こんにちは。
石垣島で小学校教員をしながら執筆活動をしております、次呂久真司と申します。
このたび、2作目となる小説『比類なき星たち』の出版に向けて、
クラウドファンディングを実施することになりました。
突然ですが、皆さんはご自身の故郷についてどれほど語れますか?
私自身、20歳の頃にカナダに留学した際、「あなたの生まれたところを紹介して」と言われ、愕然としました。
18年も住んでいたにもかかわらず、何も具体的なことが思い浮かばなかったのです。
この経験が、今でも私の心に深く刻まれています。
私の住む八重山諸島には大学がなく、高校を卒業すると多くの若者が島を離れます。
そして、一度離れた若者たちの多くは戻ってこない。
この現状を目の当たりにし、私は島の魅力を伝えたいという強い思いを抱くようになりました。
小学校の教員として、私は常に子どもたちに「島のいいところは?」と問いかけています。
そして「島の魅力を伝えられる人間になってね」と伝え続けています。
この小説を通じて、私自身がその背中を見せられる存在になりたいのです。
八重山の魅力は、その美しい自然だけではありません。
長い歴史の中で培われてきた独自の文化、島の人々の温かさ、そして厳しくも豊かな自然と共に生きる知恵。
これらすべてを、創作活動を通じて伝えていきたいと考えています。
教員としての日々の経験は、私の創作活動に大きな影響を与えています。
子どもたちの純粋な感性や、島の自然と向き合う姿が新鮮な創作の源となっています。
今回の『比類なき星たち』の作中には、石垣島で活動する子ども劇団が登場します。
子どもたちの成長を間近で見守る経験が、物語に深みと真実味を与えてくれていると感じています。
『比類なき星たち』は、そんな「20年の恋」をテーマにした物語です。
22歳で出会い、紆余曲折を経て42歳で再会する二人の主人公の人生を描いています。
この物語は過去の恋の記憶を優しく呼び覚まし、そして未来への希望を灯す。
そんな作品になればと願っています。
主人公の男性は22歳。
早くに父親を亡くし、大学進学を諦めて一家の大黒柱として生きています。
人生に対して悲観的で、親の面倒を見ることが人生の定めだと感じています。
一方、ヒロインも22歳。
大学時代に詩人として華々しくデビューしましたが、自分の思いと世間の反応のギャップに苦しんでいます。
孤独を求めて書いた詩が、皮肉にも彼女を有名にしてしまったのです。
「誰も私のことを知らない場所で暮らしたい」
その願い一つで、彼女はひとり石垣島にやってきます。
そんな二人が出会い、そして別れ、20年の時を経て再会する。
その間に彼らはどんな人生を歩み、どんな思いを抱えてきたのか。
20年という歳月が二人にもたらした変化と、変わらずに残るものとは何か。
それらを丁寧に描いていきます。
この作品では、八重山の豊かな自然との対話を通じて、言葉が生まれていく過程を描いています。
エメラルドグリーンの海、深い緑に覆われた山々、夜空を彩る満天の星。
そんな八重山の圧倒的な自然の中で、彼女の心は少しずつ解放されていきます。
自然との対話が、新たな言葉を生み、そして彼女自身をも変えていくのです。
私自身、小学5年生の頃から詩をよく書いていました。
学校からの帰り道、自然の中で閃いたインスピレーションを言葉にしていった経験が、この作品にも反映されています。
八重山の自然が、どのように人の心を癒し、言葉を紡ぎだすのか。
その過程を、皆様にも体感していただければと思います。
この物語を通じて、皆様の心に眠る忘れられない恋の記憶が優しく呼び覚まされることを願っています。
そして、その記憶が現在のあなたにとってどのような意味を持つのか。
一緒に考えていけたら嬉しく思います。
1作目の『星空の下で』は5つの物語からなる連作短編集で、
それぞれの物語が時代を超えて関わり合う構成でした。
対して『比類なき星たち』は、一冊で一つの物語を描く長編小説です。
20年という長い時間軸の中で、主人公たちの成長と変化を丁寧に描くことにチャレンジしています。
『星空の下で』の2編目に青春の恋愛要素がありましたが、
『比類なき星たち』では、より成熟した大人の恋愛を描いています。
20年という時を経て、人生経験を積んだ二人が再会するストーリーは、読者の皆様にも深い共感を呼ぶものと信じています。
現在、地元の月刊誌「やいま」での連載を控えているほか、いくつかの作品のストックもあります。
これらを順次世に出していく予定です。
将来的には、八重山諸島をテーマにした10作品の出版を目指しています。
将来的には、オンラインで小説創作団体「つむぐ」を結成したいと考えています。
これは、一つの作品を多角的に見合い、より良いものに磨き上げていく場となることを目指しています。
小説家は孤独であるというイメージを払拭し、共に創作を楽しみ、高め合える場を作りたいのです。
韓国ドラマ「彼女はキレイだった」に登場する「絵本村」のような、創作者たちの温かいコミュニティを夢見ています。
私は現在、小学校教員として働きながら京都芸術大学の大学院生として日々学んでいます。
勉学と創作活動との両立は簡単ではありませんが、私は毎朝3時に起きて子どもたちが目覚める6時までの3時間を創作の時間に充てています。
日々の教育活動は、創作のインスピレーション源となっています。
子どもたちとの触れ合いは、新鮮な物語のアイデアを与えてくれます。
