300mしか登ってないないけど3000mのところでゆっくりしてます。
これまでの人生で一番高いところに行ったのがいつなのか、それが何メートルなのか、よく覚えていないのですが、今回の山行で空木岳(2,864m)に登り、恐らくそれが、今のところの生涯最高点のようです。明らかな高山病もなくひと安心ではあるのですが、経験不足も随所に見られ、330kmへの挑戦は相変わらずとてもとても厳しいものになりそうです。少なくとも余裕なんかどこを探しても見当たらないし、何度潰れて何度復活できるのか、それがポイントになりそうです。ちなみにトルデジアンを完踏すると、コル・ラーソン(Col Lason)を通過することで最高点は3,299mに更新されます。 (画像は空木岳から南駒ケ岳への道。先頭を行くのが僕)
トルデジアンの完踏を目指している今、僕は京都市に住んでいます。長野や岐阜のように3,000m級の山が近所にあれば、トルデジアンに向けた練習方法もより洗練したものができたかもしれませんが、京都府には1,000mを越える山さえありませんので、高度順応や岩稜帯への対応は望むべくもなく、イメージトレーニングを重ねるしかないのが現状です。高度を一気に積む練習ができないので、どうするかというと、言わずもがな「近所の低い山を繰り返し登る」のが僕の練習の基本です。トルデジアンを目指すようになって、平らなところを走る機会は随分減ったような気がします。 僕の場合は、勝手に「裏山」と呼んでいる鷹峯地区(とても美味しい野菜が作られています)をメインの坂道練習場にし、さらに送り火で有名な大文字山(465m)や世界文化遺産の比叡山(848m)、一番近いところでは船岡山(111m)、鴨川(賀茂川)でトレイルランやクロスカントリー風の練習をし、そこに、裸足で走ることで走り方自体の質を高めることを意識したトレーニングを加えています。幸い京都市の中心街は東・北・西の三方を山に囲まれています。いずれも1,000m足らずの低山ですが、街から山へのアクセスも良く、それらの山々は近年では「京都一周トレイル」として整備され知られるようになりました。京都市北区の自宅から京都一周トレイルの始点伏見稲荷(最近延長され始点が変わったとか)まで約10km、終点の苔寺から自宅までの約10kmを足した「自宅発着京都一周トレイル(top画像)」にするとほぼ100km(上りの合計は4,500mくらい)になるので、遠征に行けない憂さ晴らしや自己満足感を得るために、これまでに何度か一周し、それを「トルデジアン対策」のシンボルにしています。とはいえ、トルデジアンは330km、累積標高24,000mD+ですので、アルプスの山々に比べたら「誤差」みたいな京都の坂道をチョロチョロ登ったり降りたりするだけで、果たして練習になっているのか不安なることもしばしばです。その意味では今回のチャレンジは、京都の山だけで鍛えた体と心でトルデジアンに挑むという、もうひとつの側面を持っているということもできるかも知れません。
先日アップロードした誓約書と診断書が承認され、トルデジアンの出走者リストの僕の名前のところに「OK」が二つ入りました!夢のトルデジアン完踏がまた一歩、近づきました、まだスタートにも立ってませんが。
昨日は鷹峰の長坂越〜京見峠でイノシシの子供に行く手を阻まれたので、びびって今日は比叡山に行ってきました。そして初めてマムシに遭遇し、またびびってしばし停滞しました。京都のトレイルでもヘビはよく見かけるので、ヤマカガシなのかアオダイショウなのかシマヘビなのかはなんとなく判るようになってきましたが、今日のあいつはそのどれとも違いました。体の模様は大柄で、全体に赤みを帯びた体色、小ぶりな体に特徴的な三角の頭。シングルトラックの狭いトレイルの真ん中にいて、動こうとしない。棒で突こうとすると頭をこちらに向ける。登りですがジャンプすればかわせそうにも思えましたが、飛んだ瞬間に股間を噛まれるイメージを払拭できず、結局、つついたり、小石を放ってみたり、しばらく苦戦した後でようやく道脇に逃げて行きました。練習コース付近でクマの目撃情報が多発しています。今日の比叡山の帰り道では、高野川にかかる松ヶ崎橋で鹿の親子を見かけました。サルもよく見かけます。動物は好きですが、近すぎるとやっぱり怖いです。ちなみにトルデジアンのコース界隈にはアルプス・アイベックスという強そうな名前・見た目のヤギがいます。 画像元は http://www.letsbewild.com/alpine-ibex-lac-blanc-chamonix-mont-blanc-france/