2018/08/01 01:51

 

関 万由子
 

H8年8月10日(鳩の日、ハートの日)という何ともPeacefulなdayにbornし、平和のために日々笑いの絶えない生活を送る。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科4年在学中。20,000と3個のキャラクターを持ち合わせるが、記憶力が悪く、基本的に3つのキャラクターしか発動しない。

 

―今回は一癖も二癖もありすぎるアンサンブルキャスト、関万由子さんにお話を伺います。関さん、よろしくお願いします―


あいよろしくお願いします。


―とりあえずは読者のみなさまに関さんという方の人となりを知っていただきたいと思いますので、そうですね、特技は何でしょうか―


シンクロナイズドスイミング(ダイニングキッチン種目)ですね、少し遅咲きなんですが、1年前から始めました。ダイニングキッチン種目って、なかなか聞かないですよね……ダイニングキッチンって、カウンターテーブルを挟んでキッチンとダイニングに分かれますよね?そのダイニング側にaudience、キッチン側にperformer、というわけです。廊下から扉を開けて入場し、カウンター前でポーズを取ります。家庭でどなたでもできる間口の広い競技ですが、まだまだ競技人口がまだ少ないので、興味のある方は、ぜひ、!目指しましょう、2020!


―なんと、現役のダイニングキッチン選手だったんですね!それがなぜ舞台の世界に飛び込もうと思われたのですか?―


ん?ダイニングキッチン種目でカウンターに飛び込む理由ですか?それは、目の前にカウンターがあったからでしょうね、、え?あ、違う?あー、あー、失礼しました。そうですね、思い切って役者をやってみようと思ったのは、こんなちゃらんぽらんな人間も受け入れてくれて新しいことにも果敢に挑戦する度胸ある人たちが作るので、きっと面白い舞台になるだろうと、そういう具合なんじゃなかろうかーと、そんなら、飛び込んだろかーと、まさに清水の舞台なんかーと、one TO kyoがお送りする『清水の舞台』、ぜひ見に来てください。


―ご自分で軌道修正してくださって助かりました。もう稽古も始まっていますが、この舞台「なんのこれしき」にかける思いなどありますか―


えー、かける、ということで、えー、それでは、今回の「王道ミュージカルにまだ足りないもの」と掛けまして、「丁寧で終わりのないじゃんけん」と解きます。その心は、どちらも「ご愛顧(あいこ)」。えー、みなさまに愛されるキャラクターの1人になれるよう、精進してまいります。


―斬新すぎる笑。関さん、普段からミュージカルはご覧になるんですか?―


好きです。もともと『Les Misérables』に感銘をうけました。不条理な世の中を音楽に合わせて歌い上げて、時にコミカルにも描くことである種の希望が見える。そんな辛い状況でも笑い飛ばすようなミュージカルの逞しい一面が格好良いと思い、ヴィクトールユゴーを読み漁って、海外ドラマの『glee』を見てるうちに気がつくと『The Rocky Horror Show』に落ち着きましたよね。

「R・O・C・K・Y ROCKY!!!!!!!!!」あ、「な・ん・の・これ・しき!」いけるんじゃないですか?参加型、取り入れましょうこれ!(演出の大舘、首を横に振る)あ〜インドのYESですね、あれは!


―先端芸術表現科の先輩後輩同士、まさにツーカーのコミュニケーションを見せています。それでは最後に、思わず「なんのこれしき」と言ってしまった出来事を一席お願いします―


「ハクナ・マタタ!ハクナ・マタタ!ハクナ・マタタ!ハクナ、、、なんくるないさ〜♪」ということでは、ない、と。そもそも、なんのこれしきとは?なんくるないさーでは、おばあになっちゃってるゾ、と。

そういうことじゃないかもしれないんですが、まつ毛も鼻毛も抜ければ同じって気づいた時は「なんのこれしき」と心の中でつぶやいた気がします。

あと、中学の時からずっと変顔をしてきて、ワンパターンじゃ飽きられちゃうし、自分も飽きるので、色んな顔を出してました。それも、ただの照れ隠しぶりっ子変顔とは一緒にしてもらいたくないくらい本気の変顔を友達と写真を撮る時は必ずしてました。やりすぎて一度、表情筋をつった時は「なんのこれしき!」と痛くても踏ん張ったことでまた笑いが起きました。おそらくあれが人生のピークでしたね。その後は友達から変顔しかしないから関と写真は撮りたくないと言われたり、それでも!、変顔をやり続けたことは今の20,000と3個のキャラクターや、今回の役作りに非常に役立っていますね。ただ、寝ている時も面白い顔でいたいと白目で寝始めたのは誤算でした。今も目を閉じて眠ることはありません、、なんのこれしき!

(幼少より白目)


―勢いもネタも尽きることがない関さんの芸達者ぶりはみなさまぜひ劇場に足を運んで確かめてくださいね。最高です。本日は抱腹絶倒のお話を本当にありがとうございました!―