美容液は、例えるなら「肌に飲ませる、栄養ドリンク」みたいなものです。現在も納得のいくまで試作品をつくり続けていて、最終的には肌への反応や使用感の検証をふまえて決定しますが、バリア機能の揺らぎに向き合いながら、攻めのケアとやさしさのケアができる処方を目指しました。成分の話はちょっと長いので、気になる方は、ここから読んでみてください。【ベースの成分について】IMMORTALは、「敏感肌でも、痛みゼロで、まるで美容医療を受けたあとのようなエイジングケアができたらいいな」という想いから立ち上げたブランド。そのため、抗炎症成分(グリチルリチン酸2K)保湿のベース成分(セラミドNP)などは“前提”として配合を希望しました。土台としての安心感をつくる処方をしっかり。ただ、ちょうどその頃、めまいの治療で漢方を飲んだ時に、甘草による副作用を起こしたことがあって…甘草由来のグリチルリチン酸は避けました。代わりに、アラントインという成分をいれることにしました。アラントインは、医薬部外品のニキビケアや皮膚炎の商品に入っていて、炎症を鎮める、組織の修復サポート、保湿作用があるといわれてます。私はレイと顔をぴとってくっついて寝るのが好きだから、その部分にブツブツができたり、紫外線ダメージや季節の変わり目でブツブツができたりするので、抗炎症作用はしっかりベースでいれたかったのです。【メインの成分について】● リポフィリングオルニチンスキンケアで“肌のふっくら感”がほしいと思っていたときに出会った成分です。オルニチンというアミノ酸の一種で、肌の土台にアプローチする成分と聞いて惹かれました。植物由来のL-オルニチンが使われていて、特殊なデリバリー技術で届ける設計というのも安心できました。海外でも、胸元のボリュームケアにも使用されているとのことです。私は「頬がゴツゴツしてきたかも」「縦に長くなってきた気がする」と感じることがあって、スキンケアでふっくら感を目指したい、という想いがありました。その気持ちに合うものを、しっかり濃度を考えて取り入れています。● アセチルヘキサペプチド-8これは表情のクセによるシワのサポート成分として知られています。たとえば、私たちって日常で──笑ったり、真剣な顔をしたり、眉間にぐっと力を入れたり…知らないうちに、顔の筋肉にクセがついて、そこにシワができちゃうことってあるんですよね。この成分は、そういう筋肉の「グッと縮む動き」を、やさしくゆるめてあげるような働きがあるって言われていて。よく例えられるのが、「肩に無意識で力入ってたときに、“ふっ”と力が抜けて楽になる」あの感じ。そんなふうに、肌の下の緊張をそっとゆるめてあげることで、シワのクセが定着しにくくなるっていうイメージです。私は体に力が入りやすくて、めまいにもなってしまったので、この成分を知った時、自分に合いそうだなと思いました。よく「ボトックス」っていう注射の話を聞いたことがあるかもしれないんですけど、あれは、“筋肉の動きをピタッと止めてしまう”ような強い作用があります。ピンとした印象にはなるけど、人によっては「表情が出にくくなる」と感じることもあって。アセチルヘキサペプチドは、表情が動かなくなるわけじゃないし、「固めてしまう」ような強い作用もありません。あくまで自然に、やわらかく、自分らしい表情を保ちたい人にぴったりだと思って、この成分を選びました。だから私は「シワを止めたい」とか「固めたい」というよりも、“やわらかい表情のままでいたい”っていう気持ちから、この成分を選びました。● クコカルス培養エキスこれは、植物の幹細胞を培養してとれるエキスで、“植物由来のエクソソーム”が含まれてるっていう成分。クコカルス培養エキスは、「植物由来=やさしそう」っていうイメージの他にも、「肌のハリや弾力を支える部分にアプローチする」と言われている成分です。肌って、表面だけじゃなくて、その奥にはヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンっていう“弾力の三兄弟”みたいな成分たちがあるんですけど年齢や紫外線、乾燥などで、だんだんそれが減ってきちゃうんですよね。このクコカルス培養エキスは、そういった“肌のふくらみを支える部分”に働きかける力があるとされていて、“肌密度”とか“ハリ感”をキュッと引き締めるような使い心地を目指せる成分です。肌に触れたときに「もう少しハリがほしいな…」と感じる瞬間があって、それをスキンケアで叶えたくて選びました。特に目のまわりやフェイスラインが、前よりもゆるんできたように感じたり、鏡を見たときに、「なんだか顔全体がのっぺり見えるかも…」って思うことがあって。そういう部分にも寄り添ってくれるような成分として、このクコカルスを取り入れました。●カルノシン・オオアザミ果実エキスカルノシンは、肌のハリや弾力を支えてくれる「コラーゲン」や「エラスチン」を守るために選んだ成分です。肌って、紫外線とかストレスだけじゃなくて、実は“糖”によってもダメージを受けてしまうことがあって──それが「糖化」って呼ばれる現象なんです。糖とたんぱく質がくっついて、コラーゲンが硬くなってしまったり、肌の土台がうまく働けなくなることで、ハリがなくなったり、顔色がくすんで見えたりすることもあるそうです。私は、ケーキとかワッフルとか…甘いものが大好きなんですけど(笑)、やっぱり「なんだか顔が疲れて見えるな」とか、いわゆる“黄ぐすみ”っていう肌悩みが気になるようになってきて。それで、糖化対策としてこの成分を選びました。さらに、このカルノシンは「シリマリン」っていう植物成分と一緒に使われていて、そこに“抗酸化”というサポートも加わっているのがポイントです。“抗酸化”っていうのは、ざっくり言うと──肌をサビつかせないように守るっていうイメージです。金属が空気に触れてだんだんサビていくように、肌も年齢や紫外線で少しずつくすんだり、くたびれて見えたりするんですけど、そういう“サビ”に立ち向かってくれるのが、抗酸化作用なんですね。だから私は、「肌にふれたときの元気さ」や「顔全体の明るさ」を保ちたくて、このカルノシンとシリマリンの組み合わせを取り入れました。「気づかないうちに少しずつ肌が変わっているかも…」って思ったとき、この成分は、自分の肌の未来を守ってくれる“お守り”みたいな存在です。IMMORTALは、成分をたくさん並べるのではなく、“必要なものを、必要な濃度で”設計しています。明日は、何を書こうかな。




