星あかり 株式会社の藤元 いずみと申します。
弊社は社員1名の小さな会社です。
2022年1月から、有機栽培のコーヒー生豆を100%使用した、自家焙煎のコーヒー豆の販売を始めました。
お客様の大切な時間をともにするコーヒーでありたいという思いで、mine coffee(マインコーヒー)というブランドを立ち上げ、宮崎県宮崎市の片田舎にコンテナハウスの小さな焙煎所を造りました。
農薬や化学肥料を一切使わず、環境にもお客様にも、そして生産者にも優しいコーヒーをここ宮崎から全国へお届けしたいと思っています。
星あかり株式会社のはじまりは2006年12月にオーガニックコットンのベビー用品やフェアトレードの商品を扱う小売店でした。わずか2坪ほどの小さなお店に、オーガニックコットン100%のかわいらしいベビー服などを販売。
当時は「オーガニックコットン」の認知度も低かったので、お客様へオーガニックのすばらしさや商品の魅力を伝え販売につなげていきました。とはいえ、売上がゼロの日も多く、午後20時でお店を閉めた後、スーパーのレジ打ちや深夜のコンビニなどで掛け持ちのアルバイトをしてボロボロになりながらも何とか生活していたのもまた、今となってはいい思い出です。あの頃を振り返ると、右も左も、経営の「け」の字も知らない状態で苦難の日々ではありましたが、お客様ひとりひとりに、オーガニックコットンやフェアトレード商品についてお伝えする事ができた経験は今に活きています。
それからしばらくして、家庭の事情でお店をたたむことになり、その後、宮崎に移住しました。
宮崎に移住してからは、一般企業の会社員として毎日を過ごし、星あかり株式会社はしばらくお休みすることになりました。
お休みすること13年、会社復活のきっかけは法務局から届いたお手紙でした。
その手紙とは「会社消滅」の案内。
休眠届だけで会社をお休みした期間が長すぎると、法律上会社は消滅してしまう、しかもあなたの会社はもう消滅したよという事後の手紙でした。
あせりました。あの頃、若いなりに頑張って立ち上げた会社が消滅しましたなんて、そんなのもったいない!
何度も何度も考えた結果、もう一度会社経営に挑戦しようと一念発起。手続きを経て会社は復活しました。
復活はしたが、さてこれから何をしよう・・・。そう思い、会社の定款をあらためて読み直してみると、「有機栽培の食品の販売」という項目を定めたことを思い出し、有機栽培のコーヒー生豆を使って自家焙煎のコーヒー豆の販売をしようと決意しました。
そして、初めての焙煎はブラジル産の深煎りコーヒー。
色むらはもちろんありましたが、コク深く、おいしいコーヒーだったのを今でも覚えています。
衣料品の販売から始まった「星あかり株式会社」ですが、当時も今もブレない主軸に「有機栽培」があります。農薬や化学肥料を使わない栽培方法とはよく知られていることですが、そこに「フェアトレード」により輸入された生豆の仕入れに限定することで、より特別なものになります。
フェアトレードとはその言葉のとおり「公平な取引」のこと。原材料や製品を適正な価格で購入することで、弱い立場になりがちな生産者の生活を支援する活動のことをいいます。コーヒー生豆を仕入れる際、フェアトレードにて輸入している会社から購入することで、その活動に賛同することができます。
また、さらに星あかり株式会社がめざしているものは「後世へ貢献」。コーヒーに関わる全ての人が「みんなhappy」な社会にしたい。そのためには、
・心の健康と体の健康。
・生産者の幸せと購入者の幸せ。
・作る喜びとそれを手に取った喜び。
このことを常に考え、継続して行動することで実現できると思います。
責任と自覚をもち、いつまでもひかり輝く無数の星のひとつになれるように努力していきたい。 そのような想いを「星あかり」に込めて社名としました。
創業当時も今も変わらす、感謝の気持ちを忘れることなく、繋がるご縁を大切にしています。
① 焙煎について
弊社では、ご注文後に焙煎をおこなっているので、いつも新鮮なコーヒーをお客様へお届けしています。
こちらは、弊社で活躍中の焙煎機です。最大の特徴は、なんといってもガラスドラムの直火式焙煎。
豆の様子が目視で確認できる画期的な焙煎機で、コーヒー事業を開始した当初からこちらを使用しています。
コーヒーの焙煎は、音を聞き、香りで変化を感じ取り、目で見て煎り止めを見極めます。時間とともに変化する豆たちの様子が確認できる焙煎機との出会いは衝撃的でした。
しかし、一度の焙煎でできる豆の量には限りがあります。生産性と効率の面で問題が生じてきました。
② 有機JAS認証の取得
弊社のコーヒー生豆は、すべてフェアトレードで輸入された有機栽培のコーヒー生豆を100%使用しています。
正真正銘の有機栽培コーヒー生豆を使用したコーヒー豆であることをお客様へお伝えすることは重要なことだとらえ、その証である有機JASマークを商品に付すために、有機加工食品認定事業者認証の取得を目指しています。
すでに、申請を行うための講習会を受講し、さらには今後の事業拡大を視野に入れ「みやざき有機農業協会」へ加盟し、その活動に賛同しています。
③生豆原価の高騰
物価高騰により、生豆にも影響が及んでいます。現状では、すでに仕入れができなくなってしまった生豆も多く、頭を悩ませています。
現在、生豆問屋から仕入れています。さらに、生豆を現地買い付けしている商社にも問い合わせしてみたりと、いろいろな手を打ちながらの仕入れ先確保はいつも付いてまわる問題といえます。
