昨日は、何名かの高校の監督とお電話でお話しする機会がありました。
「いよいよ、あと少しで3年生にとって最後の夏が始まるんだな」と思いながら、ふと昨年夏の試合映像を見返しました。
画面越しに伝わってくる試合の熱気、球場に響く歓声を耳にしながら、これまでの数年間を思い返しました。
そして、「高校野球、本当にいろいろなことがあったね」と、息子と二人で語り合ったあの時間を思い出しました。
思い返せば——肘の怪我で、半年もの間、ボールをまったく投げられなかった日々。自分の中の野球が、音もなく崩れていくような苦しい時間。
「野球なんて、やらなきゃよかった」
そんな言葉を、あの子が初めてこぼしたとき、どう声をかけていいのか、わからなかったのを今でも覚えています。
それでも、リハビリを重ね、黙々と走り込み、少しずつ腕を振る力を取り戻して。そして迎えた、最後の夏。
すべてをぶつけたこの大会。力を出し切って、仲間と声をかけ合って、一球一球に気持ちを込めて投げ抜いた姿は、これまで見てきたどの試合よりも、まぶしく、まっすぐでした。
試合終盤、三振を取った瞬間に見せた、力強いガッツポーズ。
あんな表情をする息子を、私は初めて見ました。そして、試合が終わり、肩を落として大粒の涙を流す姿も——父として、初めて見る彼の背中でした。
あの夏の日から、月日が経った今でも、私はあの背中を忘れません。
そして今、この野球教室を通じて、また新たな挑戦が始まってます。
次にグランドに立つのは、これからの未来を担うこども達です。
うまくいかないこと、悔しくて、投げ出したくなる瞬間もあるかもしれません。
それでも——あきらめずに前を向いてほしい。
一歩ずつでいい。自分のペースでいい。
自分の「最後の夏」に、胸を張って立てるその日まで。
こども達の頑張りを、心から応援しています。




