先日、福岡県大川市に本社を構える酢づくり300年の庄分酢さんの収穫祭で草木染めワークショップを開催しました。今回、庄分酢さんで開催できたきっかけは、昨年からお世話になっている御花さんのショップに置かれていた「ビネガーサイダー」が美味しく、その足で訪れたことでした。その時に、初めて蔵を見せていただいたのですが、衝撃を受けました。
藍森山の工房で使用する藍染めの容器(甕:かめ)と同じものだったのです。黒酢を作るときに使用するそうで、地面に甕が半分埋められています。地中と地上に半々にすることでお酢づくりに良いそうです。(詳しいことはぜひ庄分酢さんにておききください!)
一方で、藍染めに使われる甕はほぼ全体が地中に埋められています。藍染めは微生物の発酵により染められるようになるので、生育環境を整えなければなりません。そのため、夏は涼しく、冬は暖かい地中に埋められています。
また、お酢は酸性で藍染めは塩基性(アルカリ性)で正反対ではありますが、微生物の発酵によって生まれるものということにお互い驚きと親しみを持ったのを覚えています。
かなり脱線してしまいましたが、そんな共通点のある庄分酢さんにて草木染めワークショップを開催しました。
今回の草木染めに使用した原料は緑茶の端材です。お茶を加工する際に出る廃棄する部分を使用しています。
藍森山がある広川町は八女茶も特産品で、工房の周りにはお茶畑の原風景が広がっています。
近くにもお茶農家さんがたくさんおり、お話している時にそのことを聞きました。
昨年、水害が起き、数か月は藍染めを早期復旧するために試行錯誤していましたが、どうしても復旧には時間がかかることがわかりました。そこで、いろんな染めについて学ぶ中で草木染めと出会いました。お茶農家さんからお話を聞いたのも、そのタイミングだっため、すぐお茶の端材を受け取りに行き草木染めの研究を始めます。(草木染めの研究の話はまた活動報告で載せていきます)
そうして、今月16日に庄分酢さんにてワークショップの開催ができることになりました。