
今日までの3日間、辰野町で開催された、長野県主催の「空き家利活用人材育成事業」の宿泊研修に参加させていただきました。
県外からも講師が来られたり、司法書士、土地家屋調査士、宅地建物取引士、建築士等の士業の専門家や金融機関の担当者などから、空き家に関する様々な情報をレクチャーしていただきました。
また、座学だけでなく、現場もたくさん見せていただき、実際に空き家や空き店舗を活用されている方や、地域の方から直接お話を伺うなど、非常に充実した内容でした。
辰野町は、まちづくりという点で長野県の中でも先駆的な事例が多く、地元のキーパーソンと移住者や二拠点居住者のプレーヤーが見事なチームワークで活躍されており、その様子は、NHKの「クローズアップ現代」でも取り上げられたことがあります。
今回も、とても楽しそうにノリ・ツッコミでお講義をされていて、参加者もみんな元気になり、真剣な中でも本当に楽しい研修でした。
特に印象に残っているのは、地方の可能性というお話で、東京・代官山と辰野町でミュージック・カフェ・バーを経営されているオーナーさんが、「代官山では店舗をオープンさせるまでの準備期間だけで、空家賃が800万円かかった。でも辰野町ではオープンするまでの工事期間は家賃を免除してくれただけでなく、今もテナント料は片手(5万円)でおつりが来る」と言われ、ここなら若者が夢を叶えられるんじゃないかと話されていました。
オーナーさんは今では辰野町が大好きになり、ほとんどを辰野で過ごされているそうです。他にも移住者で、デザイナーさんや町議会議員になった方など、たくさんの方のお話を伺い、皆さん本当にこの町が大好きで、みんなで良くしていきたいと思っていらっしゃる気持ちがとてもよく伝わってきました。
一方、県の職員さんたちも、「長野県内の空き家の課題を解決する!そのための人材を育てる!!」と本気で考えられていることがよく分かりました。
今回は短期研修に選抜していただきましたが、次は3ヶ月の長期研修の募集があり、わずか4名しか選抜されないようです。長期研修では、プロと共にリアルに現場対応を学ぶそうですが、研修地域を一時的な拠点としながらも、柔軟に自身の活動地域と研修地域を行き来しながら即戦力を磨いていくという、とても興味深い内容になっているようでした。
民間の企業研修等なら100万円は優に超える内容らしく、県の施策としては、来年度で一旦終了する可能性があるとのことだったので、職場環境が許せば、ぜひ応募してみたいと思いました。




