主催者自己紹介
あしょげぶセンター(愛知県障害者芸術文化活動支援センター)センター長の山口 光と申します。愛知県内の障がいのある人の芸術活動に関する相談、パフォーマンスやそのサポート、他団体や地域と連携したアートプロジェクトの企画運営が主な担当業務です。個人としては、ちいさなひとたちに音楽を届ける音楽ユニットクジララのうた担当をはじめバンド等のボーカルを務め、ミュージシャン、ダンサーなど様々なアーティストとの共演も多数してきています。 芸術によって知らなかった自分や他者の一面を知る、固定概念が変わる、そんな体験が好きで、プレイヤーとしてもサポーターとしても活動しています。
https://www.aichiacsc.com/

『手話ミュージカルでこんにちは!』とは
手話演劇俳優 平井知加子さんが主宰する、聴こえない子どもたちと聴こえる子どもたちが一緒に手話ミュージカルをするデフキッズ・プロジェクト。愛知、岐阜、三重から集まった小学生から高校生までの子どもたちが生き生きと舞台でパフォーマンスをする手話ミュージカルは、とてもエネルギッシュで魅力的です。その魅力を伝えたい!たくさんの人と共有したい!という願いから企画した取り組みです。

多くの人が出会うきっかけのない「聴こえない・聴こえにくい友だち」
多くの場合、聴こえない子どもたちと聴こえる子どもたちは別々の学校に通い、知り合う機会のないまま育ち、大人になります。友達になりたいと思ったとしても、近くにいるのに気づかない、気づいたとしても声のかけ方がわからない、そんなふうに過ぎていくのではないでしょうか。かくいう私もそうです。小中学生の頃、聴こえにくい友達がいました。幼い頃から一緒だったので当たり前に過ごしていましたが、その後、聴こえない・聴こえにくい友達がいたかというと、そういった出会いはありませんでした。つまり、何かをきっかけがないと出会うことができない環境だと思うのです。
多様な障がいのある方のサポートができるようになりたい
私は20代から音楽活動をしてきて、30代で障がい福祉事業所で働くようになり、主に知的・発達障がいのある人たちと音楽やダンス、演劇などの芸術活動をしてきました。気づけば十数年経ちましたが、この間、聴覚障がいのある方たちとは知り合う機会はほとんどありませんでした。昨年からあしょげぶセンターの任を担うことになり、愛知県内の多様な障がいのある方のサポートができるようになりたい、知りたい、学びたいと出かけていった中で、デフキッズ・プロジェクトの手話ミュージカルを観ました。そこで味わった逆転。これまで活動してきた自分の概念が大きく、でも軽々とひっくり返されるような出来事であり、「求めていたのはこれだ!」という出会いとなったのです。
『手話ミュージカルでこんにちは!』を開催したい理由
昨年、「清流の国ぎふ」文化祭2024のプログラムの一つとして開催されたデフキッズ・プロジェクトの手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』を観に行きました。そこで魅了されたのです。手話はもちろん、表情や身体すべてを使って表現する演者のエネルギーに!その姿は圧倒的に美しく、カッコよく、生き生きとした子どもたちのパフォーマンスにとても刺激を受けファンになってしまいました。
ハイブリッドな演目による清々しい転換
また魅了された点がもう一つあります。聴こえる人、手話が分からない人、手話が分かったとしても舞台上の手話が見えづらい人に向けての情報保障として、字幕とAI声優(手話に合わせて台詞を音声化している)が配備されていました。「んん?何かいつもと違うぞ?」と舞台上の演者と字幕とAI声優のハイブリッドな演目を不思議な感覚で追いかけているうちにいつしか深く集中して観ていたのですが・・不思議な感覚・・それもそのはず、これまで私が経験してきた聴こえる人が聴こえない人のために用意する情報保障がこの公演では逆転していたわけで、その逆転は私にとって初体験だったのです。長く障がいのある人たちの芸術活動に関する取り組みをしてきて、様々学んだりもしてきたし、ダイバーシティのようなことを訴えかけたりもしてきたけれど、自分自身がいわゆるマイノリティになったことがなかったのだと、自分の世界がひっくり返る清々しさを味わったのです。この感覚を多くの人に味わってほしい、率直にそう思いました。
手話ミュージカルの多彩な表現
