あなたのチーズを、「あの子のミルク」から。
牛の個性をチーズに変える、自由な命への挑戦。
千葉県南部にある”須藤牧場”では現在、一頭の牛からいただいたミルクを味わえる「シングルミルク」を販売しています。
私たちが今目指しているのは、その“あの子のミルク”から、世界一のチーズを生み出すことです。
この「世界一」とは、コンテストでの優勝やSNSで人気になることではありません。
もっとシンプルに、「あなた史上ナンバーワン」のチーズ。
異なる牛からいただいたミルクで作ったチーズを食べ比べて、
一緒に「これが世界一だ!」だと感じるシングルミルク・チーズを作りましょう!
■ プロジェクトの実行者について
はじめまして! このプロジェクトを実行する、「須藤牧場」4代目代表 須藤健太です。
私たちのいる千葉は、日本酪農発祥の地とされていることをご存じでしょうか。
約300年前、全国の人が飢餓で苦しんでいた時代、とある侍が千葉でミルクから薬を作り、酪農の発展と人々の滋養維持へ寄与したと言われています。
私は、酪農に、多くの命を救うことができる希望を感じています。
振り返ると、「この牧場を継ごう」と決めたのは小学2年生の頃です。
自分自身が牛乳に栄養を支えられた経験はもちろん、
地域内外の家族連れが牧場で牛を見たりソフトクリームを食べたりして笑顔になる様子を見て、
酪農が持つかけがえのない価値を日々感じていました。
そして高校卒業後、北海道で2年農業の勉強をし、20歳で就農。
その後は乳牛飼育⇒牧場の直営店で店長⇒新事業開発担当 と経験を積みました。
須藤牧場は健康な牛とミルクの質が自慢で、
令和2年度には農山漁村女性活躍表彰にて最優秀の「農林水産大臣賞」を受賞。
それから毎年、明治神宮新嘗祭へ牛乳を奉納しています。
私は、先代の技術を引継ぎながら、
全ての牛・人・地球が幸せに暮らせる世の中を作れるよう願っています。
しかし、今の酪農情勢は非常に厳しく、思いだけではなかなか前へ歩めない現状があります。
自然への慈しみ・愛だけでなく、経営能力の基礎作りが必要と感じ、
1年半900時間勉強して経営に関する国家資格「中小企業診断士」をとりました。
今、資格を活用して様々な”食”に関する事業者様との協業ができています。
たとえば、飲食店様と新たな商品開発。はたまた食品工場の創業支援など……
そして今回、「チーズ工房作り」という新たなご縁をいただきました。
■大切なパートナー「4P's JAPAN」
このプロジェクトを共に進める上で、欠かせない存在が「4P's JAPAN」さんです。
4P's JAPANさんは、ベトナム他・各国でピザレストラン「Pizza 4P's」を展開し、現地で“Farm to Table”の理念を体現してきた会社です。自社でチーズ工房を持ち、原料からすべてにこだわったチーズづくりを手がけ、世界中にファンがおられます。
私たち須藤牧場とは、4P's JAPANさんが2023年11月24日に日本で1号店をオープンされる際、ミルクを提供する形で関係が始まりました。
そして2024年、日本で最大規模のチーズコンテスト「ジャパンチーズアワード」にブラータチーズを出品。
結果、見事銀賞を受賞しました。
次は、大賞を。そして世界の舞台へ。
そう願う気持ちはありますが、大事なのは受賞歴というより、
「酪農家とピザレストランが協力して、
牛一頭からのシングルミルクを活用し、
究極まで追求したチーズで人々を感動させる」
というストーリーそのものにワクワクします。
4P's JAPANさんが掲げるコンセプトは"Oneness"
ーー地球から人へ / 人から人へ / 地球から自然へ / 自然から人へ、すべては一つにつながっているーー
その言葉を聞いたとき、体がしびれる思いでした。
より、命へ真摯に事業を行おう。そう励みになりました。
このプロジェクトは、様々な垣根を超えた、
そして支援者の皆さんとも一緒につくっていく「共創」です。
「牛一頭一頭の個性から生まれるチーズを、世界へ届ける」
その夢を、本気で叶えていきます。
■ このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、牛一頭一頭の乳質を詳細に分析し、その個性に最も合うチーズを見つけることを目指します。
単においしいチーズを作るだけでなく、「この牛だから、このチーズができた」そんな唯一無二の関係性を見つけたいです。
ぜひ、シングルミルクで作ったチーズを食べ比べて、
「あなた史上ナンバーワンのチーズ」を教えてください!
