私たちについて
私たち「OKNO to Bridge(奥能登ブリッジ)」は、石川県の最先端に位置する珠洲市で奥能登と都市部を繋ぐ架け橋として、二地域居住や地域活性化に取り組んでいるコワーキングスペース兼コミュニティです。代表の伊藤と橋本が2023年6月に合同会社CとHを設立し、『奥能登で働くの可能性を拡げる場所』というテーマで拠点を開設し、『地域と都市が互いに支え合い、新しい未来を築きたい』という想いで活動をスタートしました。奥能登での新たなライフスタイルを実現することを通じて、奥能登から10年後のワクワクを生み出します。
メンバープロフィール
OKNO to Bridgeが震災で受けた被害
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、珠洲市をはじめとする奥能登全域に甚大な被害をもたらしました。2023年6月に珠洲市に開設したOKNO to Bridgeも震災で全壊となり、現在は公費解体待ちです。2024年7月より珠洲市内のすぐ近くに移転し活動しています。
震災後の活動の様子
家がなくなり、更地が増加していく現状
人口約10,000人、世帯数5,000世帯の珠洲市内では、7,000棟以上の建物(倉庫等も含む)が解体・撤去の対象となり、多くの民家が倒壊や損壊しました。歴史ある町並みや地域文化が失われ、かつての活気が消えつつあります。
古民家活用の選択肢が失われた現実と課題
令和6年能登半島地震によって、古民家の大部分が倒壊し、再利用が困難になりました。
これまでの地方創生・移住の大きな魅力の一つあった「古民家活用」も、震災での建物の喪失により今後の奥能登地域では難しくなっているのが現状です。
移住者による古民家を活用した宿泊施設の開設なども今後は難しくなり、宿泊施設の不足も復興が停滞する原因の一つとして大きな課題となっています。
過疎化と高齢化が進む地域にとって、この震災で20年、30年分の衰退が一気に押し寄せたとも言われています。
しかし珠洲の海も里山も変わらず美しく、豊かな食べ物に恵まれ、人口が減った今も「能登はやさしや土までも」の言葉にも象徴されるように、あたたかい人間関係や文化がこの土地の暮らしを支えています。また20年、30年分の過疎化が一気に進んだ奥能登は言うなれば「未来の日本」の課題が見える場所。「新しい地域との関わり方やライフスタイルを実現する場」としても奥能登は大きな可能性を秘めている地域であると考えています。
二地域居住という新たな関わり方
こうした状況下で、私たちは「二地域居住」を提案します。
移住に代わる柔軟な関わり方として、都市部に住みながら定期的に地域に滞在し、仕事や地域活動を行えるようにします。
現在の珠洲市のOKNO to Bridgeの向かいの建物に、シェアハウスとゲストハウスの中間のような「シェア型住空間」をつくります。1週間〜1ヶ月〜数ヶ月など中長期の滞在が可能で、自分の荷物もロッカーに入れておくことができるようにするなど、二地域居住に最適化した場所をつくります。
OKNO to Bridge(珠洲)から徒歩30秒の景色
新しい施設のフロアごとのコンセプト
1階:出会いと交流の場「ソーシャルスナック」
日替わりでゲストが「ママ」や「マスター」になり、テーマを持って運営するスナック(バー)をつくります。首都圏在住の人が「ママをやるから奥能登に遊びにきてよ」と同じく地域外の人を誘ったり、「珠洲の飯田町でママをやるから飲みにきてよ」と地元の人を誘ったり。新しい出会いや交流、滞在の機会を生み出します。
ソーシャルスナックの入り口のテナントには野菜の直売所が入っています。地域の素材を使った新しい取り組み可能です。
2階:二地域居住者のための「シェア型住空間」
中長期滞在可能な個室を備えた、住空間です。滞在していない期間もロッカーに荷物をおいておけるようにし、都市部の人が気軽に安心して、定期的に奥能登に滞在できる環境を整えます。WIFI完備で、リモートワーク環境を整え、二地域居住を実現します。
3階:学び・仕事・癒しの場になる「海が見える屋上とホール」
ホール:ワークショップなどのイベント、経営合宿、コワーキングができるフレキシブルなスペースです。
屋上スペース:ペレットストーブやテントサウナを設置し、リフレッシュできるスペースをつくります。能登の海を臨みながらBBQも可能です。
創造的復興とワクワクを生み出す地域づくり
二地域居住を推進することで、地域と都市の人々が互いに刺激しあい支え合い、新しい価値を創出できると考えています。
能登の復興はただ元に戻すのではなく、「創造的復興」が必要であると言われています。私たちが考える創造的復興は、未来へのワクワクがある状態です。
都市部の人にとっては豊かな自然や人とのつながり、ゆとりある暮らしを提供し幸福度の追求が行えるようにします。また奥能登の女性や若者が都市の人材から刺激を受けながら、地域でキャリアを築き、自分らしいライフスタイルを実現できる仕組みを作ります。
このプロジェクトで目指したいこと
1. 二地域居住を推進するために、中長期で泊まれるシェア型住空間をつくる
2. 新たな出会いやつながりを生むために、ソーシャルスナックをつくる
3. 地域と都市の繋がりの強化し、奥能登にワクワクを生み出していく
本クラウドファンディングの資金は用途は以下の通りです
・建物の修繕(水道工事・電気工事など)100万
・住環境の整備(エアコンの設置・家具の設置など)100万
・ソーシャルスナックの整備(内装・什器など)100万
仲間も大募集中!
