
【中日新聞 2024.12.21】
↓掲載内容です↓
大垣の英語教室に通う高校生が自作
フィリピンの子に絵本 ・届けたい読み聞かせで渡航 ・CFで費用募る
プレゼンテーションで支援を呼びかけるメンバ ―たち 大垣市奥の細道むすびの地記念館で
大垣市の英語教室「English Club」で学ぶ高校1年の生徒た ちが、自作の英語絵本をフィリピンの子どもたちに届けるプロジェ クトを進めている。英語を勉強する楽しさや日本や大垣のことを伝 えようと始めたが、絵本の制作や渡航費の不足など壁は高い。クラ ウドファンディング (CF)を実施し、活動の支援を呼びかけてい る。 (中日新聞 松本歩純さん著)
学校の授業などで、現地のスラム街に住む子どもたちを知ったことがきっかけ。幼少期から同クラブに通う17人が取り組んでい る。生徒たちはオリジナル の絵本3種類を作り、来年3月に現地を訪れて孤児院などで読み聞かせすることを目指している。
絵本は自分たちで物語を考え、翻訳。人工知能(A 1)を使ってイラストを生成した。過去からタイムス リップした少女が主人公の 「時の川を渡って」では、 水門川や八幡神社など市内各所の写真を撮り、背景に合成した。英語を勉強して世界が広がる男の子の物語も作った。
一度は印刷までこぎ着け た絵本だったが、イラストなどの不備に気づき、仕上がった200冊がボツに。 メンバーの和田実莉さん (16) =県立岐阜商業高 は 「終わったと思った」それでもなんとか修正と確認を繰り返し、10月に完成し た。
制作費に加え、メンバー 全員がフィリピンに行って活動するのに必要な渡航費もかさむ。生徒たちは市内企業に相談したり、チラシを配布したりして、 活動内容を売り込んでいる。
11月からはCFを通じても協力を呼びかけ、支援者には名前を絵本巻末に載せるなどする。目標金額は200万円だが、達成率はまだ20%。支援者を増やそう と今月16日には、市奥の細道むすびの地記念館でプロ ジェクトのプレゼンテーションをした。来場した企業関係者や恩師らに向けて、 メンバー全員がマイクを持ち熱意を訴えた。
質疑応答では「フィリピ ンの子どもは自分で絵本が 読めないのではないか」と の想定外の質問が寄せられたが、生徒たちは「読み聞かせの音声が入った動画も一緒に届ける」と回答。発 表を聞いたNPO授業改革 学会(大垣市)の西田耕介 さん(59)は「偏差値以上の知識が得られる機会。応援したい」と話した。
プロジェクト代表の高井創羽さん(15)=大垣北高は「絵本が子どもたちの夢をかなえるきっかけになったらうれしい」と話し、 「高校生なりに社会貢献をするため応援してほしい」 とPRした。プロジェクトはCFサイ ト「キャンプファイヤー」 QRコード=から支援で きる。来年1月19日まで。
素敵な掲載に胸躍りました!




