認定NPO法人ピーク・エイド(代表野口健)
私たちは、エベレストや富士山での清掃活動やネパールでの学校支援、また、森林再生プロジェクトなどを行う一方、国内外での災害支援活動を行ってきました。
2015年、代表の野口健がヒマラヤ遠征中にネパール大地震に遭い、遠征を中止し、エベレスト街道の村々の支援活動を行いました。避難所としての大型テントの配布や家屋再建のための支援などを行いました。
その後の熊本地震では避難所としてのテント村の運営、トルコ地震、能登半島地震では寝袋などの支援物資を被災地に届けました。
地震からやっと復興ができたにもかかわらず、一瞬で濁流に飲み込まれてしまったネパール・ターメ村をどうにか再建できるように支援していきたい。
エベレスト街道・美しかったターメ村を救いたい
2024年8月16日、温暖化の影響と思われる氷河の融解により氷河湖が決壊し、エベレスト街道にあるターメ村を土石流が襲いました。静かで美しい村は、あっという間に濁流にのまれてしまいました。
幸いにも、昼間に洪水が起きたため、村人は全員、高台に逃げることができ、人的被害はありませんでした。
しかし、54戸の家屋、学校、診療所などが崩壊してしまいました。家を失った村人は、テントでの避難生活を余儀なくされ、学校再建のめどがたたないため、子どもたちは、親元を離れ、隣村のクムジュン村に疎開しています。学校の1室に寝泊まりしながら、勉強を続けています。
ターメ村は、2015年のネパール大地震でも最も大きな被害を受けました。ピーク・エイドは、地震の後、災害が起きたときの避難所にもなるホールの建設を支援したり、子ども達にランドセルを送ったりと交流を深めてきました。
私たちは、村人たちが、数年かけて復興していく様子を毎年、見てきたのです。
彼らが再び、美しい村を再建することができるのだろうか。
かつての美しいターメ村(2019年)
野口が見たターメ村
この夏、野口健は、エベレストベースキャンプの清掃活動を行うためにネパール入りする準備をしていました。日本を発つ数日前に飛び込んできた、ターメ村を洪水が襲ったというニュース映像に、私たちは言葉がありませんでした。その映像のなかに、私たちが知っているかつての美しいターメ村の姿はありませんでした。
野口は、すぐにターメ村に向かいました。エベレスト街道にある村のなかでも、特に穏やかで美しい村は、跡形もなくなり、土石流が襲った跡、大量の泥、砂、大きな岩などで埋め尽くされていました。
野口がいつも泊まっていたロッジも、親しいシェルパの実家も、以前の姿はありませんでした。
ネパール大地震に続き、2度までも家を失い、言葉もなく呆然と立ちすくむ村人。これからの生活に不安を訴える村人。大地震からやっと生活を取り戻した人たちを襲った洪水は、あまりにも理不尽で、多くの人は再び立ち上げる気力を失いかけています。
ヒマラヤの山岳地帯で、慎ましく生活している村人たち。彼らの生活が地球温暖化に影響を及ぼしているわけではありません。
なぜに、彼らがこんなにも苦しまなくてはいけないのか。
濁流につぶされた家
発電所も壊れてしまいました
一日も早く家族と暮らせるように
教育支援活動として、数年前にランドセルを子供たちに配った小学校の校舎も大半が流され、残った教室も大量の土石流や何本もの巨木が流れこんでいました。校舎のグラウンドも灰色一色に覆われ、子どもたちの笑顔があふれていた学校は跡形もありませんでした。
学校の再建のめどがたたないため、子どもたちは親元を離れ、隣村のクムジュンに疎開しています。学校の一室を宿舎として、寝泊まりしながら、生活をしています。急に親元を離れ、着の身着のままで逃げてきた子どもたち。クムジュンの先生や大人たちが懸命に世話をしてくれていますが、急に変わった生活に不安を隠せません。
いつ子ども達が家族のもとへ戻れるか、全く目途がたっていません。
2019年、ランドセルを配った時の学校の様子
親元を離れ必死にがんばる子どもたち
カトマンズを襲った大洪水
そして、ターメ村を洪水が襲った数週間後、今度は、首都カトマンズを大洪水が襲い、200人以上の犠牲者が出てしまいました。立て続けに災害を受けたネパール政府は、被災者に充分な支援ができずにいます。
私たちは、ターメ村の人たちが、再び穏やかな生活を取り戻せるように、子どもたちが親元で暮らせるように支援をしていきたい。
子どもたちへの支援
私たちは、支援の第一弾として、着の身着のままで隣村に疎開した子どもたちに、体操服などの支援を行いました。野口は、一人ひとりに声をかけながら、ウェアを手渡しました。
不安ながらも、新しい環境で一生懸命に生きている子どもたちに希望を与えられるように支援を続けていきたい。
スケジュール
2024年9月 被災し疎開している子ども達にウェアなどを届けた
2025年1月 被災した子ども達に文房具などを届ける
2025年2月 被災状況、復興状況を再度確認し、家屋などの再建支援を行う
支援活動に関しては、活動報告等でご報告していきます。
寄附金の使途
疎開している子ども達へ洋服などの支援 200,000円
疎開している子ども達へ学用品などの支援 200,000円
ソーラーランタンの送付費用 300,000円
再建支援費用 54世帯分 2,000,000円
その他諸経費 300,000円
寄附金総額に応じて、支援内容を変更します。
寄附型クラウドファンディングの税制優遇に関して
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
いただきましたご寄附は、認定NPO法人ピーク・エイドの「ヒマラヤ洪水基金」へのご寄附となり、当団体が寄附金の受付、領収書の発行を行います。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、認定NPO法人ピーク・エイドが発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく認定NPO法人ピーク・エイドが発行・郵送いたします。
最後に
車も通らないエベレスト街道という山岳地帯。彼らの生活が、地球温暖化を及ぼしたわけではありません。何不自由なく暮らしている私たちの生活が気候変動に大きく影響を与え、慎ましく生きているターメ村の人たちに多大な被害を与えてしまったのです。
ネパールでの補償も定まらず、被災した人たちは、心細くテントでの避難生活をしています。
彼らが再び穏やかに、家族一緒に暮らせる美しい村を再建できるように支援を行いたい。
今回のクラウドファンディングは、都留信用組合によりサポートされています。
お問い合わせ先
認定NPO法人ピーク・エイド事務局
電話:0555-25-6217
メール:info@peak-aid.or.jp
当団体は、登山家野口健が代表を務めるNPO法人です。これまで、ネパールでの教育支援、学校支援や環境活動を寄附や企業からの助成金のもと行ってきました。また、ネパール大地震、熊本地震では被災地支援を行いました。
シェルパ基金 ネパールで山でなくなったガイドの遺児への育英支援
マナスル基金 ネパールサマ村での学校支援
ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト ネパールでの植林活動
ヒマラヤ大震災基金
熊本地震テント村支援
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