
グランママ・オードリーです。
わたしの想いの中に、息子のことを書いています。
24歳になったばかりで心不全で亡くなった息子。
数年が過ぎたある日、スピリチュアルの江原啓之さんの歌「さくら咲く」がリリースされた2009年の講演会に足を運びました。
その中で設けられた質問タイム。
たった3名だけに答えてくださるという奇跡の中で、私の問いかけにも言葉をいただくことができたのです。
今回、この文章を書きながら、その時のことがふいに蘇ってきました。
私は、息子を失ったのは、仕事に追われ食の大切さを見失っていた自分のせいだと、長い間思い込んでいました。
確かにそれも大きな一因かもしれません。
けれど、あの時いただいた言葉の意味を、ようやく今、受け止められた気がするのです。
「お母さん、いつもそんなに働いてばかりで、いつ寝るの? 少しは休んだら?」
江原さんの口から紡がれたその言葉は、まるで息子自身の声のように、わたしの胸にやさしく響きました。
あの子は、ずっと私のことを気遣ってくれていたんですね。
気づけなかった優しさ。
その言葉が、何度も胸の中でこだまするたび、涙がこぼれました。
私は今、また“頑張らなければ”と力んで、事業のことばかりを考えていたように思います。
でも、アップルパイは「手段」であって「目的」ではない。
本当にやりたかったのは、その先にある“誰かがほっとできる居場所”をつくることだったのだと、気づかされました。
息子の言葉が、あの日のまま、私を立ち止まらせ、そっと方向を示してくれたように思います。
これからの場所づくり、どう生きていくか。
あらためて、静かに、真剣に考えていきます。
読んでくださって、ありがとうございます。





