▼はじめにご挨拶
熊本県を流れる緑川のずっと上流、甲佐町宮内地区。
人口400人ほどの農山村地域です。
全国的な報道の通り、熊本地震は大きな爪痕を残し、うちの集落でも生活道路が寸断され、いまだ集落内の迂回路を通行してどうにかこれから地震からの復旧作業を進めるところでした。
集落では地震の片付けと同時に一大行事である田植えを終え、ほっとしたのも束の間、
6月21日深夜、1時間150mmという記録的な大雨に見舞われました。
集落は至る所で土砂崩れ、家屋も農機具も流されるなど酷い有様です。
そんな集落で、農機具を取り戻し、集落を自分たちで取り戻すプロジェクトです。
▼このプロジェクトで実現したいこと
4月の熊本地震では、「こん位で負けちゃおらるっか」「食いもんはどぎゃしこでんあっとだけん、どぎゃでんなるわ」と、集落の爺ちゃん達も元気に、いつものように笑顔で、田植えの準備を進めていました。
でも、今回の豪雨災害では、草刈機やチェンソーなど、多くの農機具も流され、失われました。集落唯一の精米所では精米機械も、在庫の米もやられました。
うちの集落のような里山地域では刈払機やチェンソーなどは農作業の道具であるだけでなく、今回のような災害時や日常的な風倒木の除去、生活道路の共同管理など日々の暮らしに欠かせない道具です。
道具さえあれば元に戻すことは出来ます。田畑も、元に戻せます。美しい農村風景の中で、引き続き美味しい農作物をつくれます。
その食べ物は、いつか皆さんの食卓へ届きます。
今回は、そんな大切な暮らしの道具を流された方が多数います。
道具が戻れば、自分達でも復旧作業が出来ます。爺さん婆さんばっかりですが、元左官、元大工、元山師、そんな職人ばかりです。
なので、皆さんにもお力を借りて、集落の農機具を取り戻したいのです。集落を自分たちで取り戻します。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
この文章を書いている6月23日現在、集落全域が避難指示になっています。
梅雨ははじまったばかりです。まだ被害が拡大する恐れがあります。
田植えも終わったばかりです。まだ助けられる田畑もたくさんあります。
なので、このタイミングで皆さんのお力をお貸し願えればと思います。
▼これまでの活動
集落でお百姓さんやら猟師やっております。
HPよりうちの集落の普段の様子をご覧頂けます。
甲佐宮内 ボシドラ農園
▼資金の使い道
資金は集落で使用する農機具の購入代金に充てさせて頂きます。
購入した農機具はうちの農園では使用せず、集落(区長さん)に保管していただき、復旧作業や日々の農作業など、暮らしと、集落を取り戻す活動に使用させて頂きます。
▼リターンについて
現在、集落の道路が大きく崩れた箇所もあり、リターンの品をお送りするまでにお時間を頂戴する場合もありますので、ご了承下さい。
▼最後に
ここにあるのは、私たちが見直す価値のある「あたりまえ」の暮らしです。
昔ながらの、今も残ってるはずの、自給と互助のある暮らしです。
そんな暮らしを取り戻したいと思います。
最新の活動報告
もっと見るあれから3年。集落で新たな取り組みをはじめます。
2019/10/08 21:20こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
あれから数ヶ月。
2016/10/24 22:02あれから数ヶ月。 集落では今年も稲刈りを終えました。 とはいえ、災害で農地が崩れていたり、水路がやられたりで、どこも例年の半分程度の収量でしょうか。それでも山で育った、生き残った米はやっぱり美味しいです。 稲刈りを終え、少しずつ風が冷たくなってくると周りの山々からは雄鹿の鳴き声が聞こえてきます。彼らも元気にやっているようです。 下の川には今年もオシドリがやってきました。今年もとても綺麗です。渡り鳥で、来年の桜が咲く頃までこの辺でのんびり過ごしています。 まだまだ主要道路すら復旧しておらず、相変わらず迂回路の山道をつかっての生活ですが、急ぐことはないので、良しとします。農地の復旧も稲刈りが終わって水が引いたこれからです。ちょっと心配なのは、少し強い雨が降るとすぐ崩れることです。上の写真も一度は土砂を除いたのですが、雨でひっかかっていた杉が落ちてきました。それでもこれくらいなら日常茶飯事なので、チェンソー片手に自分たちで勝手に復旧しております。 復旧作業もまだまだこれからですが、おかげさまで、畑仕事をしたり、炭を焼いたり、少しずつ日常も戻ってきました。 そうそう、そういえば最近はこんな事をしておりました。 土石流で流木はいくらでも流れてきてるので、集落の炭焼小屋を増築しました(笑 樹齢数十年の立派な杉や檜が流れてきてるので、材料は選び放題です。 昔とった杵柄。元棟梁、大活躍です。 災害のおかげで立派な小屋が建ちました(笑 自然災害を止めることは出来ませんが、活かすことは出来ます。 皆さんにご支援頂いた道具も大活躍でした! 11月からは猟期です。今年は猪も鹿も大暴れしてくれているので、猟師のはしくれとして頑張ってきます。いつもの冬なら農作業も少ないのでのんびり猟をしながら過ごしていますが、今年はやることたくさん。今年の冬も楽しくなりそうです。 と、皆さんから沢山のご支援を頂き、うちの集落、どうにか元気にやっております。 元の風景に戻るには数年かかると思います。それでも、少しずつ良くなっております。 災害の前よりも、楽しく、強い集落になります。 いつの日か、うちの集落に遊びにお越し下さい。 いつの日か、うちの集落の食べ物が皆様の食卓に並びますように。 一旦、ご報告を終えます。取り急ぎお礼まで。本当に有難う御座いました! 2016/10/24 夜 ボシドラ農園 佐藤 ーーーー パトロンになって頂いた皆様へ、本日、農産品などお贈りさせて頂きました。こんな状況ですので、ほんの心ばかりのお礼ですが、お受け取り頂ければ幸いです。 【集落の状況報告】 地震と豪雨の影響で未だ道路は大きく寸断されており、狭く危険な迂回路を利用しております。一部では大きな土砂崩れのため少なくとも年内は全面通行止が続きそうです。 ※集落では道路状況が酷いため、現在災害ボランティアの受け入れを行っておりません。必要に応じて知人・友人を頼りながら人力復旧作業を進めております。地区外の方の不要な通行は大変危険で復旧工事の支障にもなりますのでお控え下さい。 もっと見る
農機具を買ってきました!
