み木を入れる
(出す⇒「入れる」の獲得)
↓
小さい穴にビー玉を入れる
(目で見て手の動きを調節できる)
この動きができるようになったから
遊びが変わったのね!
こんなふうに、
発達に目が向く機会にもなりました。
そして
子どもが遊びを通じて育つ姿に気づかせてくれた〖木のおもちゃ〗は、
子育てを楽しめる
最高のツールで最高のパートナーとなりました。
■4年前 「遊んで育つ」保育がしたい!保育士復帰
「遊びこそ学び」
「遊び込んでこそ人生は豊かになる!」
そう確信し、保育士に復帰しました。
ただ、
戻ったものの、保育の現場は
やはり以前と変わらず「でなければならない」の連続!
一人ひとりの「やりたい」に寄り添いたいのに
「危ない」という理由で我慢させるもどかしさ…。
保育はやりたいけど、
私がやりたいのはこれじゃない。
もっと別の保育のやり方があるはずだ。
もっと子どもの育ちに寄り添った、
保育士の働き方だってもっと柔軟な、
おとなも子どもも居心地のいい場所を作れるはずだ。
「私にできることって何だろう…?」
そんなモヤモヤとした思いを抱えながら保育士を続けていたなか、
あの最初のお伝えした「子ども同士のケンカ事件」が起こったんです。
ああ、やっぱり、このままじゃだめだ…!!!
「自分が本当に大切にしたい保育ができる場所を作ろう」と
決意しました!
■まずは私が変わった!
ちょうど1年前、「保育園を作りたい」とそう公言して、
行動に移した瞬間から私の人生は変わりました。
それまで私は「明日死んでもいい」と思って生きていました。
自分の代わりなんていくらでもいる、そう感じていたのです。
でも、「一人でも保育園を作る」と覚悟を決めたとき、
初めて「今、死ねない」と感じました。
夢を実現しないままでは絶対に嫌だ。
死ぬときに「夢を叶えるために全力を尽くした」と思える
人生にしたいと考えるようになりました。
そこからは、とにかく行動を重視しました。
まずは保育園に適した場所を探し、不動産屋を巡りましたが、
賃貸で「保育園」として貸してくれる場所はなかなか見つかりませんでした。
「保育園を作りたい」と話しても、
「こんな人が本当に作れるのか」と
思われているのが分かりました。
それでも私には、諦めるという選択肢はありませんでした!
「一人でも保育園を作る」と覚悟しましたが、
「保育は一人ではできない」ことも痛感しました。
保育園を成功させるためには、
仲間がいてこそ理想の保育が実現できると感じたのです。
いくら理想をかかげていてもひとりではそもそも無理だし、
何より「できないことを助け合うために仲間がいるんだよ」ということを、
私は保育で子どもたちに伝えたかった。
だから、私自身が、それを実践しないわけにはいきませんでした。
そこで、インスタグラムで発信し、仲間を集めることに挑戦しました。
発信をすることは、
今の保育を批判するようなことになるのではないかと、怖かったです。
でも、私のような違和感や悔しさを感じている人は、絶対にいるはずだ。
それを勇気にして、保育士時代に自分が感じていたこと、
保育に願っていること、
保育園をつくると活動を始めたことを伝えていきました。
そうしたら、ちゃんと反応が返ってきたんです。
「わかります!」という言葉とともに、想いをつづった
長いコメントをいただきました。
「応援しています」という言葉もたくさんいただきました。
批判はひとつもなく、たくさんの共感と応援のことばに、
ほんとうに涙が出る思いでした。実際に、泣きました。
①育児担当制
特定の保育士が食事、排せつ、睡眠などの生活習慣を見守ることで
家庭的な愛着関係の中で丁寧に成長を見守ります。
園での暮らしは集団生活ですが、
安心して過ごすためには
「おとなとの愛着関係」が大切です。
まずは、一対一の関係で
「ありのまま」を受け入れてくれる大人がいる
「何かあったら助けてくれる」人がいる
そう思える「安全基地」を作ることで、
子どもたちは「周りのモノ」「お友達」「地域の人」へと
と徐々に興味関心が広がっていき「自分の世界」を広げることができます。
②「やってみたい!」に応える環境づくり
私たちは「コーナー保育」を実践しています。
ぱっと見ただけで、子どもたちが「ここは何をする場所なのか」が
分かる環境を作ります。
子どもたちが自分の「やってみたい」と心が動くその時に
ままごとやお絵かき、積み木などさまざまな活動を
自分で選び、遊びこみます。
部屋を仕切ることで「不必要な刺激」を減らし