・新しいライフスタイルを探している都市部の方
・自然豊かな場所で仕事と暮らしを両立したい方
・奥能登に第二の故郷や居場所を作りたい方
・地域と関わりながら、自分らしい生き方を模索している方
・震災・豪雨を経た奥能登を応援したい!と思ってくださる方
最後に
珠洲市に、新たな「つながり」と「居場所」を作るこのプロジェクト。都市と奥能登を繋ぎ、地域に未来への希望とワクワクを生み出す挑戦です。私たちは一緒に挑戦してくれる仲間をまだまだ探しています!
奥能登復興から、新たな生き方へのワクワク作りを一緒にはじめてみませんか。ご支援・ご協力よろしくお願いします!
OKNO to Bridgeすぐそばの飯田港。天気がいい日には富山湾の向こう側の立山が見えます(写真奥)
最新の活動報告
もっと見る新年のご挨拶
2025/01/03 12:38OKNO to Bridgeの伊藤です。明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は日本中からたくさんのご縁とパワーをいただき本当にありがとうございました。能登の地からの未来づくりは今年からが本番です。これまでに出逢ったたくさんの仲間と、そしてこれから出逢うたくさんの仲間と歩んでいきたいと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。私たちの今年の活動のフォーカスは「二地域居住」です。多くの方が奥能登との二地域居住を通じて、豊かな人生、日々を送れるような仕掛けをたくさん作っていきます。OKNO to Bridgeの年末年始は、夏休みにインターンに来てくれていた学生メンバーをはじめ、地域内外から毎日たくさんの方が訪れてきてくれました。事業相談やプレゼンしたり、ガラスアクセサリー作り体験をしたり、お餅をついたり、、、とても賑やかな年末年始でした。一方で町中は工事業者の方々もお休みに入ったため、びっくりするくらい人が少なく、本当に静か。クリスマスまでは混雑していたスーパーも年末はガラガラでした。ここからスタート。私ができることは仲間を増やすこと。大好きなこの土地を大好きになる人を増やしていきます。大晦日は気持ちばかりのお節料理を作り、みんなで紅白を見て、年越し前に仲間達7人で須須神社に行きました。須須神社には、ゆく年くる年の中継がきていました。除夜の鐘がクレーン車で吊るされていたりとまだまだ大変な状況ですが、おそらく私自身が生まれた時もお宮参りで訪れたであろう場所。こうして今ここにいるのが不思議な感覚ですが、導かれているのだと思います。ブリッジにいたメンバーでそれぞれ去年と今年のテーマの漢字を発表。私が選んだ今年の漢字は「穏」、去年の漢字は「安」としました。去年の「安」は、「安全」「安心」「安泰」「安定」「安らか」といった単語をイメージ。震災後精力的に動いてきましたが、そのためには「安」が前提であることがとても大事だと思ったからです。そして今年は「穏」。「穏やか」な心でいたい思っています。こちらは単語はあまり思いつかなかったのですが調べたら「穏和」「穏便」「穏健」などがありました。みんながワクワクしていく姿を穏やかな気持ちで見守って、一緒に盛り上げていきたいという思いです。もちろん穏やかな気持ちを保ちつつ、自分のやるべきことは情熱的に進めます。元旦の今日は快晴で海が綺麗でした。珠洲図書館へ献花に行き、決意新たに一年をスタートします。 もっと見る
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