能登半島地震の被災地にガス灯「希望の灯り」を届けたい
まもなく能登半島地震から1年を迎えます。
しかし約1年が経とうとするいまも、とても「能登は復興した」とは言えない状況にあります。
たくさんの被害が生じた中で、“奥能登のシンボル”と言われた石川県輪島市曽々木地区・曽々木海岸の「窓岩」も、震災で崩落してしまいました。
私たちNPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り(通称HANDS)」は、1995年に起きた阪神淡路大震災の激震地に、生き残った人たちの希望の光となる「希望の灯り」を設置しました。
その灯をいま、能登にも灯したいのです。
能登に住む人たちがその灯りを見て、少しでも希望を感じられるように。
どうかご支援をお願いします。
プロジェクト立ち上げの背景
「窓岩」とは、曽々木海岸にある国の名勝及び天然記念物に指定された奇岩の名前です。
高さ30メートルにも及ぶ大きな岩の真ん中に直径約2メートルの穴が開いており、その穴に夕日がぴたりと収まる絶景が人気を集め、観光名所としても知られていました。
元々の窓岩の姿
曽々木地区に住む人たちは、かねてより窓岩を「窓岩権現」と呼び、神様として敬ってきました。
しかし、1月の震災により、岩の上部が崩落。岩穴もなくなってしまいました。
崩れてしまった窓岩
曽々木地区の人たちはそんな窓岩の姿を見て、大きなショックを受けました。
ただし、同じ町内でも多くの犠牲者が出てしまった中で、曽々木地区では命を落とした人はいませんでした。
「窓岩権現が曽々木を守ってくれた」
そう信じている方がたくさんいます。
「窓岩権現が守ってくれた曽々木が先頭に立って、能登を盛り上げていかなければいけない」
そんな声を挙げる人も出てくるようになりました。
「窓岩を以前の姿に戻したい」という意見もありましたが、復元には数億円もの費用がかかります。
まだ町の復興も終わっていない中で、とても現実的ではない金額でした。
壊れた窓岩の説明をしてくださる曽々木地区自治会長の刀祢聡さん
自己紹介
ここで改めて自己紹介させてください。
私はNPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」理事長の藤本と申します。
このNPOは阪神淡路大震災で被災された方へのご支援をきっかけに設立され、いまでは国内外で自然災害などに見舞われた方たちのサポートを行っています。
私たちは阪神淡路大震災から5年後となる2000年1月17日、神戸のまちに「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」を設置しました。
神戸にある1.17希望の灯り
この「希望の灯り」には、犠牲者への追悼と復興のシンボルとしての役割のほかに、「生き残った人たちがこの灯りを見ることで、少しでも希望を持てるように」との思いが込められています。
希望の灯りを灯して行われる追悼行事「阪神淡路大震災1.17のつどい」
いまでも多くの人たちがこの希望の灯りを訪れ、犠牲となった方々へ思いを馳せ、訪れた人が明日を踏み出すためのささやかなきっかけとしています。
この「希望の灯り」はその後、全国各地へと分灯されていきました。いまは東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市や福島県南相馬市、やはり地震による甚大な被害に見舞われた台湾など、国内外の10か所に設置されています。
私たちは能登半島地震後すぐ、能登へ支援に入りました。
8月には、曽々木地区で毎年行われてきた「能登キリコ祭り 曽々木大祭」実施に向けたサポートもさせていただきました。
能登キリコ祭り開催支援ボランティアバスの出発式
地元の方々と接する中で、「能登にも希望の灯りがあれば」という声が、少しずつ聞こえてくるようになりました。
令和6年能登半島地震から半年を迎えた7月1日に地元の方々と希望の灯りを灯して追悼
希望の灯りが、少しでも能登で生きていく人たちの活力になるのなら……。
そんな思いで、このクラファンを始めることにしました。
神戸の「希望の灯り」は、御影石で作られた本体にガラスケースを載せた直方体の形をしていますが、能登の「希望の灯り」は、窓岩を模した形にできればと思っています。
設置場所は窓岩パーク内です。
能登希望の灯り設置イメージ図
リターンについて
返礼品のメインは、私たちが被災家屋の片付けなどボランティア活動を通じて被災された方々から提供してくださった「輪島塗」です。
能登半島地震では多数の家屋が被災・倒壊し、歴史的価値のある輪島塗が多数廃棄されていました。
ボランティア活動をする中でそのような状況を知り、能登地方の伝統文化を残し、伝えていくためにも、廃棄されそうになっていた多数の輪島塗をボランティア活動の対価として譲り受けました。