自己紹介にも書きましたが、私は障がいのある人の芸術活動支援の仕事をしていますが、芸術活動をするプレイヤーの面もあり、参加者が芸術を通して自分や他者の知らない部分を発見したり、観念が変化したりすることにとても魅力を感じるのは、私がサポーターとプレイヤーの両面を持ち合わせているからだと思います。私はこの手話ミュージカルの全てに衝撃を受けました。演者のエネルギッシュなパフォーマンス、ストーリーのおもしろさ、手話と字幕とAI音声による多彩なことばの表現、それらすべてを多くの人に生で体験してほしいのです。そしてデフキッズ・プロジェクトの演者と直に交流することができるワークショップも開催します。主宰者の平井知加子さんと演者の子どもたちがファシリテーターとなり、『からだで演じる昔話』と題した、話し言葉を使わず手話や身体で表現する方法を一緒に体験するワークショップです。聴こえない子も聴こえる子も、一人一人のコミュニケーションが豊かに広がるにちがいありません。
デフキッズ・プロジェクト主宰 平井知加子さんからのメッセージ
平井知加子と申します。4歳の時におたふく風邪により、両耳の聴力を完全に失いました。地元で小学校から高校まで聞こえる友達と過ごし、大学に入って初めて手話と出会いました。同時にろう劇団に入り、その豊かな表現力に魅せられ、手話劇の魅力を伝えてきました。退団後は2019年にデフキッズ・プロジェクト「オズの魔法使い」をプロデュースし、聴こえない子どもと聴こえる子どもが一緒に手話ミュージカルを演じるという、全国でも珍しい試みを成功させました。そして2022年に二作目の『25丁目のネコたち〜ニャンともステキな宝探し〜』、2023年に大阪公演、2024年に『赤いアスターと時空の旅』を上演しました。普段の仕事は、カフェの店長、大学の手話講義の非常勤講師、図書館での手話絵本読み聞かせ、各地での講演活動、子ども対象の手話講座、ワークショップなども行っています。
医学の進歩や補聴器の性能向上、人工内耳などで、手話だけを必要とする子どもは減っているかもしれません。しかし、音声言語に手話をつけただけの会話があり、意味をつかんでいないこともあります。本来、手話は見える言葉であり、手の動きだけでなくそのスピードや強弱、表情や身体の向き、指差しなど、さまざまな要素を使い分けます。見た瞬間に全てを察する表現もあり、奥が深いです。そんな言葉を正しく使えないままなのはもったいない。そして、ろう児に限らず、聴こえる子もさまざまなコミュニケーション方法を持つべきだと思います。それはこの先の豊かなコミュニケーションにつながると思うからです。そのために、私が得意とする演劇を通して子どもたちと一緒に舞台を創ることで直に伝えていけるのではないかと考え、デフキッズ・プロジェクトを立ち上げました。そして続けていくうちに、子どもたちがどのように成長して行くのかも見たいと思うようになりました。聴こえる・聴こえないは関係なく、ひとつのことを共にやり遂げたことで自信がつくはずです。その自信がこれからの勇気となり、観てくれた人にも希望や感動を与えることでしょう。
デフキッズ・プロジェクト 子どもたちの声
●デフキッズ・プロジェクトの魅力は?
・聴こえにくい子も聴こえる子も、障がいのある子も障がいのない子も、皆が楽しめるプロジェクトであること! また私の体験ですが、参加を重ねていくうちに表現の幅が広がっていき、自分に自信が持てるようになりました!
・手話で話すところや、小さい動きでも感情や雰囲気が伝わってくるところ。
・先生からアドバイスをもらって演技力が上がっていくところがいい。
・幅広い年齢層の人たちが仲良く参加できるところ。
・練習が楽しい!
●手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』の推しポイントは?
・子どもも大人も人生の勉強になるストーリー。
・登場人物が持っているそれぞれの願いが異空間を旅することによって変化していく様子。
・登場人物の性格によって動きが違っていて、お客様に伝わるように工夫をしているところ。
・笑えたり、考えさせられたり、感動したりするところ。そしてそう思っていただけるような舞台を目指します!!
手話ミュージカルの実施のために応援してください!
●ワークショップ『からだで演じる昔話』 7/21(月祝) 9:30〜12:00 コープあいち生活文化会館(名古屋市千種区)
●手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』 8/2(土)13:30〜と17:00〜の2回公演 メニコン シアターAoi(名古屋市千種区)
と決定しています。
ですが、手話ミュージカルの運営資金が不足しています。このミュージカルに関わらず、舞台公演には、稽古場の賃借料、劇場の賃借料(舞台設営、リハーサル、本番に及ぶ)、音響、照明、情報保障、受付や誘導の人件費など、最小限の必要事項を網羅するだけでもかなりの資金が必要になります。この運営資金を皆様に力添えしていただき、多彩な魅力を放つ手話ミュージカルの実施を支えていただきますようお願いいたします。そしてそこから生み出される、聴こえにくい子と聴こえる子の出会いと交流の場を応援していただきたいのです。