一人ひとりが落ち着いて遊びに「没頭」できる時間を保障します。
誰かと一緒も一人の時間もどちらも保障し安心安全な空間で過ごします。
③非認知能力を育む「ピラミーデ(ピラミッドメソッド)」
私たちは子どもの「幸福度が高い国」オランダで開発された
「ピラミーデ」を導入しています。
ピラミーデは、
「子ども自身と子どもの意思」を大切に、
子どもの決断をあたたかく見守る教育法です。
非認知能力(数値で評価されない「生きる力」)を育むメソッドです。
ノーベル賞受賞者であるヘックマン博士の研究でも、
非認知能力の高さが将来の社会的・経済的成功を支える重要な力とされています。
子どもたちを「できる・できない」で評価することなく、
自分の得意なことやワクワクすることを見つけ、発揮できる場を提供します。
この体験が、子どもたちの自己肯定感を育て、社会の中で自分らしく生き、(貢献していく)」基盤を築きます。
④本物を使う
「子どもだからこれくらいでいいだろう」ではなく
五感を育む子ども時代だからこそ「本物」を使うことを大切にします。
例えば陶器のお皿や本物の道具を日常的に使うことで、
「丁寧に扱わないと壊れる」を経験し
「道具を適切に使う」ことで安全に道具を使いこなす経験をします。
また、おもちゃコーディネーターである私が選んだ
子どもの「やってみたい」と「できた」を支えるおもちゃで遊びます。
「大きさ」や「色」「数」などの概念を
触って、見て、使って感じることで
学童期以降の抽象的な学びの基礎を育みます。
⑤遊ぶように暮らす
食事の準備や、掃除や洗濯も子ども達と一緒に行います。
遊びと同じように、
子どもたちが「やってみたい」「できた」を
体験できるよう援助し
子どもが主体的に取り組めることを大切にします。
生きていく上で必要なことを「身に着けさせる」のではなく
興味を持ったその時に自然と身につくよう関わります。
⑥食べることは生きること
食べたものが体と心をつくります。
安心できる旬の食材を使用し、
体の負担にならない給食を目指します。
時には、子どもたちと一緒に作り、食べ物の恵みに感謝しながら「楽しく」食べられる給食を作ります。
⑦自然遊び
水や砂、草木、木の実や草花を思うままに使って
五感で感じ、心ゆくまで遊びます。
大人から見たら遊びに使うなんて「もったない」と感じることでも
生まれて数年の子ども達には
その資源が「不思議」で「面白い」学びの教材なのです。
自然物を十分に「見て」「触って」「感じ」「発見する」
そうした実体験の中で
「水は触るとカタチをかえる」「花はちぎると枯れる」
「砂に水を入れたときの変化」などを感じることで
限りある資源であることに気づき自然の恵みに感謝する
こころが育ちます。
また、例えば地面を掘って水路をつくり、
「水を流したらどうなるかな」「もっと流れるようにするにはどうしたらいいか」
そんなふうに、子どもの心からの
「なぜ?」「どうして?」「やってみよう」といった
「探求心」「挑戦力」「問題解決能力」を十分に発揮して
あそび込むことでことで「生きる力」を育みます。
私たちの保育が、
「こんな保育があったんだ」
「こんな社会で子育てしたかった」と、
多くのお母さんやお父さんに喜びと共に迎えられ、選ばれる。
そんな保育を目指しています。
そして、この保育が、
新居浜市から愛媛県へ、
愛媛から全国へと広がり、
「遊びと暮らしを中心にした、子ども主体の保育」が
将来の保育のスタンダードになることを夢見ています。
きっと、、、その先にある未来は
「苦手なことがあってもいい」
「苦手を克服するより、得意を伸ばす」
「できないことがあっても、助けてくれる人がいる」
「得意なこと、好きなことを活かす」
「ありのままを認め合い、自分らしく生きられる」
おとなも子どもも、
一人ひとりの個性が輝き、優しさあふれる
幸せが循環する社会が実現できると信じています!!!
この夢の第一歩を、もっと理想に近づけるために、
どうかあなたのお力を貸してください。
心からお願い申し上げます。
ー 子どもたちの「遊びと学び」を支えるために
私たちの目指す理想の保育園は、
子どもたちが遊びを通して学び、成長する環境を提供することです。
集まった支援金は、
そんな子どもたちの成長に欠かせない「遊び環境」を整えるために
大切に使わせていただきます。
あなたの支援が、子どもたちの未来を育むお手伝いになります!
子どもたちの「やってみたい」と「できた」を支える
①心を育むおもちゃの購入
②自然いっぱいの園庭づくりをします!
