自己紹介
初めまして。
このプロジェクトに関心をもっていただき、誠にありがとうございます。
私は、普段は「ばけねこ」名義で、大学で習う化学の理論について、ブログとYouTubeで発信をしている者です。(ブログ月間10万PV、チャンネル登録者数2600人)
YouTube: https://www.youtube.com/c/nekochem
2022年3月まで、大学院にて高分子科学を専攻しており、ポリウレタンやDNA水溶液の力学特性について、研究していました。
現在は研究から離れて、プラスチックを用いた事業の開拓を目指しています。
ラバー刀とは?
実写版映画「るろうに剣心」の撮影の際、初めて用いられたラバー刀をご存じでしょうか?
ラバー刀とは、高い強度で知られるグラスファイバーを芯材として、これをウレタンなどのクッション材で覆うことで、誤って人に当ててもそこまで痛くないように考案された日本刀の小道具です。
※詳しくは、YouTubeにて「ラバー刀」で検索してみてください。
引きの画での激しいアクション撮影、安全な殺陣の練習に適しているため、その後、映像作品や舞台作品に使われるようになりました。
しかし、未だにラバー刀は量産化されておらず、自作かレンタル(多くは事業者向け)しか使う手段がないため、その機会はとても限られています。
ラバー刀誕生の経緯
そもそも、鉄で作られた居合刀は重くて振り回すのが難しく、重大な怪我につながる危険性もあるため、アクションにほとんど使われていません。
模造刀も、亜鉛やアルミニウムを主とする比較的軽い金属でできてはいますが、チャンバラすると簡単に欠けたり、塑性変形して鞘に収まらなくなったりします。刀身のメッキも剥がれるため、まるで使い物になりません。
そこで、ラバー刀が考案される以前は、竹で作られた刀(竹光)がよく使われていました。
竹は安価であるだけでなく、その比重は0.65(鉄のおよそ12分の1倍)程度であり、全体でも日本刀の4割程度まで軽量化できるため、激しく振り回すことができます。
しかし、金属ほどの危険性はないとはいえ、誤って人に当たると怪我をする可能性があります。また、竹光の表面にはアルミ箔が貼るか塗装することが多く、摩耗しやすいため、メンテナンスが欠かせないという短所があります。
こうした背景で、ラバー刀は、怪我のリスクをさらに低くするために考案されました。質量は、竹光の4割程度です。メタリック調のシートを貼ることで、メンテナンスの頻度も下がりました。
ラバー刀量産化への課題
一般的に、プラスチック製品の量産には金型が必要になるため、初期費用だけで数十~数百万円かかります。
特に、顕在化したニーズが少ないと、投資回収できるか予測しにくいため、潜在的なニーズを掘り起こしていくことも求められることになります。
また、従来のラバー刀にも、日本刀特有の反った刀身を再現しにくい、振りを止めた際に大きくしなる、人の体重ほどの負荷には耐えられないなどの欠点があり、量産化の際には、同時にこれらの解決も課題になります。
弊社のラバー刀の特長
弊社では、3Dプリンターを活用することで初期費用を抑えながら、ラバー刀の試作を続けてきました。
柄、鞘、鍔はABS製、はばき、切羽、目貫はPLA製です。家庭用の3Dプリンターは、最大でも26 cm程度の小さなものしか印刷できないため、鞘は3等分した部品を接着しています。
芯の素材には、グラスファイバーよりも高い強度をもつことで知られるカーボンファイバーを使用することで、寿命やしなりにくさの向上を図りました。カーボンのデメリットとして、コストがグラスファイバーの数倍高いことが挙げられますが、打刀で出た端材を脇差や短刀の制作に活用することで対処しています。短刀は、銃剣としても使えるように計画中です。
弊社のラバー刀の最大の特長は、本物の日本刀のように分解できることです。
カーボンファイバーに穴を開けることはできない(簡単に折れるようになる)ため、目釘は存在せず、柄頭のところにあるボルトを緩めることで、刀身や鍔を取り外せます。そのほか、はばきが切羽と一体化しているなど、一部の構造は本物と異なります。
部品を交換することができるため、破損したときの修復が低コストで済むほか、ご自身で部品を作成してカスタマイズすることも可能です。部品やそのモデリングデータは、弊社HPにて販売予定です。
試作型ラバー刀について
