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会津若松に、伝統工芸を次世代に残すための体験型古民家ショップをオープンしたい!

2025年3月、福島県会津若松市に、江戸時代から続く染色技法「会津型」の体験や宿泊ができる古民家ショップをつくります。地域や観光にきた方が、体験を通じて伝統技術や地球環境について知ってもらえる場所にしていきたいです。ぜひご支援をお願いします!

現在の支援総額

203,000

20%

目標金額は1,000,000円

支援者数

18

募集終了まで残り

10

会津若松に、伝統工芸を次世代に残すための体験型古民家ショップをオープンしたい!

現在の支援総額

203,000

20%達成

あと 10

目標金額1,000,000

支援者数18

2025年3月、福島県会津若松市に、江戸時代から続く染色技法「会津型」の体験や宿泊ができる古民家ショップをつくります。地域や観光にきた方が、体験を通じて伝統技術や地球環境について知ってもらえる場所にしていきたいです。ぜひご支援をお願いします!

【2/13】豪雪被害・・・

会津若松は記録的な大雪により、除雪が追い付かず、交通も完全復旧していない状況です。

そして、、、雪の加重により建物の壁が曲がってしまう事態になってしまいました。。

改めて自然の恐ろしさを実感しました。関係者一同、ケガのないよう、そして雪にめげけないように頑張っていきます。引き続き、見守っていただけると嬉しいです・・・!

はじめに

はじめまして。

会津型研究会「染織工房れんが」の瀧井和篤(たきい かずしげ)と申します。大阪出身、東京在住ですが、旅行で福島県の会津地方を訪れた際に、喜多方の染め型紙である「会津型」の魅力に触れて入会をしました。私はそれまで、伝統工芸は敷居が高く、高齢の方向けというイメージがあり、30代の自分には遠い存在だと思っていました。

しかし実際に体験してみると、地域で生産された素材を使っていたり、デザインも生活様式や歴史文化の影響を受けていたり、私たちの暮らしと密接に関わっていると知りました。自分が生まれ育ったり、好きになった地域のことをより深く知ったり、見つめ直すきっかけになることを肌で感じました。

※会津地方で親しまれている赤べこや会津桐

この会津型に関わっていく中で、着物文化に衰退による市場縮小や、後継者不足により伝統工芸の存続が危うくなっている現実に直面をしました。

今回、より多くの方がその伝統技術の魅力やものづくりの面白さを体験することで、次世代に「会津型」を残していけるような場所をつくりたいと考え、プロジェクトの発案にいたりました。

・会津型を知るだけでなく、ものづくりの過程を見ることができる

・オリジナルのアイテムを手作りする体験や購入を通じて、会津型の魅力に触れる

・会津に暮らす方が会津型でつくった商品の販売を通じて買ってくれた方とつながる場所にする

・県外や海外の方が長期滞在して会津に息づくものづくりを体感してもらうことができる

こういったことを実現できる場所にしていきたいと思っています。

そもそも会津型って?

会津型とは、柿渋を塗った和紙「渋紙」に彫刻刀で着物を染めるための図柄を彫った「染型紙」のことです。「染型紙」の4大産地は伊勢、京都、江戸、喜多方で、江戸後期から昭和初期にかけて福島県会津地方の喜多方で作られ、東北一円の染屋に販売されていました。
図柄に使われた草木や鶴亀、鯉、干支など喜多方市の文化財として36000以上の型紙が残されています。

このように、和紙数枚を柿渋で張り合わせた「渋紙」に彫刻刀でデザインを彫ったものです。会津は米どころでもあるように水に恵まれ、和紙や柿渋の産地としてもこうした制作環境が整っていました。

当時、この型紙で着物や和服にデザインを入れて、ファッションを楽しんでおり、会津地方は江戸や京都、伊勢と並ぶトレンドの発信地でもありました。会津地方ならではの豊富な動植物や、雪深く、ときには厳しい自然との暮らしの中で育まれた朴訥とした人間性が描かれていると思っています。

この会津型は着物文化の衰退もあり、昭和10年に一度その歴史に幕を閉じています。しかし、製造元の蔵に大量に保管されていた資料や型紙から、もう一度この会津型を普及するために活動をはじめたのが会津型研究会であり、「染織工房れんが」です。

左:蔵を改装した工房、右:代表の冠木昭子先生と私

会津型研究会には55人の方が会員となっており、会津型だけでなく、機織りや藍染めをはじめとする民芸や工芸に取り組んでいます。しかし、福島県内でも会津型について知っている方はまだまだ少ない現状があり、それに伴って担い手の減少という課題を抱えています。

