今回は、山小屋には欠かせない「トイレ」についてのご報告です。
富士山の山小屋では、街中のように水を豊富に使うことができません。そのため、トイレの設備やその維持管理は、山小屋を運営するうえでとても重要な仕事のひとつです。
今回、以前から山小屋に設置されていたものの、平成17年(2005年)頃から長い間使われていなかったバイオトイレを、もう一度使える状態に戻すことにしました。
まずは、長年の使用停止によって傷んでいた部品を交換。
そして、中に残っていたものを処理しながら、おがくずを入れ、ヒーターを動かしていきました。
バイオトイレは、微生物の働きを利用して処理を行うため、温度管理がとても大切です。
少しずつ温度が上がっていき、目安となる50℃まで無事に到達。
17年間眠っていたバイオトイレが、再び動き始めました。
実際に使ってみると、水をほとんど使わないにもかかわらず、気になる臭いも驚くほど少なく、改めてバイオトイレのすごさを感じています。
山の上では、トイレひとつを維持するにも、街では当たり前にできることが簡単にはできません。
だからこそ、今ある設備を大切に直しながら使っていくことも、山小屋をつくっていくうえで大切なことだと思っています。
ちなみに、運営している山小屋『わらじ館』では、バイオトイレを親しみを込めて「バイオ君」と呼んでいます。
今回復活したこのトイレも、これから長く働いてもらい、いつか同じようにスタッフや登山者の皆さんから「バイオ君」と呼んでもらえるようになったら嬉しいですね。
17年間の眠りから目を覚ましたバイオトイレ。
これからは新しい山小屋の一員として、富士山の環境を守りながら、長く頑張ってもらいたいと思います。
山小屋の完成に向けて、建物だけでなく、こうした設備も少しずつ整えていきます。
少しずつですが、建て替えに向け進めています。
次の報告は旧日の出館の隣にある朝日館についてです。




