今回は、山小屋には欠かせない「トイレ」についてのご報告です。富士山の山小屋では、街中のように水を豊富に使うことができません。そのため、トイレの設備やその維持管理は、山小屋を運営するうえでとても重要な仕事のひとつです。今回、以前から山小屋に設置されていたものの、平成17年(2005年)頃から長い間使われていなかったバイオトイレを、もう一度使える状態に戻すことにしました。まずは、長年の使用停止によって傷んでいた部品を交換。そして、中に残っていたものを処理しながら、おがくずを入れ、ヒーターを動かしていきました。バイオトイレは、微生物の働きを利用して処理を行うため、温度管理がとても大切です。少しずつ温度が上がっていき、目安となる50℃まで無事に到達。17年間眠っていたバイオトイレが、再び動き始めました。実際に使ってみると、水をほとんど使わないにもかかわらず、気になる臭いも驚くほど少なく、改めてバイオトイレのすごさを感じています。山の上では、トイレひとつを維持するにも、街では当たり前にできることが簡単にはできません。だからこそ、今ある設備を大切に直しながら使っていくことも、山小屋をつくっていくうえで大切なことだと思っています。ちなみに、運営している山小屋『わらじ館』では、バイオトイレを親しみを込めて「バイオ君」と呼んでいます。今回復活したこのトイレも、これから長く働いてもらい、いつか同じようにスタッフや登山者の皆さんから「バイオ君」と呼んでもらえるようになったら嬉しいですね。17年間の眠りから目を覚ましたバイオトイレ。これからは新しい山小屋の一員として、富士山の環境を守りながら、長く頑張ってもらいたいと思います。山小屋の完成に向けて、建物だけでなく、こうした設備も少しずつ整えていきます。少しずつですが、建て替えに向け進めています。次の報告は旧日の出館の隣にある朝日館についてです。
ご支援いただいた皆さまへこの度は「日の出館再建プロジェクト」を応援していただき、誠にありがとうございました。本プロジェクトは、195名もの皆さまから総額3,177,000円もの温かいご支援を賜り、多くの励ましのお言葉や応援のお声掛けをいただきながら、2025年9月30日をもって無事終了することができました。皆さまからの温かいご支援とご声援に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。また、長期間にわたり進捗をご報告できず、初回の活動報告がこの時期となってしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます。本来であれば定期的に状況をお伝えすべきところでしたが、解体に向けた各種手続きや関係機関との協議が当初の想定を大きく上回る時間を要し、皆さまへのご報告が遅くなってしまいました。誠に申し訳ございませんでした。以下、これまでの経過についてご報告いたします。【解体工事に向けた許可手続きについて】2024年末頃より、山小屋解体に必要な各種申請手続きを関係各所と進めてまいりました。富士山での工事は、国立公園内であり、世界遺産でもあることから、環境省や文化庁関連をはじめとする多岐にわたる許認可手続きが必要となります。担当部署との協議を重ねながら、複雑かつ煩雑な申請書類の作成や追加資料の提出を行い、一部では何度も修正・再提出を求められるなど、想像以上に時間を要しました。その結果、危険な状態となっていた山小屋の解体工事に着手できるまで約1年半を要することとなりました。今シーズンの開始時期となってしまいましたが、ようやく最後の許可手続きが完了し、待ち望んでいた解体工事へ着手できる運びとなりました。長らくお待たせしてしまいましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。【支援金の使途について】皆さまからご支援いただいた資金は、解体工事を安全かつ確実に進めるため、現在までに以下の費用へ充てさせていただいております。 荷下ろし作業用クローラーダンプ 500,000円 解体工事用ユンボ 150,000円 重機オペレーター費用 205,000円 現在ご報告できる支出は以上となります。残りのご支援金につきましては、今後の解体工事や再建に伴う費用として大切に活用させていただきます。用途が決まり実際に支出が発生した際には、その都度ご報告いたします。皆さまからいただいたご支援のおかげで、ようやく再建への第一歩となる解体工事を開始できる段階まで進むことができました。心より感謝申し上げます。【今後について】今後は解体工事の様子や再建の進捗について、Instagramおよびクラウドファンディングサイトを通じて定期的にご報告してまいります。また、2026年シーズン中のわらじ館半蔵坊の様子なども、あわせてお届けできればと考えております。改めまして、このたびのご支援に深く御礼申し上げます。皆さまからいただいたお気持ちを大切に、一歩ずつ再建を進めてまいります。今後とも「日の出館再建プロジェクト」を温かく見守っていただけますと幸いです。引き続き、ご支援とご声援のほど、よろしくお願いいたします。日の出館再建プロジェクト代表谷口 能啓





