炭鉱まちからの挑戦。
福岡県大牟田市は、かつては世界でも最先端の技術を誇り、近代日本の経済成長を支えて来た代表的な炭鉱である三井三池炭鉱を中心に発展してきたまちです。
同時に、エネルギーの変遷とともに時代に埋もれつつある炭鉱まちのひとつでもあります。
労働争議、炭塵爆発事故といった忘れられない歴史も背負っています。
明るい時代も暗い時代も“先取り”してきた大牟田の再生こそ、賑わい創出に悩みを抱える全国のまちに元気を与えるに違いないと企画したのが、映画『オオムタアツシの青春』です。
炭鉱まちの昭和旅情、そして、めくるめく食の世界。
炭鉱まち・大牟田は、かつては九州一ともいわれた大変な賑わいを見せました。
その名残が、大牟田の中心市街地にはあります。
焼き鳥、ダゴ(お好み焼き)、とんこつラーメン、ホルモン、イカタル弁(ご飯の上にイカフライとタルタルソースをたっぷり添えた弁当)、人口比で全国トップクラスの洋菓子店数。
炭鉱労働者が愛した栄養価の高い食文化がこのまちに花開きました。
昭和の空気を漂わせた路地や飲食店…、今も500軒を超える店舗がひしめきあっています。
誰しも食欲を誘われる庶民的なグルメを素材に、人々に元気を届けたいと思います。
いま、不死鳥の如く羽ばたく、“再生”の物語。
念願の洋菓子店の開店が危ぶまれる亜美(28)、過去を隠してこのまちに来た、工場で働く司(26)、病気がちな少女・日菜子(10)と母・沙緒里(40)、そして、車上生活をしている初老の元地方政治家・静男(68)。
それぞれに傷を抱えた者たちが、まちの人々に触れ合いながら自分の中に宿る熱い魂に気づき、失意のどん底から立ち上がっていきます。
映画『オオムタアツシの青春』は、主人公たちの奮闘を、熱く、やさしく、懐かしく、情緒豊かに描く青春群像劇です。
地元の若いクリエイターとの共創。
本作の監督は、大牟田市に実在する小さな動物園と漫画文化をモチーフにスマッシュヒットを記録した映画『いのちスケッチ』(2019)の瀬木直貴さん。
福岡県下では何と8本目となる作品となります。
キャストは、映画初主演となる筧美和子さんを始め、福岡県出身の陣内孝則さん、福山翔大さん、林田麻里さん、たかお鷹さん、佐藤正和さん、西尾聖玄さんなど、福岡県や大牟田市にゆかりのある俳優が多数出演しています。
スタッフは、福岡県出身、在住の方を積極的に起用し、平均年齢30歳という若いチームで撮影を行いました。
(左から瀬木監督、日菜子役・奥野楓さん、静男役・陣内孝則さん、亜美役・筧美和子さん、司役・福山翔大さん、沙緒里役・林田麻里さん。2024年8月12日「撮影快調記者会見」より。)
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映画『オオムタアツシの青春』公開にむけたプロジェクト。
映画『オオムタアツシの青春』は、2024年4月末に行われた1000人規模の公開オーディションを皮切りに、2024年7月27日から始まった1カ月に及ぶ撮影も、大牟田市内からはもちろん、全国各地から1,000名を超えるエキストラの皆さんにお越しいただき、撮影のフィナーレを飾ることができました。
現在は、2025年秋の劇場公開に向けて、編集や音楽の制作を進めています。
2025年4月には完成し、その後全国的な宣伝展開をしていく予定ですが、限られた事業費ゆえに公開時の舞台挨拶やイベントを実施するに当たって費用が十分でないというのが実情です。
クラウドファンディングを通して皆様にご協力いただくことにより、全国の劇場で上映するための広告宣伝費、観客の皆様と直接交流できる舞台挨拶や上映イベントの経費に充てたいと思っています。
少しでもご協力いただけますと幸いです。
監督挨拶
福岡県の南端・大牟田市に縁をいただいて7年が過ぎました。
今では地元の方の好意でアパートを借り、東京と大牟田の二地域居住という夢のような生活をさせていただいています。
半住人となって気づく、地域の皆さんの熱情、唯一無二の情景、路傍の草花や軒先のクモの巣まで愛おしく感じられるようになりました。
一方で、ポテンシャルがあるのに発揮しきれていないまちの状況に忸怩たる思いも抱いてきました。
大牟田を舞台に製作した『いのちスケッチ』(2019)で描き切れなかった、このまちの独自の世界を、個人的には完全燃焼するつもりで、過酷な真夏の撮影に臨みました。
あの熱気は今も体の中にしっかりと孕んでいて、冷める気配さえありません。
2025年秋、作品に込めた熱を劇場で感じていただけましたら幸いです。
ちなみに、『オオムタアツシの青春』には、語呂が似ているからと言ってプロレスラーの大仁田厚さんは登場しませんし、オオムタアツシという人物も登場しません。
では一体、オオムタアツシとは何者なのか?
