北京でのトランジットを経て、フィンランド、デンマーク、スウェーデンを訪れています。7年ぶり2度目の海外ですが、今のところ重大なトラブルはなく、楽しく過ごすことができています。渡航の目的は様々ありますが、そのうちの一つが「北欧のユースセンターをめぐり、ユースワーカーの姿勢を学ぶこと」でした。北欧諸国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークなど)では、若者の主体性や福祉を大切にするユースワークが発展しています。大きな特徴は次の通りです。 ・自由参加・信頼ベース:若者が自分の意思で参加でき、上下関係ではなくフラットな関係性が重視されます。スタッフ(ユースワーカー)は「教える」よりも「伴走する」役割を担います。 ・居場所づくりの充実:図書館や公民館のような「ユースセンター」がまちのあちこちにあり、遊んだり話したり、プロジェクトを企画したりできる空間が用意されています。 ・政治参加・意見表明のサポート:若者の声を社会や行政に届ける仕組み(たとえば若者議会や若者団体への経済的支援など)が制度として整っており、「社会を変える主役」としての育成が進められています。北欧のユースワークは、 「信じて、任せて、支える」 という姿勢が貫かれており、私たちの活動にとっても大きなヒントになっています。・・・とはいっても、これは書籍を通して学んだり、北欧に行ったことのある人から教えてもらったことばかり。「私もいつか行ってみたい」とずっと思っていました。大変ありがたいことに、2023年度に「女性リーダー支援基金」を受賞させていただくことができ、その支援を受けて、今回は渡航することができました。また、渡航中には一般社団法人ソウレッジが主催する性教育ツアー「ソウリンクス」に合流させていただき、さまざま視察の機会をいただきました。===この数日で、社会課題解決に取り組む若者たちと対話する機会がありました。書籍で学んだように、当たり前にdemocracyが根付いていて、若者団体に対する経済的支援があって、エンパワメントしてくれる環境が、この国にはありました。若者は「社会を共に作っていくパートナーである」と対等に接し、若者たちのウェルビーイングを向上するために、政府が彼らを信じて施策を打っている。なぜ政府は若者団体を応援するのか、若者のことを大切にするのか、とデンマークの若者に聞いたところ、すぐに答えは出てきませんでした。だって、彼らにとっては当たり前のことであるから。少し考え込んだ後に話してくれたのは、“The Danish Goverment trusts me.” という強烈なセンテンス。スウェーデンのユースワーカーは、“We believe in young people.” とも教えてくれました。そうか。信頼。この国には社会課題解決とか経済的効果とか少子高齢化対策よりも先に、若者への信頼、そしてエンパワメントがあるのか。スウェーデンのマルメーにあるユースセンターのユースワーカーさんたち。突然の訪問だったのに快く受け入れてくれ、2時間英語で語りまくった。2026年9月に国政選挙があるそうで、また行きたい ! マルメーにあるユースクリニックにて、助産師のAnnaにプレゼンする姿が撮られてた…笑私が日本で民設でユースセンターを開いたこと、ユースセンターを見に行きたいことを伝えたら、おすすめのユースセンターを教えてくれた。おかげで1個上の写真のユースセンターに辿り着きました。いま活動報告を書いていて思うことは、このクラウドファンディングも、私たちの思いに対する期待と信頼なのだと改めて考えさせられました。私たちのことを信じて、支えてくださって、機会をくれて、ありがとうございます。日本に帰ったら、こども若者への「信頼」が鍵になるということを大切に、ユースセンターを運営し、事業を展開していきたいと思います。「信頼」の大切さがどれくらいの“大人“に伝わるのかは、正直わかりません。けれど、めげずにこのことを伝え続けて、仲間を募って、横で繋がって、日本のこども若者施策を確実に前進させられるように、その一端で頑張りたいなと思います。それぞれのユースセンターの様子については、また改めてまとめます !