①心を育むおもちゃの購入
シンプルでありながら、
子どもたちの心を動かし、手を動かし頭を働かせるおもちゃを購入します。
ついつい触りたくなる木のおもちゃの魅力は無限大です。
この動画のように「やってみたい」と思った遊びを
「試行錯誤」することで
「できた!」を味わうことができます。
また、「色」「形」「大きさ」「数」などの
概念のあるおもちゃを使って
遊ぶことで
概念を実体験の中で感じ、概念として身に付けていきます。
子どもたちの成長に最適なおもちゃを提供することができます。
自分で考え、動き、遊びの中で自ら成長していく。
そんな環境を、あなたの力で支えてください。
②自然いっぱいの園庭づくり
現代では、草木や花、木の実といった自然物を身近に感じる機会が少なくなっています。
自然豊かな環境で
「夏には木の葉がみどり色で秋になると赤くなる」ことを発見したり
「落ち葉を踏んだらパリパリ音がする」
「草花をすりつぶすと色がつく」
「この木の実のは食べられる」「赤い実はおいしいけど、緑色の実はすっぱい」
「この実を食べると舌が赤くなる」
「石の下にはたくさん虫がいる」
「どんぐりの穴から虫が出てきた」
など自然を「五感で感じ五感で学ぶ」
豊かな実体験を子どもたちに経験してほしい!!
そうすることで自分たちも自然界の一員であることを実感し
「自然の美しさ」「自然の偉大さ」「自然界の道理」を学ぶことができます。
これらの学びは、子どもたちが成長していく上で、
人生を豊かにする大切な基盤となります。
集まった支援金は、木のおもちゃとともに園庭に植える植物の購入費用に充てさせていただき、
自然豊かな遊び場を提供するために使わせていただきます。
あなたのご支援により、子どもたちが心身ともに健やかに育つための環境が整います。
どうか、この未来への投資にご協力ください。
ここね保育園だからこそ身につく力はたくさんあります。
非認知的能力が高いと経済的社会的に成功する可能性が高いのも事実ですが、
私たちの保育は「子どもを大人の望む姿に育てること」が目的ではありません。
ありのままの姿を認め子どもの想いに寄り添った結果、
子どもが自分の良さを信じ、能力を発揮して生きられる、
さまざまな力が育まれるのです。
子どもたち一人ひとりにとって
「今」最善の利益は何なのか常に考え
子どもたちの心に耳を傾けることを大切にしていきたいと考えています。
人生の基盤となる、心の根っこの部分をしっかりと育む保育を。
そうすることで、
自然と非認知的能力(自信や協調性などの数値で測ることのできない心の力)
や、その先に育つ認知的力(読み書きや計算など点数で示せる能力)が育めます。
その結果、その子が思う幸せな人生を歩めると信じています。
どうか私たちに「教える」「させる」保育ではなく
子どもの主体性を中心にした「環境を通した保育」の実践を実現させてください。
あなたの応援が、私たちの力になります。
応援メッセージを頂きました!!
最新の活動報告
もっと見る新しい応援メッセージを頂きました!
2024/12/04 19:08ゆりかごファミリークリニック 院長 大藤佳子先生から、温かい応援メッセージをいただきました!------------------------------産前産後サポートチーム『しあわせるふ』にて一緒に活動をさせて頂いている方です。 『しあわせるふ』とは、想いを込めたオリジナルの造語で3つの意味を掛け合わせています。 • 幸せ:自分たちで見つけ、感じ、大切にすること • 市合わせる:新居浜市と西条市が手を取り合う地域づくり • Ourself:私たち自身がつながり、幸せを育む「幸せ」は待っているだけでは訪れません。私たち一人ひとりがその幸せを見つけ、感じ、大切にすることで、地域全体で子育てを支え合う街を作る。この想いは「ここね保育園」の理念とも深く通じています。 クラウドファンディング進捗報告------------------------------現在、多くの方から温かいご支援をいただいています!すでに21人もの方に支援をいただきました!これからもたくさんの「子どもが育つ環境」を考える仲間を増やしていきたいと思います!!ぜひ応援を、よろしくお願いします。クラウドファンディングへのご支援もいただけたら、とてもうれしいです!ここね保育園は…「生きてて楽しい!」を届ける場所 「変わらない」と嘆くより「良くする」ための努力を重ねたい。その一歩として生まれたのが、ここね保育園です。 地域でつくる新しい保育の形 地域全体で子育てする場になるために、あなたの力が必要です!小さな小さな保育園かもしれませんが、みんなの力で一緒に保育を作っていくことで、大きなムーブメントを生み出したい。それが社会をより良くするきっかけになると信じています。応援のお声がけも、保育に関わるのも、クラウドファンディングへの支援も どんな協力もうれしいです。ぜひ、わたしたちに関わってください!いつもほんとうに、ありがとうございます!! もっと見る
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