伝統文化を絶やさず、残すために託された数々の輪島塗。
ボランティアと地元の方々が協力して、綺麗に洗浄・梱包してお届けします。
・5,000円 お礼のメッセージ(メール)
・10,000円 希望の灯り点灯式典時にお名前掲載・読み上げ
・10,000円 輪島塗の小物
(※輪島塗りは使用済みのものになります 。なるべく洗浄、綺麗にした上で梱包してお届けさせていただきます。 同じものはありませんので、こちらで選ばせていただきます。)
・20,000円 輪島塗セット
(※輪島塗りは使用済みのものになります 。なるべく洗浄、綺麗にした上で梱包してお届けさせていただきます。 同じものはありませんので、こちらで選ばせていただきます。)
・50,000円 希望の灯りにお名前を刻印
・100,000円 希望の灯りにお名前を刻印&希望の灯り点灯式典へのご招待
(※現地までの交通費は実費となります。詳しくは個別にご連絡します。)
支援金の内訳
・希望の灯りの設計・制作・設置費用 300万円
スケジュール
2024年
12月 クラウドファンディング開始
2025年
1月「能登希望の灯り」設計開始
2月「能登希望の灯り」製作開始
3月「能登希望の灯り」設置・点灯
最後に
まだまだ厳しい能登の状況ですが、それでもこのまちを愛し、これからもこのまちで生きていこうとしている人たちがたくさんいます。
あなたの支援が、被災された方々の希望につながります。
どうかよろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディング成功のお礼と現状報告
2025/03/05 10:44NPO法人阪神淡路大震災1.17希望の灯り代表の藤本です。この度は能登希望の灯り設置を目指すクラウドファンディングにご支援くださりありがとうございました。目標金額が300万円と高額なため、本当に達成することができるのか不安な中でのスタートでしたが、最終的には200人 3419500円という目標額を大きく上回る支援をいただけました。能登の被災地を想う皆さまのおかげで達成することができました。本当にありがとうございました。能登希望の灯り設置に向けた、現状についてご報告させていただきます。【能登希望の灯り作成】当初、希望の灯りの作成を依頼する予定だった業者が事業縮小により対応できず、新たな業者探しからスタートしております。特殊な装置なために予想以上に難航し、2月初旬にようやく業者を見つけることができました。すぐに見積り作成も依頼したのですが、そこにも時間がかかり、1ヶ月以上経った昨日やっと届きましたので共有させていただきます。この金額は希望の灯りの素の状態で、ここから加飾や現地での設置工事などが加わってくるためクラウドファンディングの支援金を超えてくるかと思われます。ただ、不足分に関しては当団体から拠出できる範囲と考えておりますので、金額的に作成、設置は可能な状況です。イメージ図を元に、被災地の皆さまのご意見をいただきながら加飾反映させていきたいと思います。詳細な図面等も出来次第、共有させていただきます。楽しみにお待ちください。【設置場所に関して】能登希望の灯りは窓岩を眺めることができる窓岩ポケットパーク石川県輪島市町野町曽々木オ19−1内に設置予定です。所有者である石川県と輪島市には使用許可の内諾を得ています。ただ、窓岩ポケットパークは国定公園内にあるため、文化庁からの許可が必要となり、希望の灯りの概略図を元に2月中には申請しています。文化庁の許可申請には最低で1ヵ月、場合によっては半年近くかかることもあるそうですが、担当者とは連絡をとりながらなるべく早く進めてもらえるようにお願いしております。以上の状況により残念ながら当初の予定であった3月末の完成が難しい状況です。皆さまからのご希望に添えず申し訳ございません。ただ、今後は各関係者と着実に進めていけば設置までの道筋は見えている状況にはなっております。進捗状況は皆さまと共有させてもらいながら、1日でも早い能登希望の灯りの設置、点灯を目指して頑張っております。引き続きよろしくお願い致します。なお、3月22日(土)〜25日(火)には学生ボランティアと能登支援にいくことにしております。その際に皆さまの返礼品である輪島塗りの梱包と発送作業を地元の方々と一緒に行う予定にしております。その時の様子もまたこの場で共有させていただきます。NPO法人阪神淡路大震災1.17希望の灯り代表理事 藤本真一 もっと見るご支援ありがとうございます!目標達成までもう少し!引き続きよろしくお願い致します!!
2025/02/03 07:51
東遊園地での1.17のつどいに参加させていただいてました。 ささやかですが、素敵なプロジェクトに出会えて感謝しています。