『比類なき星たち』は、石垣島、東京、フランスの3つの地を舞台に展開します。
特にフランスの登場は、私の好きな画家アンリ・マティスへのオマージュです。
マティス生涯の最高傑作と言われる「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」も物語に登場し、芸術と人生の融合を描きます。
これは作家の平野啓一郎氏の「マチネの終わりに」から影響を受けた考えです。
20年前に別れた二人が再会し、その間の人生経験を通じて過去の意味を再解釈していく。
そんな過程を通じて、読者の皆様にも自身の人生を振り返るきっかけになればと思っています。
『比類なき星たち』の先にある夢は、この作品のドラマ化です。
八重山の美しい自然と文化を背景に、20年の時を超えた恋物語が映像化されることを夢見ています。
そのために、今後も八重山を舞台にした物語を丁寧に描き続け、多くの方々の心に響く物語を紡いでいきたいと思います。
皆さまのご支援が、この夢への第一歩となります。
八重山の星空の下で生まれた物語が、皆さまの心に新しい星を灯すことができれば、これほど嬉しいことはありません。
教壇に立ちながら、夜明け前の静寂の中で紡ぐ言葉たち。
それらが皆様の手元に届き、心に寄り添うものとなりますように。
この『比類なき星たち』の旅に、皆さまとともに出発できますように。
『比類なき星たち』の物語を通じて、
私は読者の皆様に心に響く4つの贈り物をお届けしたいと考えています。
2024年
11月:クラウドファンディング開始
12月:クラウドファンディング終了
2025年
4月:『比類なき星たち』出版
今回のクラウドファンディングで集まった資金は、主に出版費用の補填と今後の創作活動の充実に使わせていただきます。
具体的には、取材費用や参考資料の購入費などに充てる予定です。
創作のために、図書館で手に入らない本や資料を購入しています。
最新の活動報告
もっと見る名前を掲載しませんか?
2024/12/04 14:4111月23日までの限定で「新刊の末尾にご希望のお名前をクレジット記載いたします。」を掲載しましたが、期間を12月13日(金)まで延長いたします。すでに、寄付された方の中で、クレジットをご希望の方は、コメントにてお知らせください。引き続き、応援・支援をよろしくお願いします。 もっと見る
地元の情報誌、月刊『やいま』にて、新たな小説の連載が始まります。
2024/11/29 08:002024年11月29日(金)、いい肉の日の今日。昨年はモスバーガーの肉スペシャルを食べたなぁ、なんて思い返しています。今年は何を食べようかと考え中です。 みなさんは、今晩、何を召し上がりますか? さて、本日は嬉しいご報告があります。石垣島といえばこの雑誌!と誰もが納得する『月刊やいま』に、小説家として取り上げていただきました。 これから連載が始まる小説では、明治末期から昭和初期にかけて、八重山の文化や歴史を全国に広めた「岩崎卓爾」という人物を、彼の妻の視点から描いていきます。卓爾と八重山を見つめ直しながら、その魅力をお伝えする物語です。 現在クラウドファンディング挑戦中の『比類なき星たち』とはまた異なる角度から、八重山の魅力を描いた作品となっています。『月刊やいま』12月号では、連載小説の予備知識に加え、今回のクラウドファンディングでリターン商品の協力をしてくださった2社とのインタビューも掲載されています。『比類なき星たち』の中にもこの2社が登場しますので、ぜひ「月刊やいま」を手に取ってみてください。 みなさまの応援・ご支援を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 それでは、素敵ないい肉の日をお過ごしください! クラウドファンディングはこちらから もっと見る
執筆中に聴く曲を紹介。
2024/11/24 17:50クラウドファンディング、残り37日。今日は、作品の音楽についてお話します。執筆は、朝3時頃から家事の合間にしています。洗濯物を畳んだり洗ったり(我が家は2回戦あるので)しているときに、よく音楽を聴いています。そのときに取り掛かっている小説のイメージに合った曲や作中で流れる曲をプレイリストにして聴いています。今回は、『比類なき星たち』を執筆しているときに聴いていた曲のリストを紹介します。ぜひ、みなさんも聴いてみてください。1 「Here,there,and everywhere」/The Beatles.2 「Cheese Cake」/デクスター・ゴードン3 「セイ・イット」/ジョン・コルトレーン・カルテット4 「愛し君へ」/森山直太朗5 「絵空 」/マルシィ6 「I'll Find a way」/レイチェル・ヤマガタ7 「どうでもいい話がしたい」Leina8 「未開封の恋」/Lleina9 「一輪花」/tuki.10 「満ちてゆく」/藤井風本当はまだまだあるのですが、とりあえず10曲を紹介しておきます。曲を聴いていると、すっと小説の世界に入って行くことができます。洗濯物を畳みながら聴いてみてください。『比類なき星たち』が手元に届いたときは、本を読みながらBGMとして聴くのもいいですね。まだまだ、クラウドファンディング挑戦中!皆さん、拡散、応援、支援。よろしくお願いします。 もっと見る
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