カイコラム⑥ 〜クワから糸へ〜私たちを支えるカイコ。どうやって、シルクをつくるまでに大きくなるのでしょうか。カイコは卵から生まれます。生まれたばかりのカイコは小さく黒く、アリにそっくり。蟻蚕(ぎさん)と呼ばれたりもします。やわらかな桑の葉を小さなアゴで削り取り、すこしずつ大きくなっていきます。4回の脱皮を繰り返し、ヒトの小指くらいの大きさに。25日ほどで、体重は1万倍にも成長します。やがてカイコは糸を吐き、自らを包むマユを作り、その中でサナギになります。養蚕農家は、カイコのつくったマユをサナギが入ったまま出荷。出荷されたマユは、育ったところとはまた違う場所で運命を迎えるのです。