コーヒーで生きていく、そう決めてからコーヒーの事をたくさん学びました。たくさん焙煎し、たくさんコーヒーを飲みました。そしていつも思うことが、「うちのコーヒーはおいしいな」
さあ今日もがんばろう、コーヒーでも飲もうかな、そんな日常のひとつひとつを、弊社のコーヒーでさらに素敵なコーヒータイムにしてほしい。
この事業には加速が必要だ、そう思いました。
こんなにもおいしいコーヒーで、日常のちょっとした幸せがあるなら、それを早くたくさんの皆さんにお知らせしたい。しかも、有機栽培のコーヒーを選ぶことで環境のため、人のため、未来のためになる。そのコーヒーを作るための原材料はフェアトレードにより、栽培している農家の方々の支援にもなる。なにか大きなことはできなくても、このコーヒーをおいしく飲むだけで、いろんな「happy」が起こる、本当に素敵な事だと思います。
このクラウドファンディングで、皆様からあたたかなご支援を頂戴しましたら、実現したいことがあります。
① 電気焙煎機の購入
現在使用している焙煎機も大変素晴らしい性能です。しかし、ご注文が重なると焙煎が追い付かなくなる事態も想定できます。そこで、一度にまとめて焙煎が可能で、電気で動く焙煎機の購入を考えています。
◀カフェロスト PRO5
火を使わない焙煎機。
一度に5㎏の焙煎が可能。
②麻袋単位でのコーヒー生豆の仕入れ
今現在は、数㎏ずつ仕入れをしていますが、麻袋の数10kg単位で仕入れを行う予定です。また、コーヒーの産地を数か国に厳選して仕入れをおこなうことで、その豆の特徴をしっかりととらえやすくなります。そうすることで確実に販売につなげたいと思います。
将来は、現地での買い付けをして、直接的なフェアトレードで栽培農家さんの支援をしたいと考えています。
③有機JAS認証取得の申請
有機加工食品認証事業者の申請を行います。そのための審査料と認定手数料に使用させていただだきたいと考えています。
④ECサイトの構築と広告費用
弊社のオンラインストアは、無料で開設できるプラットフォームを利用しています。デザインも豊富で、各コンテンツも充実していて使いやすいのですが、当然のことながら販売手数料がかかります。そこで、自社のホームページを作成したいと思います。また、タウンメールや新聞広告、地元の月刊誌に売り込みをするための広報費用にも活用したいと考えています。
◆2024年11月中旬
クラウドファンディング開始
◆2025年1月
クラウドファンディング終了
◆2025年2月
コーヒー生豆の仕入れ
JAS認証の取得(有機加工食品認証事業者の申請)
ECサイトの構築と広報活動
◆2025年 3月
焙煎機の購入
返礼品の順次発送開始
何度も何度も見ている大好きな映画です。この映画の中で、主人公が経営する店の前の店主が「コーヒーはいれてもらうほうがおいしいんだ」といって、いつものコーヒーがおいしくなるおまじないを教えるというシーンがあります。ただそれだけでもおいしいのに、いれかたひとつでさらにおいしくなるなんて最高!
普段の焙煎にもこのシーンは役立ちました。変だなと思うかもしれませんが、私は焙煎中、豆に話しかけています。
「おいしそうだね」「きれいに仕上がったね」「飲む人も幸せになるね」
コーヒーは生き物だと思います。不思議と話しかけると豆はこたえてくれます。人間だってそうです。「がんばったね」「うまくいったね」と言われると次の行動の活力になります。コーヒーも飲んでもらう人がホッとできたりすると嬉しいはずです。そんな「happy」を詰め込んだコーヒーがお客様のもとで至福の時間のおともになる、そう信じて心をこめて焙煎をしています。
かもめ食堂のサチエさん(主人公)は、おいしいものを分かっているフィンランドの人なら、絶対に和食も好きになってくれる、かもめ食堂のメインメニュー「おにぎり」で勝負するという強い信念で、ついに食堂を繁盛させます。
私が焙煎したコーヒーはおいしい。mine coffeeはかならず有名になる。飲んだ人みんなが「happy」
この信念を貫き通す覚悟です。
ここまで、お読みくださいましてありがとうございます。
もしも、ご興味をもってくださいましたら幸せです。こんな下手な文章でも、想いが伝わったのならば、それだけでもすでに弊社との「happy」へのつながりをお持ちくださったということだと思います。
そしてこれもご縁なのだと思います。知っていただけて弊社にとっての感謝の出会いとなりました。
私財をつぎこみました。必ず成功させる、その一心で会社員を辞めこの世界に飛び込みました。怖くないと言えば嘘になります。若い時の挑戦では心身共に痛い目にもあいましたが、もう一度挑戦する事にしました。
もう、あとはないと思っています。
やりたいことはまだまだたくさんあります。ここには書ききれないくらい、楽しいことおもしろいことも考えています。そのためには、なんとしても皆様からのご支援にてこのプロジェクトを成功させる必要があります。
どうぞお力をお貸しください。そして必ず皆様へ「happy」をお届けします。
最後になりました。このプロジェクトにご賛同ご支援くださり、弊社のコーヒーをお手に取っていただける日がありますよう、お願い申し上げてしめくくりとさせていただきます。
貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。
星あかり株式会社
代表取締役 藤元いずみ
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