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小さな村の未来を、小さなホテルと共に紡ぐ

築150年の古民家を活用したホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」。"700人の村がひとつのホテルに"をコンセプトに、村全体をホテルに見立てた当館。ホテルを通しこの村の未来を紡いでいくために、このプロジェクトを立ち上げました。

現在の支援総額

789,983

22%

目標金額は3,500,000円

支援者数

31

募集終了まで残り

8

小さな村の未来を、小さなホテルと共に紡ぐ

現在の支援総額

789,983

22%達成

あと 8

目標金額3,500,000

支援者数31

築150年の古民家を活用したホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」。"700人の村がひとつのホテルに"をコンセプトに、村全体をホテルに見立てた当館。ホテルを通しこの村の未来を紡いでいくために、このプロジェクトを立ち上げました。

はじめに

はじめまして。NIPPONIA 小菅 源流の村の番頭の降矢拓磨(ふるや たくま )と申します。人口約630人、山梨県の小さな山あいの村「小菅村」に、私たちのホテルはあります。2019年の8月、私たちのホテルは「700人の村がひとつのホテルに」のコンセプトのもと、開業しました。
ホテルのスタッフは全員が小菅村の村人。
村内の人気温泉はホテルの大浴場。
近くの道の駅はホテルの物産館。
道中で出会う村民は全員が親切なコンシェルジュです。
客室数は6室に満たない小さなホテルの私たちの使命は、小菅村に訪れてくださる皆様に山里暮らしの豊かさを体感していただき、この村の文化や暮らしを未来に紡いでいくことです。


築年数150年を超える、村随一の名家「大家」

多くの皆様のご支援とご愛顧を賜り、ありがたいことに開業から無事6年目を迎えることができました。
しかしながら、築年数の古い建物を活用しているからこそ多くの課題も同時に生じて参りました。
100歳を越える建具達はきしみや歪みが生じ、冬季の寒さは水道管にダメージを蓄積させ、村随一の日本庭園も絶え間ない手入れを必要とします。また、お客様にご利用いただいている館内着なども経年の劣化でサイズが合わなくなってしまったりと、ご不便をおかけしてしまうことも増えてまいりました。

しかしながら、客室数6室という私たちのホテルの規模では、これらの諸問題全てを解決できるだけの力は恥ずかしながらございません。このままでは建物を守ることも、村の文化を紡いでいくことも難しくなってしまいます。

ホテルを通しこの村を紡ぎ、これからもお客様皆様に山里暮らしの豊かさをお届けしていきたい。
そのために今回私たちはこのプロジェクトを立ち上げました。


私と小菅村


私は生まれて4歳までは小菅村、それ以降はお隣の市の限界集落で育ち、この土地の変遷を見続けてきました。私の育った集落ではすでに保育園、小学校、中学校と廃校になり、育った土地の衰退を間近で目にする中で「故郷の地域活性化に生涯をかけたい」と、小学校を卒業した頃にはその考えを確かなものにしていました。そんな中で2021年、当時大学二年生だった頃にこのホテルと出会いました。村の方と共創しながら歩む姿に一目惚れをし、「ここが私の居場所」と、決心に至るまで時間はかかりませんでした。

そんな小菅村には最盛期に2000人以上が暮らしていましたが、人口減少・少子高齢化に伴い、現在では630人にまでその数を減らしています。私たちのホテルのコンセプトは既出の通り、「700人の村がひとつのホテルに」なのですが、開業してから5年間で村の人口は70人以上も減少してしまいました。

幸いなことに保育園、小学校、中学校はまだあり、各種金融機関もあるなど細々とではありますが土地の暮らしが続いていく土壌が整っています。それでも人口減少の波はゆるやかに進み、地域行事の縮小などじわじわとその影響は村に影を落としています。


私たちのホテルの意義

そんな小菅村に位置する当館は、小菅村の地域活性化の取り組みの一つとして生まれました。第一弾として2019年に開業した大家は、かつての村の中学校の校長先生のお宅で、江戸時代から村役人などを歴任してきた由緒ある邸宅。村でも最初期に白黒テレビが設置されて村の子供達がたくさん集まりプロレスの鑑賞会をしたりと、先生のお家として村民全員から敬愛されてきた邸宅でした。しかし、人口減少と過疎化の問題はこのお家にも影を落とし、校長先生が亡くなられて以降、奥様も今から10年ほど前に村外へ転居されることとなり、空き家となってしまったのです。


