2020年、2022年の2度の
豪雨による河川の大氾濫で
甚大な被害に遭った湯平温泉。
復興に向け、今も
その歩みを進めています。
湯平温泉は、大分県由布市にあり、花合野(かごの)川沿いに、石畳がゆっくりと伸びてゆく、どこか非日常を感じる風情ある温泉街です。
由布市には全国屈指の湯量を誇る由布院温泉をはじめとした、市内5つの温泉地が「湯布院温泉郷」として国民保養温泉地として指定され、湯平温泉はなかでも古い歴史を持っています。鎌倉時代には既に湯治場として開湯していたとされ、史料からは室町時代での温泉の記述が確認されており、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和とそれぞれの時代の中で繁栄してきた約800年の歴史があります。
近代では種田山頭火にゆかりのある温泉街として、昭和には「男はつらいよ」シリーズのロケ地、令和では「すずめの戸締り」などで登場しました。
そんな湯平温泉街は、2020年、2022年の2度の豪雨による河川の氾濫等で大きな被害に遭いました。たくさんの人々に親しまれてきた共同温泉も被災し、復興までの期間は全ての旅館が休業を余儀なくされました。2020年の豪雨では旅館経営者が亡くなり、温泉街全体が悲しみに包まれました。
共同浴場の1つは流出。。
水害後、閉鎖に追い込まれた4つの共同浴場。
観光客にも親しまれていた5つの共同浴場も甚大な被害に遭い、さらにコロナの影響、一部源泉の湯量の減少、高齢化による維持管理の問題等で多くの観光客に親しまれた4つの共同浴場が閉鎖に追い込まれています。(今秋、そのうちの一つ、銀の湯が復活しました!!)
【湯平温泉の共同浴場】
金の湯(金湯) 湯平温泉の中で最も歴史が古い温泉である(閉鎖中)
中の湯 坂道の中ほどにあることから、この名がある(閉鎖中)
銀の湯(銀湯)もとは川の中から湧いており、銀粉のような白い結晶物が湯に混じっていたことから、この名がある(2024年10月に観光協会の苦力により復活)
橋本温泉 1922年(大正11年)に湯平温泉で5つ目の共同浴場として開かれた(閉鎖中)
砂湯 もとは川底の砂地から湧いていたことから「砂湯」と呼ばれていた 令和2年7月豪雨の影響で流失
そこから4年、「復興から挑戦へ」
ゆのひらんプロジェクトの歩み
豪雨から4年が経過。「復興から挑戦へ」というスローガンを胸に、湯平温泉街は一歩ずつ前に進んでいます。行政の支援のもと、湯平まちづくり協議会「ゆのひらんプロジェクト」を2022年に設立し、かつてあふれんばかりの湯治客でにぎわった「湯平」という地域を新たなかたちで人や想いを繋げ、継続的に活動し持続可能な湯平暮らしを未来に繋げていくための活動を進めています。
今では、すべての旅館が営業を再開。温泉街には新たな拠点施設がオープンし、さらにコロナ禍を経て、休業中だった共同浴場もやっと観光客の方々に向けて開放することができるところまで漕ぎつけることができました!
活動の中核を担うゆのひらんプロジェクトでは「湯平暮らしの再編集」をキーワードに暮らしの編集局会議を定期的に開催。そこでは、地域の復興を行政だけに依存するのではなく、住民主体で実施する様々なプロジェクトの企画・運営を「湯平暮らし」の目線から進めています。
一歩一歩、まちづくりと復興への歩みを進めているゆのひらんプロジェクトですが、まだまだ道半ばです。共同温泉の復活や、空き旅館、空き家も増える中、景観を維持しながら、どのようにまちを存続させていくのか?観光だけでなく、暮らしの中の草刈りや、高齢化、買い物の問題など課題は山積しています。
湯平のまちを未来に引き継ぐための活動資金をどうするか?
湯平温泉街がある湯平地区は人口250人の小さな地域。辺境の地での暮らしを持続させるために、長期的な目線をもった取組の継続、そして行政だけに依存しない活動資金の調達も重要な課題になっています。
そこで、私たちは、湯平温泉街のシンボルである「石畳のあるまちなみ」を残していきつつ、復興のシンボルにしていけないだろうか、と考えました。
300年前の豪雨災害がもたらした
「石畳」のある風景
長い長い湯平の歴史を紐解いていくと、実は江戸時代、300年前にも同様の山津波(大水害)が起きています。その際に、湯平のまちはほとんどが流されてしまったという記録が残っていました。
その時に流出した花合野川の沢山の「川の石」。これが今の湯平温泉の石畳となっています。
郷土の偉人の一人である工藤三助氏がそのキーパーソンです。当時、各地の井路工事(田に水を引く大規模な土木工事)を任されていた工藤三助氏が、この湯平温泉街の山津波の復興工事の指揮をとり、「湯平の石畳」として復活させました。
「湯平の石畳」の石、ひとつひとつが
復興のシンボル。
そこで、かつて湯治客でにぎわった湯平という地域を、
新しいかたちで人や想いを繋げ、継続的にプロジェクトを活動するための仕組みをつくりたい、
と考えました。
私たちは、日本全国にいる、湯平に思いを寄せてくださっている方々と一緒に、「湯平のまち」の未来を作っていくための新たな仕組みをつくります!それが、持続可能な「湯平暮らし」を未来に繋げていくための「石畳オーナー制度」です。
石畳をデジタルデータ化して、
オーナーに届ける、
石畳オーナー制度のしくみとは?