リターンについて
【ただただ応援!1,000円】お礼のメッセージをお送りします
【ただただ応援!3,000円】お礼のメッセージをお送りします
【5,000円】2024公演『赤いアスターと時空の旅』デザインタオル
【8,000円】2024公演『赤いアスターと時空の旅』デザインバッグ
【10,000円】 2025年8月2日(土)手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』チケット1枚
*13:30〜と17:00〜の回から選べます。
【20,000円】 2025年8月2日(土)手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』チケット2枚
*13:30〜と17:00〜の回から選べます。
【30,000円】『赤いアスターと時空の旅』チケット2枚+デフキッズ・プロジェクト×MO-YA-CO UNIQUE PRODUCT! お菓子3,000円分
【50,000円】『赤いアスターと時空の旅』チケット2枚+デフキッズ・プロジェクト×MO-YA-CO UNIQUE PRODUCT! お菓子6,000円分
【100,000円】パンフレットにお名前を記載します。
【300,000円】パンフレットにお名前を記載します。
スケジュール
●7/20 クラウドファンディング終了
●〜8/1 手話ミュージカルの稽古
●7/21 ワークショップ『からだで演じる昔話』
【時間】9:30〜12:00
【会場】コープあいち生活文化会館(名古屋市千種区、地下鉄東山線・名城線本山駅からすぐ)
【対象】小学生以上18歳未満対象(18歳以上は応相談)
【参加費】1,000円
●7/22〜 リターン発送
●8/2 手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』
【会場】メニコン シアターAoi (名古屋市千種区、地下鉄東山線千種駅から徒歩5分)
【時間】13:30〜と17:00〜の2回公演
【チケット】大人/前売2,000円、当日2,500円 高校生以下/前売1,000円、当日1,500円
*膝上鑑賞の未就学児は無料
最後に
先日、手話ミュージカルの稽古の場に同席しました。通訳をしていただきながら自己紹介をして、昨年の舞台が素晴らしかったことや今回の事業への思いを伝えはしたものの、手話がわからない私はどうしたらみんなと話せるかな・・と少し戸惑っていました。でもそんな戸惑いはすぐに消えました。お昼休憩や稽古終わりに気さくに話しかけてくれたり質問に答えてくれたり、とてもオープンな子どもたち。きっとデフ・キッズプロジェクトで培われたものなのだろうと思いました。聴こえない子も聴こえる子も一緒になって、手話そして全身で表現する姿を見てほしい!魅力を知ってほしい!どうか応援をお願いいたします。

最新の活動報告
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応援ありがとうございました!!
2025/07/21 08:1240日間にわたるクラウドファンディングが無事終了いたしました。たくさんの応援、誠にありがとうございました!!デフキッズ・プロジェクトの皆さんと共に、心より感謝申し上げます。リターンは順次発送してまいりますので、しばらくお待ちください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<8/2(土)手話ミュージカル公演チケットのついて>おかげさまで【1部】13:00〜のチケットはほぼ完売となっておりまして、アプリでの販売はストップしておりますので、ご希望の方はあしょげぶセンターに直接お問い合わせください。【2部】17:00〜のチケットはまだ余裕があります。ぜひお買い求めください。本番に向けて、稽古や準備も大詰めです。応援してくださった皆様のお心を胸に一同駆け抜けます!! もっと見る
残り1週間!ラストスパート!
2025/07/12 15:27残すところ約1週間となりました。ぜひご支援をお願い致します!! もっと見る
ネクストゴール150万円目指します
2025/06/23 13:07たくさんのご支援をいただきまして、目標を達成することができました。皆様からの応援に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。芸術活動にはお金がかかります。福祉の分野ではなおさら資金の確保が難しいのが実情です。障がいのある方々が芸術活動に勤しめる環境を広げたいと日々願い奔走している身には、今回のご支援は本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。そして、だからこそ、情熱を注ぎ続け150万円のネクストゴール設定します。ネクストゴールでいただくご支援は、聴覚障がい理解研修や情報誌作成など、聴覚障がいのある方の舞台芸術活動発信・拡大の事業に充当いたします。あらためまして手話ミュージカル『赤いアスターと時空の旅』について。聴こえにくい子も聴こえる子も一緒に舞台に立ち演じるこの手話ミュージカルには、手話がわからない人のための情報保障として字幕と音声が付きます。手話がわかる人もわからない人も鑑賞できる公演です。インクルーシブ、共生とうたわれていますが、多数が少数に配慮する一方通行のあり方では不適切なことが多く起こります。わからないことは当事者に聞いて教えてもらう。当事者からの発信が最も的確なのです。そういう固いことを語らずとも、この手話ミュージカルを観ていただければわかるはずです。一緒に稽古し、一緒に舞台に立ち、一緒に運営し、一緒に鑑賞する。公演そのものの素晴らしさはもちろん、この公演を通じて「共にある」感覚を多くの方に体験していただきたいと願っています。そしてさらなる芸術活動波及の一員になっていただけましたら嬉しいです。 もっと見る





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