自己紹介
豊田小学校6年生が夏休み前からずっと募金活動を続けていた姿を見ていました。「絶対に能登で花火を上げたい!」という子どもたちの思いに打たれ、我々大人としても精いっぱいサポートしたいと考えるようになりました。
私たちは日ごろからフェニックス花火をあげる活動をやっています。けれども中越地震からもう20年もたってそのころには生まれていない子どもたちばかりになりました。震災の記憶の継承が難しくなってきていると感じていたところに、豊田小学校の子どもたちの活動を知り、本当にうれしく思いました。
私達も能登半島への炊き出しのボランティアなどを通じて被災者への支援を行ってまいりましたので、その経験を踏まえて、しっかりとサポートさせていただきたいと思います。
NPOネットワーク・フェニックス 代表 大原邦夫
長岡市立豊田小学校からのメッセージ
わたしたちは豊田小学校6年生です。
今年、元日に発生した能登地震に心を痛めました。また、9月には能登を豪雨が襲い、たくさんの被害が出て、被災者をさらに苦しめる災害となっています。
長岡・中越地方を襲った中越地震から20年。
長岡花火のフェニックスで花火と一緒に流される平原綾香さんの歌うジュピターの「ひとりじゃない 深い胸の奥でつながっている」という歌詞に励まされ、長岡は先輩たちの努力と長岡花火とともに復興をしてきました。
あれから20年目の今年。今度は、自分たちの力で自分たちにできることは何かを考え、話し合いを続けてきました。
被災地を応援したい、復興に向かってともに歩んでいきたいと、長岡の復興の象徴、長岡花火を現地、石川で打ち上げたいと考えました。
自分たちの力は小さいけれど、学校の仲間たち、長岡の人の力を合わせれば、きっとうまくいくと信じています。
みなさんおひとりおひとりの温かいご支援を花火に変え、石川の人たちの笑顔や勇気につながっていくことを期待しています。
サポートする大人たち
豊田小学校 白井先生
花火を上げようとする中でたくさんの出会いがありました。パートナー校である石川県七尾市立小丸山小もそうです。今回の活動をしなければ出会わなかったすべての人とつながれたことは、子どもたちの学びとしても、成長の中でも大変貴重なものです。地震から1年を迎える前に、「長岡は忘れていない。復興するその日まで応援し続ける」というメッセージを花火にかえられたらと考えます。
当日上げる予定の花火は、真っ白い3発の花火は、空にたむけるお花です。「地震で亡くなられた方々への慰霊・鎮魂」「水害で亡くなられた方々への慰霊・鎮魂」「被害を受けた方々へのエール」をこめます。また、両校によるメッセージ花火は、これからの未来を創る子供たちが互いに花火に思いを込めて伝えます。最後は不死鳥フェニックスのようによみがえってほしいと願いをこめて上げる花火になります。地元の皆様の協力を得ながら打ち上げを予定しています。
石川県のみなさんに少しでも、長岡からのエールが届くことを祈って。
一般財団法人 長岡花火財団 戸田 幸正さん
「自分たちの力は微力だけど、無力じゃない!」
震災から20年目の10/23、大勢の大人たちの前で豊田小学校の児童たちはそう言いました。
その子どもたちの思いを私たちは確かに受け取りました。
「能登も長岡と同じく必ず復興する」というメッセージとエール。この子どもたちの想いを花火に込めて、七尾の人たちに、能登の人たちに、しっかりと伝えてまいります。
このプロジェクトで実現したいこと
1. (子どもたちの願い)12月初頭、能登半島七尾市にて復興祈願の花火を打ち上げ、被災者の方たちを直接、元気づけたい。
2. (大人たちの願い)私たちの思いを引き継いで行動してくれた子どもたちの思いを成就させてあげたい。
そして、その活動を通して災害に負けない人の輪と意欲を持った人材を育てたい。
プロジェクト立ち上げの背景 -なぜ花火なのか-
能登の被災地で辛い思いをされている皆様におきましては心よりお見舞い申し上げます。
このプロジェクトで皆さんが引っ掛かっているであろうことについて、お伝えしたいと思います。
なぜ、いま花火なのか?花火なんて何の役に立つんだ?もっと必要なものを送るべきじゃないか?
