
大会3日目はロボット競技3回目の試技と「アラインアンス チャレンジ」と呼ばれる他チームと混合になってロボット競技をする世界大会ならではのプログラムです。
3回目の試技は・・・、最後まで本調子とは行かず点数も伸び悩みました。しかし、この3日間を通して不調の時にどのようなアプローチをすべきか等、多くの事を学べました。

協議終了後は、最後の交流を楽しもうと「ポケポケ」大作戦やチェキで撮影タイムなど全力で楽しみました。
また、ブースには大会の審査員がロボットデザインやプロジェクトについてもっと詳しい内容をヒアリングに訪れ、それもひっきりなしに来るもんですからメンバーは嬉しくて流ちょうに説明していました。大会の緊張感から解放されてとても楽しそうに言語の垣根を越えて交流している姿に胸が熱くなりました。


そして、午後はメダルセレモニーと表彰式でした。
表彰式だけでなんと!3時間も費やすというスケールが大きいというか、パーティー文化が根付いている海外ならではなんですかね。
陽気な音楽をBGMに、何かあれば踊っちゃう!審査が終わっていないからとりあえずダンスしよう!って、日本人と馴染みが遠いこの文化は現地で体感するととんでもない化学反応が起きることを誰が想像したでしょうか・・・。

そして、そして、なんと!
「行くぜ、仙台。」のチームがRobot Design Awardで1st Placeを受賞しました!
結成3年目のチームが世界の舞台で結果を残すことができて、子供たちもきっと喜んでいたことでしょう。

そして、この賞の受賞は彼がいなければ成し得なかったと思います。
通訳の佐々木くんです。

彼は、FLLのOBでもあり世界大会の経験者。今回はわざわざ大学をお休みして南アフリカまで帯同していただきました。
チームメンバーからすると「頼もしいお兄さん」的な存在で、世界大会の楽しみ方はもちろん、ロボット競技でのレフリーとの交渉やプレゼンでの質疑応答の通訳まで大車輪の活躍はもちろん、本人もメンバー以上に楽しんでいました。
もちろん受賞の際もメンバーの1人として壇上でパフォーマンスをしていただきました。
彼の存在はチームやコーチにとっても貴重な存在でしたし、この結果を佐々木くんと共有できたことも大きな財産のひとつです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
この受賞はチームにとってはとても栄誉なことです。
しかし、一方で受賞までは届かなかったけれど、他チームとの交流を全力で楽しんだチームもいましたし、ロボット競技からプロジェクト、コアバリューと完璧に仕上げて総合優勝を勝ち取った伝統あるチームもいました。
順位はどうしても競技の特性上、付けなくてはならない物差しのひとつですが、一方で世界のチームメイトと交流を深めて自分自身の見識や技術力はもちろん、チームの垣根を越えてワールドワイドなグループとしてすべてを共有できる事こそ、FLLの素晴らしさのひとつだと全員が「YMCA」を踊っている時に強く感じました。
「行くぜ、仙台。」世界大会の大冒険はここで一旦、終了となります。
だけど、FLLはこれからも走り続けますし、「行くぜ、仙台。」の冒険も次のシーズンへ向けて歩み始めるかもしれません。
彼らがこの大会で見つけた世界の扉を開けて羽ばたいてくれることでしょう。
その時がまた来ることを信じて、FIRST® LEGO League Open Africa Championshipの大会レポートを締めくくりたいと思います。