皆様と一緒に選んだ最高のチーズを国内外のコンテストに出品します!
世界と競うとともに、牛と人の関係のあり方も問い直したいと考えています。
4P'sさんのチーズは、本当においしいです。
世界各国のミルクを10年以上扱ってきた技術に感動ばかり覚えます。
もっと、応えられる農場でありたい。想像以上の現場であり続けたい。そう思います。
そのためには、今よりもっと一頭一頭と向き合う必要がある。
生乳が凝縮されたチーズは、シングルミルクそれぞれの個性がより顕著に表れるだろう。
その思いからこのプロジェクトが生まれました。
■ 現在の日本酪農の苦境
日本の酪農は今、大きな転換期にあります。
飼料価格の高騰や燃料費の上昇により、牛を育てるコストは年々増加。
代替食品が増えた為、価格転嫁は難しく、多くの酪農家が赤字のまま日々の経営を続けています。
さらに、日本自体の人口減少や気候変動などの影響も重なり、未来が見えないことから、全国で廃業する酪農家は年々増加しています。
「牛は家族のような存在。でも、育て続けられない」
そんな悔しい声が、当たり前になってしまっているのが現状です。
私たち自身も、いくら牛の個性を伝えたいとは言え、1日の乳量10リットル以下の牛を育て続けられるかと言えば、資金面での持続可能性が危惧されます。
※牛1頭あたりの生乳生産量の平均は、1日20~30リットル
牛の将来を、乳量や現在知られている乳質で判断することは、ただただ辛いです。
■ この活動が業界全体に与えるポジティブな影響
このプロジェクトは、単にひとつの牧場の取り組みにとどまるものではありません。
「牛ごとに個性があり、そのミルクが唯一無二の価値を持っている」
この事実が、酪農の価値を再定義するきっかけになると私たちは考えています。
今の日本において、牛は”生乳の量が多い少ない”で価値が決められがちです。
※注意 戦後の人口増加を支えた日本酪農の体制を批判する意図はありません
しかし、須藤牧場では”牛乳の飲み比べ”を行っているところ、
ほぼ全ての体験者が「牛一頭一頭、味が本当に違う!」と感動されます。
日本の酪農は、量で戦うべきでしょうか。
「質」や「背景の物語」、「命へのまなざし」では、世界に誇れるものがあります。
この取り組みを通じて、
「牛を資源としてでなく、”同じ生き物”として見る視点」
これらを全国に広げていくことができれば、「やめるしかなかった酪農」が、「新しい価値を生み出す仕事」へと変わっていくはずです。
少し先の未来。あなたの街のスーパーに「このチーズは○○ちゃんのミルクからできました」と書かれた商品が並ぶ――そんな日が来るかもしれません。
あなたの知り合いが、「〇〇ちゃんのミルクはカフェオレに合うよね」と話しかけてくることもあるでしょう。
ここからは更に飛躍した物語。
やがて農産物の市場価値が一変し、生産者は持続性高まり、食卓には深い感動が生まれます。
それがもたらすのは、社会全体の幸福度向上です。
そしてこのプロジェクトは世界へ飛び出します。
人口減少真っ只中の課題先進国である日本の食文化が、これから世界各国へ訪れる課題を解決していきます。
いずれ、人が牛の将来を選択することはなく、全ての命が自由に生きられる世の中になります。
飛躍しすぎに思われるかもしれません。
しかし、これはフィクションでもAIが考えた話でもありません。
4代続く牧場の後継者として、これを読んでいるあなたと歩きたい道です。
一緒に、日本で300年ぶりにミルク革命を起こしましょう!
■ これまでの活動と準備状況
須藤牧場ではすでに、乳質の分析や、シングルミルクの製品化に取り組んでいます。
2023年には”千葉の誇るクオリティの高い生産者”を評価する「ちばガストロノミーAWARD」にて大賞をいただきました。
また、乳質の違いによってチーズの仕上がりがどう変わるかを、試験的に検証しています。
今回のプロジェクトでは、これを本格的な検証にスケールアップし、
牛の乳質ごとの分析 → チーズの製造 → 評価 → 出品、というサイクルを確立することを目指します。
チーズは大きな可能性を秘めていますが、熟練の技術を持った職人と出会うのは奇跡のような確率です。
ありがたいご縁をいただいた今こそ、挑戦すべきと考えました。
■ リターンについて
ご支援いただいた方には、以下のような形でお返しをさせていただきます。
・シングルミルクのチーズ食べ比べ
・須藤牧場メンバーシップ1年分(シングルミルクが毎月届く!)
