
アニメ制作、裏側で少しずつ本格化してきました!
「リリカの日記コース」支援の方には、限定活動報告で少しずつご共有させて頂く予定です。
※「リリカの日記コース」ご支援が間に合わなったけれど、読みたい方のために、継続してMetaMe NFTマケプレで販売中の「アニメDAO支援NFT」購入してくださった方にも読めるようにする方法を検討中です
前回の続きです。
ええっと、コミケとかの話の続きですね。
プロダクト開発部門から、地方の営業に戻ったぼくは、ちょっとくすぶっていました(いや、だいぶくすぶっていたな。。。)。
もともと会社に入ってやりたいと思っていた仕事をやってしまったのと、なんだか逆戻りしてしまった感覚に、悶々としていたわけです(燃え尽き症候群ではありません。やる気は充分でした)。
この頃、仕事で埋められないフラストレーションを溜めていたぼくは、外部で色々なことをやっていました。
・自作CDのクラウドファンディング(数回やった)
・特許出願(5つくらい個人で出して、審査請求までやって特許化したのは1件だけ。真面目でエロい特許もありました)
・特許出願からのクラウドファンディング(これも数回やった)からの製品化(3Dプリンタ2台寿命迎えさせるくらい酷使した)
・特許出願からの電子工作(arduinoと奮闘)
・インキュベーションプログラムでのピッチ(真面目でエロい企画のピッチばかりしていた気がする)
・某国連機関の日本支部で使う映像制作なんかもやってたな。。。
・小説も久々に再開して、合計100万文字くらい書いたと思います
これらの活動の中で、会社の業務の一環としてチャレンジしていたのが「社内ベンチャー」的な取り組みです。
弊社には「ドコモスタートアップ」という、新規事業を育てるプログラムがありまして、これに精力的に挑戦していました。(実は「MetaMe」も、このプログラムから生まれた事業です)
当時ぼくが出していたアイデアが。。。
・オリエント工業のリアルドールとAIを活用した「推しキャラとの結婚」事業(コロナ前です。今でいうAniとかですね。オリエント工業潰れなくてよかった〜)
・オンラインでギャルゲーみたいにキャバ嬢を攻略する「オンラインキャバクラ」事業(コロナ前です。今でいうVTuberカフェとかですね)
などなど(老人向けとか、クリエイター向けの企画もいくつかありました)。
で、実際に事業検証に進むことができたのが「時短アニメ事業」でした。
当時、流行っていたんです。「ファスト動画」と呼ばれる違法動画が。
シンプルに言えば「2時間の映画を数分に圧縮して、オチまでわかる」動画ですね。
ぼくが数多くのZ世代へ行ったインタビューからも「タイパ(時間もコストだからコスパでいい気もするけど)を気にするので、1本の映画に人生を2時間使うかどうかの判断を「オチまで確認した上」でしたい。その上で、観ないか、等倍で観るか、倍速で観るかを決めたい」
という傾向があるのが判っていました。
これ、すごく共感できたんですよ。
ぼくはガンダムファースト世代ではないので、履修していないため、まわりのガンオタの話についていけません。名古屋人にも関わらずw
もし、あの43話を、10分くらいに圧縮して履修できたら。。。そうしたら、少なくとも話にはついていけるし、場合によっては43話等倍速で履修するのに。。。
でも、この事業検証は
・法的なクリアが難しい(版権問題など)
・経済合理性のクリアが難しい(フル尺が月額500円とかで見放題なのに、時短アニメにお金を払うか?)