湯平の石畳は、花合野川沿いに湯平のまちを縦断しています。下流から上流まで、約200メートル。この石畳の数をひとつずつ数えたところ、約6,600個!の石があることがわかりました。
この約6,600個ある石畳を27ブロックに分け、そのブロックのなかの一つ一つの石にオーナー権利を発行していく予定です。
石畳のオーナー希望の方には、石畳のオーナーシップ(石畳のオーナー権)を発行し、リターン(地域の特産品や、温泉入浴券、湯平に訪れた際の特別プログラムなど)をお届けできる仕組みを考えています。
オーナー制度の会員ランクは、ダイヤモンド会員(100,000円)、ゴールド会員(30,000円)、プラチナ会員(10,000円)、シルバー会員(5,000円)を考えています。
最終的には、この石畳の石、ひとつひとつをデジタルデータ化し、石畳オーナーの方に自分の「石」を所有してもらう仕組みを作り、オーナーになっていただいた皆さんがワクワクするような仕組みを創っていく予定です!クラウドファンディングで先行的にオーナー権を手に入れた方はそちらも楽しみにお待ちください!
石畳のオーナーには
「マイ石畳」を届けたい。
石畳オーナーになった方には、湯平温泉を訪れた際に自分の石を見つけられるような仕組みを構築します。
今回のクラウドファンディングで
実現したいこと
今回クラウドファンディングで集まった費用は、石畳オーナー制度を実現するための、データ整備と皆さまにお届けするウェブサイトの仕組みづくりにあてる予定です。
★★★★★
・6,600個の石畳の石を
デジタルデータ化する費用
(ドローン撮影、3Dデジタルデータ処理)
・石畳オーナー制度のWEBサイトの制作、仕組みの構築
★★★★★
そして、今回、クラウドファンディングにご協力してくださった皆様には、リターンとして、石畳オーナー権のなかでも、石を優先的に選べる権利を先行でお渡しいたします!
石畳オーナー制度は、クラウドファンディングにご協力いただいた皆様向けに、2025年4月15日に先行オープンを予定します。(一般販売は5月15日を予定)
ぜひ、復興のシンボルである湯平の石畳の石を、お気に入りの区画などから、じっくり選んでいただきたいです!リターンには、以下の①~⑥をご用意しました。②~⑥はオーナー権が付きます!
改めて、クラウドファンディングでは以下の特典をご用意しています。
(オーナー制は1年間有効、費用は1年間分です。)
今回のクラウドファンディングのリターン一覧
リターン①3,000円
お礼のメッセージのみ。プロジェクト自体に応援いただける方はぜひ!
(オーナー権は付与されません)
リターン②5,000円
石畳オーナー権(シルバー会員)
リターン③10,000円
石畳オーナー権(プラチナ会員)
リターン④30,000円
石畳オーナー権(ゴールド会員)
リターン⑤100,000円
石畳オーナー権(ダイヤモンド会員)
リターン⑥
石畳オーナー権(ダイヤモンド会員)+全力の応援をしてくださる方
鎌倉時代から続く由緒ある湯平温泉、300年前の山津波が現代につないだ石畳、そして令和の時代にもまだ温泉街に息づく石畳、このまちなみを、新しい形で、人と人、人とまちを結ぶ懸け橋にしたいと考えています。この石畳オーナー制の仕組みの構築を実現し、皆さまからの応援を力に、湯平温泉の挑戦を続けていきます。
ウェブサイトもしくはSNSに思い出や応援メッセージを掲載しても良いよ、という方は、お申し込みの際に、必須の備考欄にコメント及びお名前(ニックネーム可)をお願いします!掲載を希望されない方は、備考欄に「掲載なし」とお書きください!
ぜひ、湯平温泉の未来のために
応援をよろしくおねがいします!
最新の活動報告
もっと見る寅さんサミット2024へ参加しました!
2024/11/05 10:54ゆのひらんプロジェクトチームで「寅さんサミット2024」に参加してきました!湯平の名物、柚子胡椒や湯平ようかん、湯布院牛を販売し、クラファンのチラシも多くの人にお配りしました。受け取っていただいた皆様、ありがとうございます!1日目は雨で足元がぬかるんで大変でしたが、多くの方にお越しいただいて、湯布院牛やビールなどをお買い求めいただきました。また、雨の中足を止めていただいて、石畳オーナー制度についてのお話をたくさんの方が聞いてくださりました。ありがとうございました。2日目は、由布市のマスコットキャラクターゆーふーも応援に来てくれて、最後のじゃんけん大会は大盛り上がりでした!由布市出身の方に数名お会いできたり、湯平温泉に行ったことがある人がいらっしゃったり、災害のことを心配するお声もいただいて、とても素敵な出会いがたくさんありました。湯平ようかんは過去に山田洋二監督も食べてくださって、おいしいとお墨付きをもらっております。今回のリターンにも入れておりますので、ぜひご賞味ください!!!今回のサミットでは、ゆのひらんあいすアイスを差し入れに選んでくださり、スタッフの方が持って行ってくださいました。こちらもゴールド会員から引換券が付いてきますので、ぜひゆのひらに来て食べてみてください!寅さんサミット参加に伴い、色々とご協力いただいた皆様、チラシを置いてくださった柴又のお店の方々、足を止めて話を聞いてくださった方々、チラシを受け取ってくださった方々、本当にありがとうございました。少しでもゆのひらに気持ちを寄せていただけますと幸いです。引き続き頑張りますので応援よろしくお願いします! もっと見る
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