私は、会津型の伝統技術を踏まえながらも、現代のライフスタイルにあったものづくりや、地域の方や観光に来た方がもっとカジュアルにその技法を体験できるような場をつくることで、この文化を途絶えさせることなく後世に残していけるような場をつくりたいと思いました。

体験型古民家ショップ

今回開店したいお店の名前は「TSUMUGI」です。「TSUMUGI」という名前には、わたしたちと地球や社会・地域コミュニティを紡ぐ場所でありたいという想いが込められています。

福島県有数の観光地であり、新選組や幕末の息吹が感じられ、古い町並みが残る城下町・会津若松市の七日町という観光通りに面した古民家を改装する予定です。県外や海外から観光に来る方も多い場所で、より多くの方に立ち寄っていただける場所にしたいと考えています。

ここでは主に以下の4つのことを体験できる場所にしていきたいと思っています。

①見学と購入

衣服や雑貨ができるまでには、糸紡ぎから機織り、草木染め、縫製まで、非常に多くの工程があります。

店内には機織り機をはじめとする機材が置いてあり、織り子が作業する様子を間近で見ることができます。普段はあまり気にすることのない制作過程を知ってもらえると嬉しいです。

会津型をはじめとする商品の購入もできます。

②体験

興味をもってくれた方は、実際に機織りや草木染め、会津型の型彫りや色差しといった体験をすることができます。作家と近い距離でコミュニケーションをとりながら体験することで、ものづくりの伝統技術の魅力をより深く知っていただきたいと思っています。

ご自身の手で作ったオリジナルの製品をお持ち帰りいただくことができます。

③宿泊

体験や販売のスペースだけでなく、古民家であることを活かした宿泊体験も提供予定です。キッチンやシャワーも備え付けており、2階を寝室として使用いただけます。

観光アクセスの良さに加えて、会津の豊かな自然を感じながら、過ごすことができます。

1泊はもちろん、ものづくりをしながら長期滞在といった使い方も可能です。

④制作と販売

雪国である会津地方では、冬の寒い時期を中心に手仕事やハンドメイド雑貨をつくられている方も多くいらっしゃいます。そうした方と一緒に制作したアイテムを、ここで販売することで、地域の方々のコミュニティとして、気軽に立ち寄り、集える場所にしたいと考えています。


地球環境に配慮した天然素材「紙糸」でプロダクトを制作

店舗で販売するプロダクトは、和紙からつくられた糸である「紙糸」を利用する予定です。

”紙糸”というと耳馴染みがないかもしれませんが、歴史としては古く、奈良時代にはその記述が残っています。和紙づくりが隆盛した江戸時代には国産の繊維として発展を遂げており、東北地方はきれいな水など和紙づくりに必要な要素も揃っていたことから紙糸の産地としても適していました。

特長としては、綿の1/3程度の比重である軽量性や吸放湿性と、天然繊維ならではのサラっとした肌触りです。

通常の和紙とは異なり、この紙糸「TSUMUGI」の元になる和紙には、使用後の紙資源や未利用な間伐材を原料として使用しています。紙資源は、主にスーパーマーケットで回収された紙パックと、山林保全のために木を間引く”間伐”によって発生する針葉樹(主にヒノキやスギ)を和紙の原料にしています。

こうした素材を活用することが、廃棄物削減や未利用な資源の有効活用にも繋がると考えています。

私はこの取り組みを、会津型の伝統技術だけでなく、地球環境も次世代に紡いでいけるようなきっかけにしていきたいです。

リターンについて

リターンは、商品と体験のそれぞれのプランを用意しています。

会津に行ってみたいけれど、なかなか難しい方には、ぜひ商品プランをご検討ください。こちらのプランでは、お好みの型紙を選んでいただき、作家が色さしをした会津型商品をお届けします。

実際に会津に訪れて体験や宿泊をしてみたい方は、体験プランを支援していただけると嬉しいです。

「TSUMUGI」の古民家を貸し切りで滞在いただけるリターンも用意しています。実際に現地でお会いして、会津型やものづくりの魅力についてお話させてください。

スケジュール

1月中旬 着工
2月上旬 内装づくり
  下旬 クラウドファンディング終了
3月上旬  HP開発開始
3月中旬  店舗オープン
4月以降  リターン発送

開店までに必要な資金

古民家修繕リフォーム費用:1500万円

※内装・什器製作費も含む

ありがたいことに、会津若松市から補助金250万円をいただけることになりました。

残りは自己資金とプロジェクトに賛同いただいた方のご協力で進めたいと思っています。

本プロジェクトの成功には、資金を集めるだけでなく、会津型の歴史や伝統、ものづくりの奥深さを多くの方に知っていただき、その魅力を感じてもらう機会を増やすことが必要不可欠だと考えました。