などの課題を乗り越えられず、終息となりました。
そして、ぼくが「DAO」という概念を知ったのが、ちょうどこの頃でした。
2021年〜2022年頃。つまり、NFT全盛期。
目に留まったのは、坂本龍一のNFTでした。
「戦場のメリークリスマス(だったかな)を1音ずつ分解して、NFTとして売る」
売れてたんですよ。1音が数十万円とかで。
よく考えたら面白いですよね。
一般的な「C」の音があるとして、この「C」が何の楽曲の「C」なのかを同定したり定義したりすることは通常困難な訳です。
ここに「NFT」という概念が入ることで、「このCは戦場のメリークリスマスの、あの部分のC」が定まる訳です。
何そのCRISPR-Cas9みたいな働き。
で、思いました。
「音楽と同じ様に、1つずつ分解できるものってなかったかな。。。」
それが「アニメ」だったんです。
(ようやっとここに辿り着いたw)
アニメは「セル」の単位があるので、分解が可能です。
ドラマとか実写映画だと、モーションブラーとか入っちゃうけれど、セル画なら絵として独立する。
例えばです。
90分のアニメ映画があるとします。
1秒あたり8枚くらいのセル画を使ったとして、43,200枚。
これを1枚ずつNFTにして、1万円で販売できたとしたら、4億円以上が製作費として先に集まってしまう。
「もののけ姫」なら14万枚のセル画を使っているので、14億円。。。(小ヒット作品の興行収入まで回収できちゃう)
「太陽の子ホルス」なら15万枚だから15億円。。。
(セル画単位でなくとも、フレーム単位でもNFT化可能なので、90分アニメは18万フレームで18万枚のNFTを作れます)
奇しくもこのころ、ドコモが非常に大きな報道発表をしました。
「web3領域に、今後数年で6,000億円を投下!」
「いや、この金、まじでどこにいった!?」というつっこみはさておき、このリリースを見たぼくは、すぐに関連部門に電話をかけました。
「こういうことをやりたいから、ぼくにも投資して欲しい」
まあ門前払いなんですが、めげずに関連部門の組織長に飛び込みでプレゼンしにいったりとかしてました。
(今考えればわけわからないんですが、地方の事務系の営業パーソンのぼくが、開発者200人くらいの前でweb3の講演会したりもしてました;^^ 存在感を示すために)
ところで、弊社には、社内転職制度みたいなものがあります(ちょうどこの時期に新しくできた制度だった気がする)。色々な部署から求人票みたいなのが出されて、応募できる仕組みになっています。
ぼくは目を皿にして「web3」ができそうな部門を探しました。
どこかに、アニメDAO企画を実現できる部門はないか。。。
それが、今ぼくがいる「MetaMe」の部門だった訳です。
(おそらく、地方の事務系の営業から、本社の技術系の本丸であるR&D部門に異動した、唯一。。。ではないかもしれないけれど、数少ない人間です)
ここから、実際にアニメDAOの企画を開始するまでには2年間以上の準備期間があったのですが、それはまた別のおはなし。
(VTuberが1週間のべ150人配信するイベントとか、日替わりで毎日違うタレントが出演するバラエティ番組配信とか、eスポーツイベント協賛とか、色々やりました)
最後に、ぼく個人としての、アニメDAOにかける想いについて少しだけお話しします。
まず、表向きの野望です。
これについてはクラウドファンディングページでも書いてきましたが「次世代のアニメ制作方式を世の中に根付かせる」です。
クラウドファンディング期間中に出会った数々の好敵手(とも)との会話の中でも確信が持てるようになりましたが
「特定のファンダムがDAO方式で小規模に資金を集め、AIを活用した省コストな方法でアニメを制作する」
という動きが、ひとつの文化として一般化するのではないかと考えております。
そういったファンダムを支援できるアニメ制作プラットフォームになれたらな、と思っております。
そして、裏向きの野望。
それは、「自分の原作で、アニメ映画作品を作る」ことです。
「アニメDAOへの道」の初回あたりで書いたかもしれませんが「小説大賞などの応募では、人生の時間が終わるまでに夢を叶えられない」。
つまり、「他人の体液を空っ欠にできない」。
であれば、自分で道を切り拓こう、というわけです。
これは、自分自身の人生への復讐でもあるんですw
(おしまい)←この終わり方が好きです