・須藤牧場の商品詰め合わせセット
・中小企業診断士×酪農家による経営支援サービス
・限定 牧場案内ツアー
・牛の命名権
・地域事業者様とのコラボ商品セット
このプロジェクトならではの、牛の個性に触れられるリターンをご用意しています。
■ スケジュール
これまで :暑熱対策・獣害防止策を実施中
牛ごとのチーズ試作実施中2025年5~6月:クラウドファンディング実施
2025年6月~:暑熱対策・獣害防止の強化
-
2025年9月~:(牛にとって過酷な夏を避けて)シングルミルクでのチーズ試作 本格スタート
2025年11月頃:国内コンテスト出品(予定)
2026年初頭:リターン送付 / その他コンテストへの出品
■支援金の使い道
支援金の使い道は、大きく分けて
①牛の体調管理強化
②チーズ製品の魅力度向上
③その他クラウドファンディングにかかる経費について
です。
①牛の体調管理強化について
シングルミルクは、”牛一頭からの牛乳”と聞こえはいいものの、危うさもあります。人と同じように牛もその日の体調やバイオリズムがあります。たくさんの牛のミルクがブレンドされた生乳の方が、品質の安定性が高と言えます。
これまでも牛それぞれの状態は「Farm note」というアプリや「牛群検定」というデータ分析をおこなってきましたが、更にきめ細やかな牛一頭一頭のケアが必要です。そこで、須藤牧場ではストレス評価の指標といわれる「コルチゾール」測定へ挑戦。牛のストレスを数値化することを通し、体調不良の早期発見やより良い環境作りを目指し、改善すべき牛舎環境の整備を進めさせていただきます。
②チーズ製品の魅力度向上について
ブラータチーズは中身の生クリームが特徴的なチーズですが、現在は須藤牧場において生クリームを作れない為、「100%須藤牧場原材料」は叶っていません。
そこで、生乳から生クリームを作れる小型のクリームセパレーターを導入し、更なるクオリティ向上を目指します。
③その他クラウドファンディングにかかる経費について
クラウドファンディング手数料(支援金の17%)やリターン原材料費などに充てさせていただきます。
▼経費内訳
・コルチゾール測定 10万円~
・牛舎環境改善(牛舎内修繕や暑熱対策) 60万円
・クリームセパレーター(ブラータチーズに入れる生クリームを作る機器) 50万円
・クラウドファンディング手数料 約30万円
・リターン製造費(原材料・人件費・光熱費等) 50万円
に使用いたします。
なお、支援金を超えた額は、更なる新商品開発費や、コンテスト出品費用などに充てさせていただきます。
■応援の声
・pizza 4P's 久保田和也さま
日本のPizza 4P’sを立ち上げる際に、僕らの大切な食材であるチーズを作るための生乳を探して多くの牧場や酪農家さんを訪ねる中で出会った須藤牧場。そのときにこんなに牛を愛して、素晴らしい取り組みをされている酪農家さんがいるのか? と共に牧場で飲ませていただいた牛乳が美味しく衝撃をうけて、ぜひ須藤さんと一緒にワンネスな世界を目指したいと思いました。
僕らレストランは多くの生産者さんがいるからこそ、成り立っています。そんなつながりを強化して少しでも多くの方に広げていきたいという思いから、今回一緒にチーズ工房を建てるという飲食と生産者のつながりの新しい形を見せれるのではないかと感じております。
愛情もって育てられた牛たちからいただいた生乳を活かして美味しいチーズを僕らも作っていきたいと考えておりますので、ぜひとも皆様ご支援のほどよろしくお願いいたします。
■ 最後に
牛には、一頭一頭に名前があり、性格があり、好みがあり、違いがあります。
当たり前ですね。私たち人間もそうです。
当たり前を取り戻すことで、酪農の世界に新しい価値観を育てていきたい。
「どの牛も、人も、自由に、その命を全うできる未来をつくる」
それが、私の本当の願いです。
ただ、酪農家だけで叶えることは到底難しいです。
パートナーとなってくださった4P'sさんへただただ感謝申し上げます。
ぜひ、あなたもこの挑戦の仲間になってください。
応援、どうぞよろしくお願いいたします。
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