
事業を始めるにあたり、農地を購入する手続きを始めたのが、1年以上前。
予想以上に時間がかかりました。
先日『池上彰のニュースそうだったのか!!』でも取り上げられてた農地を買うには!というお話。
土地の売買交渉
田んぼをお休みしていた農地で牧草を育てていた場所。
地元ということもあり、親に仲介に入ってもらい、近所の方から購入することを決めました。
土地の購入を快諾していただき、手続きをしはじめました。担当の設計士さんが不動産屋さんでもあったので、仲介に入っていただき、無事売買契約完了。
土地家屋調査士/行政書士さんと設計士さんに入ってもらい、申請関係の書類を用意してもらい、まずは測量からスタート!
測量
塩谷町から取得したデータが昭和後期のもので、かなり古く曖昧でした。いざ色々調べてみると、土地が道路の半分くらいまであったり、複雑に入り組んでたり。。
測量後に境界線の確認のため、隣接してる土地の所有者の方たちに立ち会いしてもらいました。
農地転用申請
塩谷町に農地転用申請手続き開始。4条申請とか5条申請とか初めて聞く言葉ばかり。とにかく質問しまくり、調べまくりで少しずつ理解することができました。
時間がかかるとは聞いてましたが理由がわかりました。1つ追加資料ほしいとかになると、申請者→塩谷町→栃木県→塩谷町→申請者という流れなのですが、この1ターンに1ヶ月以上かかるのです。これを繰り返してるだけで数ヶ月経ってしまうし、年度の切り替えのタイミングだと担当の方も異動もあったりで忙しいので、この手の申請する時は年度をまたがないようにするのがオススメです。
今回の土地は『準工業地域』という転用しやすい場所だったので、スムーズな方だったらしいですが、とてももどかしい時間でした。
土地の分筆
購入した農地は約700坪あるのですが、全ての農地を宅地に変更できるわけではありませんでした。
使用用途に適切な広さの分しか宅地にはできないのです。まぁしょうがないかくらいに思っていたのですが、ここで問題発生!!
農地は農業従事者であり、購入する理由がきちんとないと買えないとうことが発覚!役場に駆け込みどうすれば良いか相談して、色々話し合った結果、私が残った農地で農業をすること。営農計画を提出し、農業委員会の承認をもらわなきゃいけないと教えてもらいました。
営農計画?農業委員会とは?
営農計画
まず農業をするために、営農計画書を作ります。作物の選定や栽培方法、収益予測、資金計画、労働力の確保、生産計画、販売計画など詳しく計画します。
ロウリュで使うハーブや、ダイナーで使う野菜など、基本的には自社で使用する用途なので販売計画は省かれますが、しっかり計画して記入して提出しました。
農業委員会
まず農業委員会という言葉を知らなかったのですが…
農業委員会とは、農地に関する事務全般を行う行政機関であるのに加えて、農地利用の最適化などが主な業務です。
今回の私のように農地を購入する方の事業計画を確認し、委員会にかけ審査します。
はれて農業委員会の認定をうけ、農地を購入できることになりました。
所有権移転登記
司法書士さんに入ってもらい、売主さんから所有権を私に移す手続きをし、一通りの手続きが完了しました。
分譲地や建売をハウスメーカーで購入すれば、ほぼ問題なくスムーズにいく段階の話ですが、こんな大変だとは知らずにどうしてもこの土地でやりたいって願望で動きだして、たくさんの人たちに助けてもらい、やっとのことで購入することができました。本当に感謝しかないです。
塩谷町は人口1万人に満たない小さな町ですが、魅力的な自然のある場所だし、若い人たちも町を盛り上げようと試行錯誤して頑張っています。何もないと言われますが、とても良い場所です。
私も、みなさんが塩谷町に立ち寄る1つの理由になれるよう一生懸命頑張っていきます!