昭和初期に撮影されたと見られる大家の写真。茅葺き屋根が美しい建物でした。


「なんとかして村人に愛されてきたこの建物を残したい」

その想いは村民全員共通のものでした。村の文化財にもなるようなこの大きな邸宅には、家主だけではなくたくさんの村民の思い出が深く刻まれています。大家という建物はまさに村の象徴であって、村民にとっても精神的な支柱のような存在でした。

ではこの建物をどのように後世に残していくのか。開業前の段階では文化資料館などの使い道が検討されていましたが、持続可能な利用方法としては疑問が残るものでした。
そんな時、国内での新たな古民家活用の方法として知られるようになっていたのが、分散型ホテルという取り組み。兵庫県の丹波篠山市での事例を発端に、新たな地域活性化の方策の一つとして注目を浴び始めていました。客室やお風呂、レストランなどをあえて地域内の別の建物に分散させることで、地域内の回遊性を生み出し、地域全体を活性化させていくという取り組みです。
しかし、人口700人の村でそのような新しい取り組みが成功するのか。村民の中には取り組みに疑問視をする声があったのもまた事実でした。それでも当館の取り組みが前に進みはじめたのは、「新しい取り組みをしなければ、家も村も廃れてしまう」という村民の強い思いがあったからに他なりません。

大家の改修工事は地元の設計士さん、大工さん、役場の職員の皆さん、ご近所さんと多くの方のお手伝いのもと進んで行きました。たくさんの家財道具、その中には村の文化財となっているものも数多くあり、家財道具の片付けだけでも数ヶ月。改修までにはのべ1年半近くを要する村を挙げての一大プロジェクトとなっていきました。



力持ちのご近所さん達皆さんが手を貸してくださいました


改修が終わって生まれ変わった宿の姿をはじめてお見せしたのは、ずっと大家に愛着を持たれて愛してきた、村のベテランの皆さん。皆さんが子どもの頃に大家の柱に刻んだ落書きや、立派な梁はそのままに、美しく施された内装やこれからのホテルの姿をお伝えしました。幼少の頃の記憶と共に大家のことを懐かしむ声もあれば、生まれ変わった建物の姿に涙して喜んでくださる方もいらっしゃいました。「暗くなってしまった大家が寂しかったけれど、今は毎晩明るいからとても嬉しい」
大家が村民の皆さんに深く愛されていることを実感する機会となりました。

開業前に行われた住民向け内覧会。代表の嶋田、先代マネージャーの谷口夫妻を囲み、笑顔と驚きが溢れるひと時でした


開業から今まで そしてこれから

2019年の開業から、当館は6年目を迎えました。開業直後にコロナ禍に直面し、決して順調な道のりとは言えない5年間でしたが、現在では海外からのお客様も増え、小菅村の新たな村づくりの取り組み、新たな滞在の形として少しずつ認知していただけるようになって参りました。

中でも大きな変化は村の中で起きています。開業前は「1泊3万円の宿をこんな田舎に作ったって誰も来ないのではないか」という声も少なくありませんでした。
しかし現在では「大家に灯りが灯ったことがとても嬉しい」「できることがあればなんでも言って欲しい」「小菅の新しい顔として期待してるぞ!」と、たくさんの応援の言葉をいただけるようになりました。
村の魚や生産者さんの中には、「ホテルに新しく卸すことができて、余計やりがいが生まれたよ」、と嬉しいお言葉をかけてくださる方もいらっしゃいます。

そしてこれから。私たちがここに在り続けるということが何よりも大切なのだと思います。何か特別大きな変化や開発を伴うのではなく、小菅村の文化や暮らしを尊重しホテルがこの土地に根付いてく。この土地に根付いたホテルがそこに在り続けることが、小菅村の文化を継承していくことにつながるのだと思います。


プロジェクトに対する村人たちの想い

このプロジェクト、そしてホテルに対するそれぞれの村人の思いを綴ります。

谷口峻哉・ひとみ(NIPPONIA 小菅 源流の村 初代番頭)



細川春雄(ホテルガイド兼ドライバー)



佐藤英敏(ホテルガイド兼ドライバー)


舩木直美(小菅村村長)


このプロジェクトで実現したいこと

今回のご支援でいただいたご支援をもとに、建物のメンテナンス、またお客様に新たな滞在価値を提供するためのルームウェアの購入を進めたいと考えています。 当館は全6部屋の小さなホテルでありますが、そのすべての建物が築年数100年〜150年の建物を改装したお部屋です。小菅村の古き良き暮らしを残しつつも、長年建物を支えてきた建具は傷み隙間風が生じたり、村随一の日本庭園もお手入れが欠かせません。冬季は厳しい寒さのため水道管が凍結してしまったりと、お客様の滞在に少なからずご不便をおかけしてしまうこともしばしば。今回いただいたご支援を建具の修繕や水道管の凍結防止の改修工事にあてたいと考えています。

