
こんにちは、プロジェクト実行者の高橋です。いつも活動報告をご覧いただきありがとうございます。
クラファン終了まであと1日、明日で最終日となりました。これまでのご支援、応援に深く感謝いたします。
寝る間も惜しんで10ヶ月かけて準備を進めてきた、想いがギュッと詰まったクラファンも明日で終了となり、これまでの足跡を辿ってみようと思います。沢山の方のご尽力やご協力をいただき、LifesaveIDはこうした経緯で生まれました。

その遭難は、昨年8月に南アルプスの白峰三山を縦走中、農鳥岳に近い場所で起こりました。
一歩踏み出すと息が上がり深呼吸、やっとの思いでもう一歩踏み出すとまた深呼吸といった状況で、前方に見えた岩場は超えられないと悟りました。
遭難したら二度と登山は続けられなくなるのではとの恐怖から通報だけはしないとそこまで極限状態で歩いてきましたが、ここで死ぬことだけは許されないと覚悟を決め、110番・119番通報しました。
そこは稜線だった為、結果的に静岡、山梨両県の警察・消防の4人以上のオペレータの方と話すことになり、その際に必ず聞かれるのが緯度経度でした。
息苦しくて声を出すのがやっとという状態の中、緯度経度はスマホのどのアプリに表示されているのか一瞬頭が真っ白になったことを覚えています。何とか調べて伝える訳ですがその作業を4回以上行うのにとても難儀しました。持病を伝えることも同様、いやそれ以上に大変でした。

搬送先の病院ではヘリからストレッチャーに乗せられて慌ただしくERへ運ばれる過程で、身体中に何本ものチューブを刺された状態で既に半ば意識は遠のきつつありました。
そのような中で、私の持病のこと、利用しているインスリン注射の種類、注射の時間とその際の量、薬のアレルギー、名前や年齢、家族の連絡先その他様々なことを各科の先生や看護師さん、薬剤師さんに確認される中、意識が朦朧としていたせいか注射の量などはすぐには答えられませんでした。
結果的に医療関係者の十数人以上の方々へ話すわけですが、身体的に限界点は超えてました。今思うとよく説明しきれたと思います。
そして、ヘリでの搬送に関わって下さった警察の皆様や搬送先病院の医療関係者の皆様など、本当に多くの方に大変なご尽力をいただき、無事退院できました。

もう山は続けられないだろうと一種の覚悟のようなものを決めて、主治医の先生に全てを報告しに行きました。
先生の言葉をいただいて帰宅する途中でいろいろ考える中で、もし登山を続けるにしても大変な思いをしたその時のように、いざという時に自分だけでなく関わって下さる方にも有用な何かが必要との強い思いが芽生えました。
その時は何が必要なのかはまだボンヤリでしたが。

それから1週間ほど経ち、自分が何をしたいのか、何をすべきなのかが徐々に固まってきました。この時は構想段階でまだ名前も決まっていませんでした。
でも、これは「あったらいいな」ではなく「無くては困る」ものだとの確信はありました。

さらに数日後、後のLifesaveIDとなる仕組みの原型がついに固まりました。
いざという時に、たとえ本人が行動不能な状態であっても、必要な情報を必要とする人に正確かつ迅速に伝えられるか、とにかくこれでした。
この時に生まれた機能は現在のLifesaveIDでも核心的な機能となっており、当時喋るのが困難だったことを何とかしたいと、その後スピーチ機能も付きました。

その後9月に入って名前もLifesaveIDと決まり、実現させたい機能をいかに実現させるか、試行錯誤の日々が続きます。
できるだけ早く様々な方に使っていただきたいし、自分にも絶対必要との思いから、比喩ではなくほぼ実際に寝食忘れてシステム、ハードの両面から開発に没頭しました。
ただ、予算が無いこともあり、システム開発は私一人でやっていたんですが、いくら寝食忘れても開発スピードを上げるのには実際限界がありました。
その頃からAIにアシスタントしてもらう状況が始まりました。開発スピードは3倍以上にはなった気はします。利用料はかさんでいきましたが背に腹は変えられませんでした。

11月も半ばになり、サービスのコンセプト、システム、ハードの骨格は大体見えてきました。
ただこの頃から、システムなどの開発に並行して、これをいかにして世に出すか考え始めると言うか悩む続ける日々が続きます。
例えばハードの製造費、システム構築費、PR費用、そうした物をいかに工面するか、今考えても一番辛い時期だったと思います。
そこで見えてきたのがクラウドファンディングの活用です。このLifesaveIDの可能性や価値に期待して下さる方がどれくらいいるのか正直不安もありましたが、残された道はそれしかありませんでした。

11月半ばにクラファンの利用を決めたものの、クラファンを始める前にどうしても付けておきたい機能などが出てきて、それからまた寝食を忘れて開発に没頭します。
1日19時間は取り組みました。そして、ようやくそれらの機能を実装できる目処が立ち、クラファンの実行日を決定します。ちなみにその機能の一つは「地図ビデオ通話」でした。
2月3日にクラウドファンディングを開始しました。
感動しました。
自分の挑戦が理解されるのだろうかと不安になる事もありましたが、これまで10ヶ月にわたり様々な方に励ましやご助言を沢山をいただき、ここまで来ることができました。
クラファンの過程でも沢山のご支援をいただいただけでなく、多数のご助言をいただき、さらに必要なものも分かってきました。特許の取得、商標の登録、これらはすぐに行ったほうが良いと複数の方からアドバイスをいただきました。サービスを安心してご利用いただくためにもそれらは絶対に必要です。
そして、このクラファンも明日で最終日を迎えます。
必要な費用を確保するためにも私達はクラファンの最後まで全力でご支援のお願いを続けていきます。
あと一歩、どうか皆様のお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。
<最後のお願いです>
■追加のご支援、大歓迎です
Q. 友人へのプレゼント用に追加で支援したいのですが、配送はしてくれますか?
→はい!備考欄にご友人のお名前・ご住所・電話番号をご記載ください。ご支援者様からのプレゼントであることを添えてお送りいたします。
トラブルを防ぐため、ご支援者様から物品が届くことはあらかじめお伝えください。
■SNSでこのプロジェクトをご紹介ください
クラウドファンディングのページのトップにFacebook、 X (Twitter)、LINEへシェアできるボタンがあります。ぜひシェアをしていただき、情報拡散にご協力ください。
一人でも多くの方にプロジェクトに参加いただけることを願いつつ、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。ご支援に深く感謝いたします。



