2011/07/30 11:14
前々作「時の王」はかなり単調な絵でしたが、それだけに記号化もしやすく、一見とてもピクトグラミックです。だけど単調なだけに内容も薄く、エンターテイメント性に欠けます。
前作「宝覚者」は内容を濃くしたぶん、絵柄をもっと記号的にしました。現代のピクトグラムを踏襲するかのような見た目になり、少し単調な感じがあり面白みが出せていません。
今作「VANSTAR」では娯楽性の向上を目指し、少し現代のアニメなどのイラスト的な方向へ変えましたが、かえって人物の体型などが普通すぎてしまいました。だけどやろうとしたことは全てやれた感じがあります。
残った課題はこれまでと同じように次回作へと照準を向けて全弾発射し、全て着弾させるつもりです。
次回作では以上の良いところを残して、人物の体型の象徴性、ピクトグラム的な表現、娯楽性、これらをもっと意識的に高めていきたいです。すでに漠然とイメージはあります。
今からワクワクしています。
漠然なイメージをシャープにしてみますと、これまでは哲学的な精神性でしたが、そこからもっと純粋でシンプルな、例えば猫が歩いているだけでもそこに精神的な集中力があるのと同じような、言ってみれば何かの達人たちを描くようなものになるかもしれません。
絵柄的には、たぶん曲線を生かしたハニワ的な表現が増えるかもしれません。四角形の連続で細部を表現する技法も残し、その対比でもっと面白くなる感じがします。
あと、かなり人物の表情もデフォルメがきいてくるかもしれません。ここは今回やろうとしたけどできなかった部分です。なぜできなかったというと、技量がまだ足りなかったせいです。今作によってその技量は身につきました。たぶん今作はそういう段階で終わなるだろうなと思ってたんですが...。
まだまだPGノベルとしては15~20%くらいの出力です(前作までは10~15%)。
けっきょく次も作ることになりそうです。もっと良いものにしていきたいです。
そのときはまた多くの方のご協力が得られたらと思っています...。