
インクルーシブ・フォレスト代表 赤池直子の原点
「どうしてうちの子だけ、、?」
長男には重度の知的障害と運動発達の遅れ、てんかんがあります。2歳半の時、遺伝子検査で超希少な染色体異常がわかりました。
でも、その障害には名前がつかず、将来の見通しも、どう育てていけばいいのかもわからない。頼れる人も情報も見つけられず、私は「命の責任」をひとりで抱えて、いつも不安や焦りに押し潰されそうでした。
毎日イライラして、常に何かと闘っているような緊張感。
そんな中、ご縁があり通い始めたのが日野市の児童発達支援「にじいろ」(現在は閉所)で、毎週金曜日に「仲田の森」のプレーパークに連れて行ってもらってました。
そこではいつも、いろんな違いのある子どもたち、その家族、大人たちがのびのびと過ごし、語り、遊んでいます。
木、土、花、実、葉、火、風、光、、、豊かな森の中で、心も体もほぐれていく。そして、いろんな境界線がだんだんと溶けていく。
自然に囲まれて、温かいまなざしに癒されて、子どもも、大人も、「ここにいていい」「このままでいい」と思える場所にやっと出会えた。
やっと息ができた、、、そんな感覚でした。
にじいろの先生たちは、長男や次男を心から愛し、信じ、一緒に悩みながら育ててくれました。
そして、障害児ときょうだい児を一緒に受け止め、遊んでくれるプレーワーカーさんたちのおかげで、ようやく私は「ひとりじゃない」と思えるようになったのです。
その経験が、私の人生を変えました。
「稲城にもこんな場所があったらいいのに」
すべての子どもが安心して遊び、自分らしくいられる場所。それが、親にも必要な安心な居場所であると気づいた私は、自分の悩みをスタート地点に包括的に学び直し、遊び直し、オリジナルアンケートを作って仲間を集め市民活動を始めました。
誰もが安心して、遊べる場所を。誰もがまるごと受けとめられる場所を。そして、感謝や敬意やケアが循環する場を。
「きっとできると信じている人のところでしか、インクルーシブは実現しない」
安心と仲間を増やしながら、この取り組みを育て、広げて行きたいと心から願っています。




