
ある日、生後半年くらいの赤ちゃんを抱っこしながら1人の女性がお願いがあるのだと私たちの会話に入ってきました。話を聞いてみると、子どもを最近産んだが子どもを預けられる場所がなく、働くことができずにいるという悩みでした。旦那さんはいないシングルマザー。小さい子どもを預かってくれる託児所を作って欲しい。それが彼女の願いだったのです。「お母さんのためにも、子どものためにも学校を作ろう。」私たちがこの地での学校建設を決意した瞬間でした。
2022年には学校建設に向けて話し合いを始められましたが、広大な面積のアグボグブロシー地区には13ものコミュニティが存在します。まずはコミュニティ長たち全員に学校建設に合意してもらう必要がありました。それぞれのコミュニティの事情や希望が交差し、かなりの時間がかかりましたが無事に合意を経て、土地探しが始まります。
翌年の2023年5月にはガーナ政府より土地の譲渡提案を受けることが決まり、いよいよ学校建設に向けて本格的に始動できると思っていました。その時は・・・。