本製品を開発する過程で試作したものや少し見た目が悪いものは、1~5割引きで販売する予定です。
現時点でB、C、D、Eの等級があり、正規品との違いが大きいほどお安くなっています。
主な違いは、次のとおりです。
- B: 分解可能
- C: 分解可能&見栄えが少し悪い
- D: 分解不可
- E: 分解不可&刀身が2~5 cmほど短い
※打刀、脇差、短刀の3種類すべてで4つの等級があるわけではありません。詳しくは、それぞれのリターンの説明欄を参照してください。
ラバー刀レンタルサービス
一度に多くのラバー刀を使いたいお客様には、貸出も可能です。
レンタル期間は、14日間、21日間、28日間から選択いただけます。
ご注文方法、使用上の注意事項などの詳細は、弊社HPをご覧ください。
量産化の計画
現在、制作に多くの時間がかかっているのが、スポンジできた刀身と鞘です。
特に、FDM方式で3D印刷した打刀の鞘は、印刷にちょうど1日を要するほか、垂直方向への力に弱く、50 cm落下した衝撃でもヒビが入るほど脆いです。押出成形にすることで、この問題は解決できると考えています。
スポンジは、加工を外部へ委託することを検討しています。
柄、鍔やはばきなどの比較的小さな部品については、当面の間、引き続き3Dプリンターを活用する予定です。
新規スポーツの構想
将来的には、漫画「ワールドトリガー」のランク戦のように、刀剣類と銃、罠などを模倣した武器が混在した新しいスポーツの開発を行いたいと考えています。
現在あるサバイバルゲームは銃に限られており、ヒット判定が自己申告制であること、攻撃を受けた部位によるダメージ差がないこと、ルールやマナーが多くて複雑なことなど課題があります。
機械学習によるダメージ判定システムを確立して、審判の必要性を無くし、多くの人が始めやすいスポーツの形にしていきたいです。
フィールドには広大な面積を必要とするため、都市部よりも地方のほうが有利であり、地方創生にも一役買うことを期待しています。
これまでの活動
2023年7月 3Dモデル作成
2023年9月 1回目のクラウドファンディング(目標金額に到達せず)
2023年10月 3Dプリンターで部品印刷、ラバー刀の試作
2024年2月 レンタルサービス開始
2024年5月 2回目のクラウドファンディング(目標金額に到達せず)
2024年11月 メルカリにて試作型ラバー刀の販売開始
今後の事業計画
2025年3月 スポンジ加工、鞘の押出成型の外注検討
2025年6月 3Dプリンター増やして増産
2025年9月 Amazonと楽天市場にて販売開始
2026年3月 新規スポーツの開発に着手
リターンについて
試作型の打刀・脇差・短刀をご用意しております。
1つずつ手作りしておりますので、到着が遅くなる可能性があることをあらかじめご承知おきください。
1000円の「お礼のメッセージ」からご支援いただいた方は、1年間ラバー刀のレンタルが税込550円引きになります。(複数口のご支援をいただいても、割引額は重複しません。)
最後に
日本刀は、美術品としても価値を認められており、日本人のみならず世界の人々をも惹きつける魅力をもっています。
チャンバラできる日本刀というだけでは、そこまで現状のニーズは多くないですが、海外展開や新スポーツの開発を通じて、日本の文化振興、地方創生につなげられると信じています。
長期的な視点で応援いただけますと幸いです。
<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<商標使用について>本文中に記載されている「るろうに剣心」と「ワールドトリガー」は、いずれも株式会社集英社の登録商標です。これらの商標と当該プロジェクトの製品は、直接関係ありません。
<銃刀法についての注意>正当な理由なく刃物を携帯する行為は、銃砲刀剣類所持等取締法第22条及び軽犯罪法第1条第2号により禁止されています。この「ラバー刀」に刃はついておらず、刀剣類に類似する形状物ではありますが、金属でなくプラスチック製であるため模造刀剣類にも該当せず、銃刀法の規制対象外と考えられます。ただし、周囲の迷惑がかからないように配慮する必要はあるため、正当な目的のもと、風呂敷やケースなどに包んで運搬することをお願いしております。
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