
ありのまま。
先日あしプロの練習会を撮影した写真展を開催しました。
そもそもなんで写真展なのかって話なのですが、あしプロでは「To Know ~誰かが何かを知るために〜」という即興演劇舞台を主軸に活動してきました。
この舞台をやるたびに見に来ていただけるお客様も少しずつですが増え何かを感じて頂ける機会も増えてきました。
そんな中でもっと多くの人達に「この舞台に立っているメンバーってこんな人たちなんだよ」というのを伝える手段を探していました。
舞台上で、緊張し、戸惑い時には弾けて、そして優しく見えるメンバーたち即興舞台であるのもそうですが、そこには彼ら、彼女たちのリアルな心の景色が、その日、その時のありのままが舞台上で見ることができます。希望、落胆、なども含めて。
舞台を見ていただけたらそれは皆様にも伝わる事だとは思うのですが、やはりそれは舞台上でのリアルであり、個人としてのありのままとはまた違った表情になっています。
そんな彼らのもっとプリミティブな部分をと言いますか、取り組む姿勢だったり、舞台では見えない笑顔だったり、一緒にいて楽しい部分だったりを伝えられたら、演者だけではなく観客の皆様ももっとリアリティをもって舞台を見ていただけるのでは、ということで、写真でも撮ってみようかと思ったのです。
私がみてきた彼らの成長であったり、魅力的な部分であったりを残したいと思ったとき、誰かに依頼するより自分で撮るのが一番だろうということでカメラを持ちました。

その時に、みて欲しい物はあるが基本的には演出意図などは持たずにただ機械のようにシャッターを切ろうと心掛けました。こうした方が良いよ、こうした方がかっこいい、かわいいそうといった事ではなくありのまま。
それで十分だと思ったからです。
写真を現像し、写真展に向けて写真をピックアップする中であまりにも多くの私の見たかった彼らの姿がそこに写っていました。
これでいいじゃん。これでいいんだよ。カッコつけなくたって、かっこいいんだからそれでいいんだよ。と
だから「To Know ~誰かが何かを知るために〜」は誰かに何かが伝えられるんだと確信できます。

僕は彼らになんの期待もしていません。なぜなら僕にカッコつけてほしくないからです。彼らは、ほめて欲しいが故に仮面を被ることがあるように思います。
もちろんそんなことは意識はしていないのは充分理解していますが、心の反応としてそれを感じることがあります。
誰かの期待に応える彼らを見たいのではなく、自分で考え、行動し、感情を出す姿こそが、誰かの心に何かを届ける鍵なのだろうと思います。
期待なんかしなくても期待以上の物をいつも見せてくれるので!というのもありますが。
舞台に立つメンバーは何を指示されるでもなく、自分たちで考え舞台を作り上げています。
彼らは自分の意志で舞台に立ち、そして写真に写っています。
楽しいから笑い、表現したいからして、練習したいから向き合う。そんな姿を感じてもらえたら嬉しいなと思います。
彼らの活躍する場所や機会を増やすサポートをする。そんな写真になっていたらいいなと。

私たちにも得意なことと苦手な事があるように。メンバーも同じ。私たちが助けるのではなく、お互いに支えあう。彼らが舞台に立ってくれることで、あしプロは支えられ、私たちは彼らが舞台に立つことを支えていく。
舞台に立ちたい人がいて、舞台を観て欲しい私たちがいて、観ていただくお客様がいて。それぞれが受け取り会う事、ただそれが支えあいになっていたら。
そんな環境を、応援してくれる皆さんと作っていけたらと思っています。
写真はこちらから。
(撮影・総合演出:塩田久人)




