【物語の流れ】

1. 主人公：君塚百合花の背景

・主人公の君塚百合花は捜査一課管理官。

・20年前に妹・ゆきを連続殺人事件で失う。

・妹の事件は「犯人・金本稔が自供し留置所で自殺した」と、表向き解決済みとなった。

2. 物語の発端

・5年前で荏原井団地で発生した連続殺人事件の容疑者海老原が裁判で無罪判決となる。

・海老原の無罪を勝った弁護士佐々木耕平が登場。佐々木弁護士は金本稔の息子。

・佐々木は百合花に「20年前の事件は冤罪であり、真犯人は捕まっていない」と告げる。 

　さらに、荏原井団地の事件と20年前の事件の間に共通点が

3. 再捜査と新たな覚悟

・百合花は20年前の事件を独自に調べたが、当時の捜査には警察内部での隠蔽や不正があったことに気付く。

・佐々木弁護士も独自に20年前の事件の真相にたどり着きそうになる。そして、何者かに殺される。

4. 真犯人の正体

・佐々木弁護士の殺害容疑で君塚が逮捕される。

・佐々木の遺した録音データから20年前の連続殺人事件の真犯人が吉田巡査長であることが判明。

5. クライマックス

・百合花は吉田と対峙する。

6. 結末

・吉田を葬った百合花だが、自らの心も同時に崩壊していく。

・百合花の最後の微笑みは、真実を知った安堵か、絶望的な絶望の始まりか――物語は残り韻を残して幕を閉じる。