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全日本マーチングコンテスト出場決定!~活水中高吹奏楽部の夢の舞台~

全日本マーチングコンテスト出場決定!大会遠征にかかる生徒交通費をご支援ください!

現在の支援総額

2,281,000

114%

目標金額は2,000,000円

支援者数

217

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/11/01に募集を開始し、 217人の支援により 2,281,000円の資金を集め、 2024/11/30に募集を終了しました

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11月17日(日)大阪城ホールで行われた第37回全日本マーチングコンテストで吹奏楽部が、見事、4度目の金賞を受賞しました。全国の支部大会を勝ち抜いてきた36校が参加し、金賞は13校。そのなかでも多くの強豪校が81名でバンドを編成するなか、活水は53名という少人数での編成。金賞受賞に至るまで、どんなストーリーがあったのでしょうか?! マーチングリーダーの峰さんと副部長の宮﨑さんにお話を聞いてみました。


Q1.金賞を受賞できた1番の要因は何だと思いますか?

峰さん  まず、演奏のクオリティを高めたことだと思います。最優先の練習として、演奏に力を入れました。今回、練習にあたり、過去の先輩方の動画を何度も何度も見返したんです。そこで気づいたことがありました。金賞のときは、演奏を練習でしっかり合わせたんだなあってわかるんです。それと、大阪城ホールって、めちゃくちゃ広くて音が届かない。だから、とにかく「吹けー」みたいな感じになってしまうんですけど、今年は、音量は出すけど、とにかく「いい音、いい音」って演奏前に何回も確認しました。マーチングの審査員も、吹奏楽コンクール(吹コン)と同じで、人は違うけどプロの演奏家の人たちなので、演奏がいいと評価も上がる。だから、演奏の練習も吹コンのように、すごく細かく章ごとに分けて、セクション練習を何回も行い、全体の曲合わせは顧問の杉町先生に指導していただきました。

宮﨑さん 練習内容もすごく効率的だったよね。

峰さん  練習内容はめっちゃ考えました。例年と違って、学校にいる放課後は外での演技練習はほとんどやっていない。外で動きの練習をしても、結局、正確なポイントが取れないので、実際に体育館でしたときにずれが生じるかもって…。学校ではせっかく時間があるんだから演奏の練習をして、動きに関しては基礎練習を繰り返ししました。そして、全体の動きは体育館が取れたときにしっかりするって感じです。


Q2.例年以上に演奏に力を入れたということですが、何か工夫したことはありますか?

峰さん  2年前に金賞を受賞した演奏を、練習する前に何度も聞きました。本当に数えきれないくらい。そして、自分たちの演奏と聞き比べて近づけていく。その作業を繰り返していく…。それでも、個々の技術は一昨年ほどではない。どんなに真似してもそこは越えられない。だから、“自分たちらしさ”も大切にしました。そうしないと絶対に金賞は取れない。そこで、どうしたらいいかみんなですごく考えました。そして、いきついたのが“表現”です。特にバラードの表現はみんなでめっちゃ考えました。でも、それに気づいたのが遅くて…九州大会の直前。本当に前日だったよね。

宮﨑さん うん。蝶々夫人のバラードの部分の表現をガラッと変えたんです。九州大会前日の夜に、ホテルで、音量に変化をつけて、からだを使いながら感情をのせて表現する。スカードリーダー(最小グループのリーダー)全員でやってみて、メンバーにラインで動画を送ったんです。“めっちゃアホな人たち”みたいになってたんですけど、「これマネしてください!」って(笑)。

峰さん  本当に最後の最後まで。翌朝、バスの中でみんなでポイントを確認して、実際に会場に着いてから演奏してみて、杉町先生に整えてもらって、即本番って感じでした(笑)。


Q3.峰さんがマーチングリーダーとして心掛けたことは何ですか?

峰さん  練習は新年度から始めたんですけど、マーチング経験者が少なかったので、練習内容や練習方法も一から考えました。まずは、歩き方。姿勢を正して、膝を伸ばす。歩き方のローリングを良くする。みんなつま先が低いのでそこを高くすることを常に意識するように伝えました。とにかく基礎練習を徹底的に行いました。

宮﨑さん 今回の大会では、足の動きがよくそろっていることを高く評価してもらったのですが、それは基本をちゃんとやっていたからだと思います。

峰さん  今年のチームは、高校1年生が23名と多いこともあって、本当に何度も何度も基礎練習を繰り返しました。それと、初心者だとマーチングが嫌になる子が多い。「どうしたら楽しくなるのかな」って…、そこはずっと考えていました。私自身のモットーは「明るく、楽しく!」で、自分が声を出して、誰よりも明るくいる。私にとっては、それが一番難しかったかな。まあ、いつもこんな感じではあるんですけど…(笑)。