……それは映画をご覧いただいてのお楽しみとさせていただきます。
映画監督 瀬木直貴
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瀬木直貴: 1963年三重県生まれ。映画監督、TV番組やコマーシャルなどのディレクターとして活躍。
映画作品は、オリジナル作品、オールロケ作品にこだわり、その全てにプロデューサーとしても関わっている。
『千年火』(2005/第55回ベルリン国際映画祭・第20回東京国際映画祭正式出品/監督)
『Watch with Me〜卒業写真〜』(2007/プロデューサー・監督・共同脚本)
『KIZUKI』(2008/日本映画批評家大賞国際活動賞/監督)
『ラーメン侍』(2011/監督)
『カラアゲ★USA』(2014/プロデューサー・監督)
『マザーレイク』(2016/第58回ズリーン国際映画祭正式出品/プロデューサー・監督)
『恋のしずく』(2018/第38回ハワイ国際映画祭正式出品/監督)
『いのちスケッチ』(2019/ホノルルフェスティバル2023日本映画祭正式出品/監督)
『光を追いかけて』(2021/ファンタジア国際映画祭正式出品/プロデューサー)
『ALIVEHOON アライブフーン』(2022/シカゴアジアポップ映画祭・観客賞受賞/プロデューサー)
『スパイスより愛を込めて』(2023/横浜国際映画祭正式出品/監督)
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リターンについて
本クラウドファウンディングの注目点は、映画編集中につき、エンドロールのお名前の記載が可能であるということに尽きます。
共に制作するお仲間として、エンドロールにお名前をクレジットさせていただきます。
本名以外でもペンネームや10文字以内のお名前であればOKです。
感動の余韻の中で、皆様のお名前が暗闇に浮かぶ体験を楽しんでいただきたいと思います。
そのほか、映画『オオムタアツシの青春』撮影記念グッズ、オオムタアツシ認定ステッカー、監督が案内する聖地巡りツアーなど、映画をまるごと楽しめるリターンを用意しています。
詳しくは右項目の内容をご確認ください。
作品情報
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タイトル:『オオムタアツシの青春』
出演:筧美和子 福山翔大 林田麻里 奥野楓(子役) / 陣内孝則
たかお鷹 佐藤正和 西尾聖玄 森川勝太 中島裕貴 タィチ ほか
プロデューサー:宮崎逸郎・瀬木直貴
脚本:松本稔
監督:瀬木直貴
音楽:田上和由
スイーツ監修:末吉辰隆 医療監修:南昌江 リノベーション監修:村田仁 不動産監修:川添健一
製作:『オオムタアツシの青春』製作委員会
後援:福岡県・大牟田市・大牟田商工会議所・大牟田医師会・大牟田観光協会
協力:Nikon・三井化学・ホンダカーズ博多・ホンダモビリティ九州・ヨコクラ病院・ARIAKE CREATIVE・福岡女学院大学・帝京大学 ほか
支援:「オオムタアツシの青春」を応援する会
配給:フリック ©️2025「オオムタアツシの青春」製作委員会
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