そのため、クラウドファンディングという形で、興味をもっていただく方と一緒に成功させたいと思い、起案にいたりました。

あつまった支援金は上記の開業費用や制作活動の一部に充てさせていただきます。

プロジェクトメンバー

瀧井 和篤

菅野 ななみ

山口 ナミ

細江 美代子

最後に

私は、これまで仕事を通じて日本のものづくりに携わる方々と関わる機会をいくつかいただきました。

自身も会津型の魅力に惹かれて活動に参加するうちに、日本の伝統工芸が抱えている市場の縮小や後継者不足といった課題の深刻さを目の当たりにして、何とかしてこの伝統を残していきたいと強く思うようになりました。

その課題の大きな要因として、伝統工芸を体験できるような場が非常に少なく、知ってもらえるような機会がないことが挙げられると感じています。

少しでも多くの方に会津型や日本のものづくりの魅力を知っていただき、その継承につながるきっかけになれると嬉しいです。

会津で皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。

最後に改めて私の自己紹介もさせていただきます。

瀧井 和篤(たきい かずしげ)と申します。2014年大学卒業後、新聞社と外資系食品会社を経て、2022年11月にマーケティングや広報PR活動を支援する会社を立ち上げました。

主に企業が取り組むサステナブルな活動にご一緒する中で、資金面や人材面など一つの会社でできる限界を感じるようになりました。そこで、同じ想いをもった企業や個人が連携できるコミュニティを立ち上げたいと考え、2023年2月に一般社団法人アップサイクルという団体を設立しました。

資源や技術、サービスなど各社の強みを持ち寄ることで、共同で持続可能な社会をつくること、そして中小企業をはじめとする日本のものづくりにフォーカスを当てることが今後求められると考えています。

そうして生まれたのが、紙資源や間伐材を紙糸にアップサイクルする取り組みです。

そして会津型との偶然の出会いから今回のプロジェクトに至ったように、この糸を通して、木と紙、人と社会、伝統と未来、多くの皆さまとのご縁を紡いでいきたいと考えています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

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  • 解体工事の進捗

    2025/02/13 12:46
    こんにちは会津は稀に見る大雪に見舞われ、若松市内も雪かきに追われる毎日でした。 さて、このプロジェクトの改修工事が始まりました。皆様にはご支援、応援メッセージをいただき、ありがとうございます。 昨年8月24日に見つけたこの古民家。この建物は明治時代に建てられたものだそうです。(2024/8月に撮影)   昨年9月~若松市役所商工課、商工会議所、滝谷建設さん、亀岡工務店さんに飛び込み相談へ、、、急なお願いにもかかわらず、皆様には丁寧に対応していただきました。皆様のご協力により、若松市の補助金の申請にギリギリ間に合い、審査も通していただきました。若松市民の皆様にも深謝申し上げます。 お陰様で、今年の1月14日から古民家を店舗にすべき改修工事を始めることが出来ました。 (2025/1月撮影)改修工事前 2025年1月現地にて打ち合わせ  やはり古い建物のため壁や天井、床も改修しなければなりません(>_<)天井をはがすと、期待通りに曲がった梁が現れました!  会津の骨董屋「寧々や」さんから七日町へお嫁入です  大工さん、がんばってくれてます!  黒柿の框!! さて、行く先は?  内側の解体工事が終わった頃、大量の降雪と積雪で大工さんが出勤できません!会津はその後も降雪が続き、この日を最後に私も現地まで行かれません。古民家大丈夫かなぁ、、、(2025/2月7日撮影) つづく、、、 もっと見る

コメント

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  1. 2025/02/01 17:48

    会津に友人がいて、七日町に住んでます。興味がありそうなんですけど、どの辺に場所でオープンするのですか?手作りの似合う街ですよね。私は埼玉なんですけど

    1. 2025/02/01 19:08

      ご連絡ありがとうございます。興味をもっていただきとても嬉しいです。 場所は七日町通りの、野沢民芸さんのお隣です!どうぞよろしくお願いします。


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