宮﨑さん マーチングリーダーって、みんなに指摘する立場なので、どうしても厳しくて怖い。でも、和香奈は本当にやさしい言い方しかしないので、正直、これでいいのかなって心配することもあったんですけど、結果、よかったんで、よかったんですよね(笑)。

峰さん  私も「これじゃやばいよね。もう少しまじめなキャラでいかなきゃ」って思ったんですけど、3年生のみんなが、「和香奈はそれでいいんだよー」って言ってくれたので…。3年生たちにも、後輩ができないときは突き放すんじゃなくて丁寧に説明するようにお願いしました。「ここができていないから、こういうふうにして、こんな練習してね」と言ってから、実際に自分たちもいっしょにやってみる。そして、何かいい動きができたら絶対にほめる。「いいじゃーん、それー!」みたいな感じ(笑)。

宮﨑さん そうしたら、後輩たちも楽しくなってもう一回できたりするんです(笑)。また、できなくなったりするんですけど…。「1年生がやりやすいように!やりやすいように!」。これが、今年のモットー、3年生のモットーだったんです。だから、みんな絶対意識していたと思います。私自身もやりやすくて、雰囲気もよかったと思います。みんなも楽しくできたんじゃないかな。


Q4.一番大変だったことは何ですか?

峰さん  3年生が少なかったことです。マーチングリーダーは例年だと2,3人いるんですが、今年は私一人だったんです。また、外部からの指導者も今年はあまり来てもらえなくて、本当に、いろいろな人に助けてもらいました。

宮﨑さん 吹奏楽部事務の江口さんの存在は、めちゃくちゃ大きかったよね。マーチングの演技全体を見てくれて、いつも的確なアドバイスをしてくれるんです。

峰さん  練習内容も、まず、自分で考えて、江口さんに相談してみる。そうしたら、「こうしてみたらとか、こうしたほうがいいから、こんな練習してみたら」みたいに、どんな練習をすればいいかも具体的に教えてくれました。全体に自分が説明する際に、自分がした説明がみんなに伝わったかどうかも、その都度、確認するようにしていました。私は、言いたいことを的確に言葉に直して表現することが苦手なんで…。

宮﨑さん 和香奈は、擬音語が多くて、「ここはバーンって感じなんだけど、みんなの演技はフーンって感じ」みたいな…(笑)。

峰さん  そうなんですよね。「ここはピーとして、シューとして、閉じるときはドーンって感じ、でも、音は立てない」みたいな説明で、その後、一応、下級生に聞いてみるんですけど、意外と伝わってたみたいで「今のすごくわかりやすかったですー」って(笑)。


Q5.1年間、こんなに創意工夫を凝らしながら練習してきて、全国大会で金賞を受賞されたときは、喜びもひとしおだったんじゃないですか?

峰さん  うち、やばいよね。

宮﨑さん ライブ配信で、その時の様子が映されていたんですけど…やばいです(笑)。ちょうど2人で前に移動しているときに発表されたんですけど、前に着いてから発表されると思っていたら、いきなり「活水中学校・高等学校、ゴールド金賞!」って言われて、そのときの和香奈の顔が本当やばくて…。

峰さん  それはー…私たちの前の高校が常連校で、その高校が銀賞って発表されて、びっくりして、自分たちは絶対に金賞ないと思っていたら、突然、発表されて…。

宮﨑さん 「ええ~!」というより、「うえ~!!!!」って感じで大声出して、目玉飛び出すみたいな…。

峰さん  こっちに活水の子たちがいて、みんな「キャ―ッ」みたいな、みんなで泣いてて、私たちは泣くタイミングを失っちゃって…、紀ちゃんは冷静だったんですけど(笑)。それで、表彰状をもらうじゃないですか、えっ、礼するっけって…?

宮﨑さん いや、戻る?戻る?…あっ!礼するの忘れた!みたいな、楽しかったよね(笑)。

峰さん  うん。でも、あとからみんなで集まって写真を撮るときにジーンときて、みんなは笑顔なのに、私ひとり号泣みたいな。真ん中でひとり泣いてました。いろいろあったけど、みんなと一緒にここまでこられて、本当によかったなって。


インタビュアー

活水中学校・高等学校教諭 古田雄介

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