2016/08/06 21:49久々の活動報告となりました。 7月18日の梅雨明け以降、連日35℃を超えるような暑い日が続いています。 熊本の夏は湿気があって、温度が高くて、…なんせ暑いです。 とはいえ、ようやく長い梅雨が終わり、溜まっていた災害の片付けを進めています。 ここ数日はずっと道路の草刈りです。というのも、この季節は草が伸びる時期でもありますが、災害で崩れた路肩が草に隠れると危険です。なので、一週間ほどかけて集落の道を全部刈り進めています。 妖怪くさかりじじい。この背中の「蓑笠(みのかさ)」、本人曰く、夏は日差しを避けて風を通すので涼しいらしいです。そして、そして、先日8月2日、CAMPFIRE社さんより皆さんのご支援をお振り込み頂きました!集落で緊急的に必要な道具はこちらでも揃えておりましたが、ついに!流された農機具が戻ってきました!皆さんのおかげです!本当にありがとうございました! (あれ、写真が横にしかならない)まだまだ片付けもはじまったばかりで、まずは流された農機具や災害復旧に当面必要な道具をまずは購入させて頂きましたが、片付けを進めるなかで必要な道具も出てくると思います。頂いたご支援は大切に使わせて頂きます!※購入点数が多く、秋以降にならないと状況が判らない片付け箇所もありますので詳細な会計報告は来年になるかと思いますが何卒ご了承下さい。皆さんのご支援でチェンソーが蘇った爺さんより:「もー山ん仕事はやめよかと思たばってん、またやらにゃんたい(笑!わしゃインターネットはでげんからわからんけど、凄かね。こんな田舎のことを知ってくれて、応援してくれる人が出てくっとだけん、ほんなこつ有難いこったい。涙んでる。みんなにありがとうって言うとってな!わしも米や野菜送るときゃ加勢すっばい!」道具さえあればこっちのもんです。流れてきた流木も片っ端から切ってどかしています。今回は大量の流木が土石流とともに流れてきましたが、今年の冬は薪の心配が無さそうです(笑 集落のメイン道路をふさいでいる大きな土砂崩れの箇所(現在主に3箇所)も工事が始まりました!秋ころには一時的な通行が可能になる予定だそうです。 パトロンになって頂いた皆さんにお送りする梅干し、土用干しをしました。農薬も肥料もつかっていない、山奥の梅です。せっかくなので、今年は天草の天然塩をつかいました。申年の梅干しは縁起ものらしいですね。うちもたくさん漬けました。 それでは、暑い日が続きますが皆さんお身体ご自愛下さい。 こちらもぼちぼちと片付けを進めてまいります。明日は家屋の片付け。瓦下ろしのお手伝いです。 1日でも早く元の風景に戻りますように。元どおり、美味しい食べ物がたくさんつくれますように。以上、取り急ぎ御礼とご報告まで。 2016/08/6 夜 【集落の状況報告】 地震と豪雨の影響で未だ道路は大きく寸断されており、狭く危険な迂回路を利用しております。一部では大きな土砂崩れのため秋頃までは全面通行止が続きそうです。水道は自分たちで山水を引いてきたり自力復旧致しました。電話は一部で電柱がポキポキ折れているので不通箇所があります。 ※集落では道路状況が酷いため、現在災害ボランティアの受け入れを行っておりません。必要に応じて知人・友人を頼りながら人力復旧作業を進めております。地区外の方の不要な通行は大変危険で復旧工事の支障にもなりますのでお控え下さい。 もっと見る
コメント
もっと見る