「言葉がつっかえても、想いは届く」吃音症の僕がエンタメの世界で夢を追い続ける理由「こんにちは」が言えなかった。自分の名前が、口に出せなかった。電話が鳴っても、出ることすらできなかった。僕は、吃音症という“言葉のつかえ”とともに生きてきました。言いたいことがあるのに、出てこない。心の中では叫んでいるのに、声にならない。そのもどかしさは、子ども時代の僕を内向きにさせたし、自信を奪っていきました。けれど、ある日見たステージの上のパフォーマーたちが、そんな僕を変えました。彼らは、言葉ではなく身体で語っていた。ダンス、アクロバット、パフォーマンス——観客の誰もが息を飲み、笑い、涙を流していました。「言葉じゃなくても、想いは届くんだ。」それが、僕がエンタメの世界に飛び込んだきっかけです。吃音症の僕でも、表現できる世界がある。人に希望やエネルギーを与えられる舞台がある。そして何より、自分が“誰かの力になれる”感覚が、人生を前向きにしてくれた。今では機会あって演出家として、作品をつくる側にも立つようになりました。まだ言葉がつかえることもあるけれど、それを恐れることはなくなりました。むしろ、その苦しみを知っているからこそ、誰かの痛みにも寄り添えると信じています。夢を語るには、綺麗な言葉なんていらない。不器用でも、泥臭くても、熱があれば、ちゃんと伝わる。今日もまた、誰かの心に届くステージをつくりたい。言葉がつっかえても、想いだけは、止まらずに。そんな僕たちが今、挑戦しているのが――クラウドファンディングというかたちで、多くの人と作品を一緒に創るということ。ただお金を集めたいわけじゃないんです。僕たちが届けたいのは、「こんな自分でも、舞台に立てる」「こんな世界でも、笑顔はつくれる」という希望のストーリー。それは、かつての僕自身が見て救われた“ステージの光”を、今度は自分たちが誰かに届ける番だと思っているから。舞台の上には、吃音症だった僕もいれば、人生に迷いながらも表現を諦めなかった仲間たちがいます。そこにあるのは、派手な夢ではなく、どこにでもある不安や葛藤と、それでも立ち上がろうとする心。このプロジェクトには、**「エンタメを通じて社会とつながる力」**を信じる想いが込められています。災害が起きたとき、誰かが心を閉ざしたとき、孤独な気持ちになったとき——エンターテインメントは、直接命を救うわけじゃないけれど、心の居場所になることはできる。今回のクラウドファンディングは、その第一歩。僕たちの想いに共感してくれた人と一緒に、**“応援することで自分も誰かの光になれる”**という体験を分かち合いたいんです。このプロジェクトが成功すれば、ステージに立つ僕らだけじゃなく、支援してくれたあなたも、誰かの背中を押した人になります。言葉につっかえていたあの日の僕が、今こうして夢を語っているように。一人ひとりの力が集まることで、きっと、もっと多くの人に届く光が生まれる。このステージは、ただのパフォーマンスじゃない。僕たちの人生そのものです。どうか、あなたの力を貸してください。