こんな思いがあるのではないでしょうか?まったくその通りです。干上がった港や横転してしまったビルディング、寸断された道路など今も多くが手つかずのままなのですから。
そういった今まさに必要とされるものがある中で、なぜ花火なのか?と、疑問に思う人がいても当然なことと思います。
ただ、私たちがこのプロジェクトで見出している価値は、そこではないのです。
私たち長岡の人間は20年前に震災を経験しています。そこで物心双方で多くの支援をいただきました。その記憶を子どもたちへと引き継ぐべく毎年長岡まつりでフェニックス花火を打ち上げています。20年がたち多くの人の支援により長岡をはじめとする中越地震の被災地は復興を果たし、長岡まつりの花火は復興のシンボルとなりました。
その花火を見て育った子どもたちが今の能登の被災者へ思いを寄せ、その思いを乗せる媒体に花火を選んでくれたこと。それが私たちにとってはたまらなくうれしいのです。
復興はモノだけでは成り立ちません。被災者の心を癒し、たくさんの人たちが手を携えるための心のよりどころが必要なことを私たちは知っています。そして復興には若い力が必要なことも。
いま豊田小の子どもたちが起こした募金活動はたくさんの人たちを動かしています。被災地の小丸山小学校も募金活動を始めています。子どもたちがこのプロジェクトを通して得た経験はいつか社会に出るときに、大きな力になってくれるはずです。
なにより子どもたちが社会とのつながりを実感して、その一員として自覚する機会となってくれると思うのです。
ここまで読んでいただいたあなたにお願いします。
どうか私たちと一緒に彼らの成長に投資していただけませんか?復興を支える人づくりはいま始めないといけないのです。
現在の準備状況
1月
NPOネットワーク・フェニックスの有志による炊き出し。
5月
豊田小学校で(一財)長岡花火財団より長岡花火の歴史などの授業と、明治安田生命様からの花火玉製作(粘土細工)の体験を実施
6月
NPO法人ネットワーク・フェニックスより、中越地震そしてフェニックス花火の生まれた経緯の授業を実施。総合的な学習で話し合う中で、子どもたちから石川能登で花火をあげたいという想いが芽生え、活動を始める。
7・8月
夏休み開始から現在まで9回の募金活動を実施。
8月2日、交流を始めた石川県七尾市立小丸山小学校において、長岡花火のPV(パブリック・ビューイング)を長岡市の協力により実施。復興祈願花火フェニックス 2024も鑑賞していただいた。
9月
七尾市での花火打ち上げが12月上旬に決定。小丸山小学校でも募金活動の開始。
10月
小丸山小学校とのオンライン交流会。サプライズゲストとして「ジュピター」の平原綾香さんとも交流。
11月
クラウドファンディング開始
募金回数 9回 (スーパー、各地お祭り、アオーレ長岡(長岡市庁舎)前など)
募金人数 1957人
リターンについて
豊田小学校の子どもたちが制作したデータをお付けしてお礼のメッセージをお送りします。
データは今までの活動報告やメッセージなどを伝える画像・動画を検討しています。
スケジュール
11月 クラウドファンディング開始
12月 七尾市で花火の打ち上げ
リターンのメールに添付するお礼のデータ制作開始
1月 リターンのメール送信
最後に
「余震が続いていて心配だった」
「断水がつらかった。歯磨きやお風呂も入れなかった」
「冬だったから寒かった」
「避難所になっていたので卒業式が完全な形でできなかった」
そんな被害の声を小丸山小との交流の中で聞いています。校舎の破損もあるとのこと。先生方も子どもたちの安全に配慮しながらの学校生活だそうです。
本当に胸が痛む思いです。この被災地の皆さんにどうか花火を届けたい。
皆様の暖かいご支援をどうかお願いいたします!
最新の活動報告
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