7月10日台風明け、鳥取砂丘の奇跡
本プロジェクトにご支援いただいております皆様、関心を持っていただけている皆様、初めてご覧になられた皆様。活動報告をご覧いただき誠にありがとうございます。残すところ1ヶ月を切りましたが、プロジェクト詳細にもございます企画展「麒麟エキシビジョン」の近況も含め、本プロジェクトの進捗を随時ご報告してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。
本日より、7月10日に伏見神社の麒麟獅子保存会の皆様のご協力のもと、猛暑の鳥取砂丘で行った写真撮影の成果を少しづつご報告してまいります。
雲が走る夕日の鳥取砂丘の空だからこその1枚
本当の狙いは、まん丸い橙の光の塊が、砂の丘に沈んでいく景色。しかし、「雲があるな〜」と懸念しながら強行したこの日の撮影。狙い通りではない奇跡の1枚を収めることができた。
雲がここにあり、西から東へ流れていなくては収めることのできない1枚と出会うことができた。写真には様々ある。あるテーマを追い続ける中で奇跡的に出会えた一瞬もあれば、景観や光の角度を綿密に計算し意図的に構築した一瞬もある。この写真はまさにその両方だ。予定通りに構成したトリミングに、計算不能な自然光と自然現象が相見えた一瞬だった。撮る側の執念、それに応えてくれる協力者、その真剣な気持ちを祝福してくれる天の気まぐれ。写真はいつも、そんな奇跡の協奏曲の一瞬をを切り取った一枚だと痛感した。
実は7月11日にも鳥取県頭部の陸上海岸で撮影
実は、この翌日。青々と輝く日本海と麒麟獅子を撮影しようと、コンディションはいまいちながら、前日の奇跡の継続を信じ、鳥取県頭部の陸上海岸へ向かった。結果奇跡は起きなかった。
写真家の柄木さんは、現地へ向かう道中、すでにこのコンディションでは奇跡は起きないと感じていたのだという。欲しい一瞬のために、何日も山中の道無き道を登り狙い続ける、写真家の直感だ。私たちにできることは、「奇跡的な一瞬を逃さない」このことに真摯に向き合い挑み続けること。その先は天のみぞ知るのだろう。
柄木さんに、前日の奇跡に調子にのって、撮影を強行した無茶を平謝りし、次回の撮影チャンスを検討調整することとなった。いまだ、天気予報とスケジュール帳とのにらめっこで明確な日程は決まっていないが、お盆明けあたりを目安に次の撮影に挑む準備を進めている。
鳥取砂丘での奇跡の写真はまだまだある。全部お見せすることはできないが、可能な限り順次活動報告にアップしていきますので、ぜひご注目ください。この7月11日の奇跡を起こしきれなかった作品も何点か披露することもあるかもしれません。
次回の収穫報告をご期待ください。