
山形美術館でナビレンスを体験いただけたでしょうか?
報告遅くなりましたが、写真は9月24日の体験会の様子です。
視覚に障害のある当事者の方はもちろん、県外からや、他館の学芸員の方、行政の方、一般の方と参加者の幅も広く、充実した会になったかと思っています。
体験会以外の日でも、美術館での設置事例が少ないということもあってから、県外からの問い合わせ、実際に体験に来ていただくことも少なくないようです。
昨日11月7日の予約体験では仙台からもお越しいただきました。普段スマホを持たない方ということで、ボランティアの方と会場をまわられました。
明日、11月9日(日)、来週13日(木)、15日(日)も菊地と木村さんが、山形美術館におりますので、ぜひナビレンスを使った鑑賞体験にお越しください。
9月の設置以降、体験会やアンケートの意見を反映し、ナビレンスの大きさや設置場所、テキストの改良を重ねています。今後も設置期間中、工夫や検討を続けていきたいと思っています。設置して終わりではなく、当事者や関係者、一般の来場者を含めた皆さんと検討対話していくことが、合理的配慮の本質ではないかと思っています。
今回のプロジェクトはナビレンスという技術や道具の紹介することが目的ではなく、美術館という広く開かれた場所をだれでも楽しめるようにすることだと思っています。たとえば視覚に障害があっても音声での情報保障あれば、一緒に鑑賞体験をすることができます。それは社会参加の一つのカタチであったり、ひいては人権の問題ではないでしょうか。
そのための道具として今のところナビレンスがベターそうではないか、そういう社会実験です。
体験会を通して、音声案内やガイドボランティアが充実していればよいのではないか、という意見や感想もありました。でも、そういうことでもないことがわかってきました。
ナビレンスを使用すると、視覚に障害のある当事者の方が、自ら情報を掴みに行くことができます。これがすごく大事で、受け身(ケアの対象)ではなく、自分で選んだ情報をもとに、自分から周囲の人とコミニュケーションをとることができる、このことが社会参加の条件として大事なことではないかと思っています。
そして、ここからがお願いなのですが、今回のプロジェクトは2月末までです。その後の維持費や設置は未定です。そこでぜひ、多くの方に山形美術館に来場いただき、ナビレンスを通した鑑賞体験をしていただき、アンケートに声を残していただけないでしょうか。その声を次のバトンにしていきます。