また、開業から6年目を迎えお客様皆様にご愛顧いただいているルームウェアも、縮みが生じてしまうなど問題が生じて参りました。ご宿泊いただく皆様に快適な滞在をお楽しみいただくためにも、今回のご支援をもとに新たなルームウェアの作成費用に充て、お越しいただくお客様皆様により快適な滞在をお過ごしいただきたいと考えております。

破れやほつれが目立つようになってしまったルームウェア。オリジナル品のため、修繕や取り替えをすることは容易ではありません。

経年劣化により痩せてしまった建具。隙間風が入るようになってしまいました。


スケジュール

2月〜3月 クラウドファンディング募集

5月〜7月 返礼品の順次発送



最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。私の想いを書き連ねたり村人一人一人の想いに改めて触れることで、私はやはりこの土地が大好きで、この人たちのために生きていきたい、この土地でお客様をお迎えし続けたいと想いを新たにする機会となりました。

小さなホテルである私たちにできることは限られていますが、お客様と村人、当館に関わるすべての人が幸せを感じることのできる場所を1日でも長く未来に紡いでいきたいと考えています。私たちの想いに少しでも賛同してくださる方がいらっしゃいましたら、ご支援頂けますと幸いです。


NIPPONIA 小菅 源流の村

番頭  降矢拓磨





支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • プロジェクト終了まで残り10日程度となりました。ここまで30名の方にご支援を賜り、多くの方に情報の拡散をしていただきました。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。しかし、残念ながら目標の達成には残念ながらまだ道半ばとなっております。改めてこのプロジェクトにかける想いについて綴らせていただきました。私は4歳までは母親の実家でもある小菅村で、それ以降は父親の実家である隣村で育ちました。どちらも過疎高齢化に悩む地域であり、同級生は私を含めてわずか7人、全校生徒は20名程度。隣村で通った保育園や小学校はすでに廃校となり、今は廃墟を残すのみとなってしまいました。その時の衝撃は私の中で今も鮮明に残っており、「ふるさとがなくなる」ことへの寂しさ、悔しさを強く覚えています。小学校を卒業する頃には「故郷の地域創生を仕事にしながら生きていきたい」と心に強く思うようになっていました。そんな中、学生時代に出会ったのがNIPPONIA 小菅 源流の村の取り組み。使われなくなった空き家をホテルへ改修し、新たな目的地として小菅村に足を運んでいただく理由を作る。ホテルが生まれることで雇用が創出され、村の人口が増える。ホテルを中核として村へ様々な活性化の波及効果をもたらすこの取り組みに一目惚れをしてしまい、それからはこのホテルと共に地域を繋いでいくことが私の生きがいとなりました。これからもこのホテルを通して村の未来を繋いでいきたい。その想い一心で、日々のホテルの運営とともにこのプロジェクトにも邁進していきたいと思っています。皆様の暖かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。 もっと見る
  • 【レストランフルコースディナー券】当館レストラン「24SEKKI」でのフルコースディナー券です。多摩川の源流に位置する小菅村は、小さな村ながらも食材の宝庫で、自慢の川魚をはじめとして、山葵や根菜などの野菜、鹿肉などのジビエなど、多種多様な食材が揃っています。そんな小菅村の食材をふんだんに使用した、フルコースディナー券を用意しました。料理を形作るのは当館ヘッドシェフの大和幸義。磨き上げられた経験と技術で、食材の特徴、季節、風土といった食を取り巻く全てを見極め、唯一無二の一皿としてご提供いたします。土地の食材に合うのは、やはりその土地のお酒。 村のクラフトビールや近隣酒蔵の日本酒、山梨県産のワインなどを中心に取り揃え ております。 食材の味に寄り添うような、土地の味覚のマリアージュをお楽しみください。小菅村に根を張ったシェフだからこそ伝えることのできる、小菅村の食材の魅力。「その季節だけの1皿」との出会いをお楽しみ下さい。-料理長 大和幸義 略歴-1990年 帝国ホテルにてキャリアスタート2005年 ピエール・テタンジェ 国際料理コンクール・ジャポン優勝2009年 帝国ホテル大阪 「レ セゾン」シェフに就任2010年 ル・テタンジェ国際料理賞コンクール 世界第三位入賞2023年 ホテルジャパン下田 料理長就任※ご購入一つにつき1名様分のディナー券となります。※ディナーは18:30~のスタートとなります。スタート時間のご変更はできかねますので、あらかじめご了承くださいませ。※ご希望の日程につきましては、別途メールにてご相談くださいませ。 もっと見る

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