
皆々様のお陰で、116%300名あまりのご支援を賜っております。
心より御礼申し上げます。
能登は、2011年、世界農業遺産に先進国で初めて、
日本国内でも初めて、佐渡と同時に認定を受けました。
佐渡はトキとの共生を評価され、能登は「能登の里山里海」と言う4市4町にまたいだ非常に広範囲で抽象的なものが対象として認定を受けました。
能登の里山里海とは、何なのか?
里山里海と言う言葉の「里」、
これは、人と自然が織りなして作った環境を指すのではないかと感じています。
能登は、いろんなものに神を感じ、敬い奉り数多くのお祭りが各集落ごとにありました。
それらは、生活をより豊かにする食を得られるように、
祈りを捧げ、収穫できたことに感謝をささげる。
自然と共にあったのが、能登と言う土地柄ではないだろうかと感じています。
その中でも、奥能登は特に半島の先という事もあり、
物流面での条件不利地な為、それらが特に色濃く残る地域でもあると思っています。
しかし、その神事も人がいてこその祭りなのです。
震災前からも、少子過疎高齢化の最先端地域と言われた奥能登は、
震災後、間違いなく最先端地域として、その時間軸が一気に縮まってしまいました。
人がいなくなる事で、集落機能は低下し、祭ができなくなり、結果として廃村化へ進んでしまう事が安に想像できます。
我々、被災11法人が共通する願いは、「繋いでいく事」だと思っています。
今一度、地主さんから預かる田んぼで、精一杯お米を育てたい。
育てたお米を、喜んでもらいたい。
子ども達がそんな大人の姿を見て、自ら進んで後継者になる道を作りたい。
美味しいと喜んでいただけるお米を育てたいだけなんです。
ですが残念ながら、農業の復旧工事にかかる予算が安いせいなのか、土建業者が集まりません。
その結果、市町はいつまでに何とかすると言っても、全く信用ができません。
いまだに確約された復旧スケジュールは、我々農家に一切示されない事から、生産資材の発注も出来ず、昨年よりも状況は悪いと言えます。
何とか、一枚でも多く耕作し、ご支援・応援いただきました皆様に
元気な姿を見せていけるように、今後も取り組んで参ります。
残り数日、なにとぞ応援のほどよろしくお願いします。




