ストーリー
沖縄の各学校では、6月23日の「慰霊の日」に向けて平和学習が行われています。これまでは戦争体験者の語りとともに行われてきましたが、近年では語り部の高齢化により、どのようにして記憶を継承していくかが問われています。
こうした現状に危機感を持ち、沖縄歴史教育研究会顧問の新城俊昭が、同研究会及び沖縄県高教組の協力のもと、『2045年のあなたへ』を上梓しました。本書は、若い世代が“なぜ戦争が起きたのか”“いま私たちは何を受け継ぐのか” “平和とは何か”を問い直すことができるよう構成した平和学習書です。
また、高校生を対象にした「平和アンケート」の結果分析を盛り込み、未来の教育現場に向けた提言も加えた、集大成ともいえる1冊です。
ところが、これまで出版を担っていた出版社が採算性の面から継続を断念。今回は、その反省も踏まえて協力して頂ける出版社のサポートを受けながら、発行(制作・印刷・製本・寄贈)費用をクラウドファンディングで募ることにしました。皆さまの応援が、この「平和学習教材」を未来へ届ける力になります。
自己紹介
本プロジェクトの発起人・新城俊昭は、沖縄県出身の歴史教育者です。12年間の離島・へき地での教職を経て、沖縄歴史教育研究会を立ち上げ、高等学校における琉球・沖縄史教育と平和教育の推進に尽力してきました。
現在も沖縄大学客員教授として講演や執筆活動等を行いながら、沖縄県平和祈念資料館の監修委員や教育機関のアドバイザーも務めています。著書には『沖縄戦から何を学ぶか』『歴史総合と沖縄』『琉球・沖縄史探究』などがあり、沖縄県内の教育現場で広く活用されています。
このプロジェクトで実現したいこと
沖縄県内すべての高等学校図書館と各地の公立図書館に、『2045年のあなたへ』を各3冊以上寄贈します。これにより、6月23日の「慰霊の日」特設授業や平和学習の場で、長期的に活用される教材の基盤を築きます。
また、必要に応じて県外・全国の教育関係者にも広く届けられるよう販売体制も整備します。
プロジェクト立ち上げの背景
戦後50年の1995年、高教組・教育資料センターの呼びかけで、「慰霊の日」の教材作成を始めました。その後、沖縄歴史教育研究会の新城がプロジェクトを引き継ぎ、『沖縄戦から何を学ぶか』を作成して継続的な教材づくりに取り組んできました。先輩教師の「戦前教員の償われていない罪は、われわれに引き継がれている」という理念を、現代の若い教師にも伝えたかったからです。
本書は、2005年(戦後60年)、2015年(戦後70年)と10年ごとに改訂を重ねてきましたが、2025年(戦後80年)版(『2045年のあなたへ』)は、これまでの出版社の継続断念により発行が危ぶまれる状況となりました。
「これを最後に終わらせてはいけない」という強い思いから、今回ご協力いただける出版社と連携し、自費出版を視野に入れたクラウドファンディングでの発行に踏み切りました。
現在の準備状況
・著者の校正作業はすでに完了
・編集・制作作業は進行中
・印刷は5月中旬、寄贈は8月中旬を予定
リターンについて
▶ 3,000円コース: 書籍1冊
▶ 5,000円コース: 書籍1冊+平和をテーマにしたノベルティ1種
▶ 10,000円コース: 書籍3冊+平和をテーマにした各種ノベルティ詰め合わせ
▶ 30,000円コース: 書籍5冊+平和をテーマにした各種ノベルティ詰め合わせ
▶ 100,000円コース: 書籍10冊+著者の主な出版物セット+平和ガイドによる「戦後80年 沖縄を学ぶ現地案内」にご招待(現地集合・現地解散、交通手段は各自手配)
平和学習ノベルティ詰め合わせ
平和をテーマにデザインされた学習補助ツールを詰め合わせてお届けします。日常の中で沖縄の歴史に触れ、学びと祈りを育む品々です。
【内容(いずれか1〜2点、内容指定不可)】
・エコクリアファイル ・卓上カレンダー
・下敷き ・県内戦跡の写真ポストカード
平和ガイドによる現地案内
「戦後80年 沖縄を学ぶ現地案内」にご招待いたします。今回の案内は、著者・新城俊昭氏の想いを受け継ぎ、地域で歴史や平和に関心を持って活動している案内人(平和ガイド)が担当します。現地集合・現地解散にて実施し、参加者の皆さまとともに沖縄戦ゆかりの地を巡りながら、学びと対話の時間を共有します。移動は徒歩や公共交通機関を予定しており、交通手段は各自でのご手配をお願いいたします。
書籍内には、学んだ知識を野外での学びにつなげられるよう、戦争遺跡や平和資料館をめぐるためのワークシートも掲載されています。本リターンでは、こうした教材の一環として、平和ガイドによる「戦後80年 沖縄を学ぶ現地案内」にご招待いたします。案内では、書籍に掲載されている施設のうち、選定された場所を実際に訪れ、現地ならではの視点や解説を通して、歴史理解をより深めていただける機会をご提供します。
【主な訪問施設】
平和の礎/沖縄県平和祈念資料館/ひめゆり平和祈念資料館
なお、訪問先での平和学習プログラム参加も予定しております。
※平和学習ノベルティは、現在制作中となります。完成次第、プロジェクト内にて公開予定です。
※書籍は8月~9月中にお届け予定です。
※平和ガイドによる「戦後80年 沖縄を学ぶ現地案内」は、支援者との日程調整後、2026年春までに開催を予定しています。(訪問箇所は主に南部戦跡地を予定してます)
※バス等の交通手段の手配は行いません。
※案内は、集合場所でのレクチャーおよび各所の徒歩見学または現地交通を利用した自由行動を含みます。
※所要時間:約5時間予定(詳細は参加者と調整の上ご案内します)
書籍の寄贈について
本書は、沖縄県高等学校障害児学校教職員組合(沖縄県高教組)の協力のもと、県内の高等学校図書館へ寄贈いたします。また、県内各地の公立図書館等への寄贈に向けても、現在交渉と準備を進めており、各機関・団体との間で寄贈内容(冊数・時期など)の調整と合意を進めてまいります。
現在、各寄贈先との具体的な合意書や承諾を取り交わしており、準備が整い次第、寄贈先一覧を本プロジェクトページ内にて公開いたします。
寄贈先について
本書は、沖縄県高教組の協力のもと、県内の高等学校図書館へ確実に届けることを目指しています。
寄贈先は、沖縄県の公式ホームページに掲載されている県内高等学校65校に加え、その他下記URLリンク先のリスト以外にも、全日制高等学校、定時制・通信制高等学校を全て合わせて合計で約100校となり、すべての高等学校(支援学校を含む)を対象としています。
なお、図書館への寄贈冊数は、各校あたり最低3冊を基準とし、最終的な支援金額に応じて、可能な限り寄贈冊数を増やして対応いたします。
【寄贈対象一覧はこちら】
沖縄県内高等学校一覧(沖縄県公式サイト)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/kyoiku/gakko/1008900/1018622/1009323/index.html
各校には3冊以上を寄贈予定としており、例年「6月23日 慰霊の日」までに行われている特設授業をはじめ、今後の平和学習教材として長期的に活用いただくことを目指します。
県内図書館等一覧(沖縄県立図書館サイト)
https://www.library.pref.okinawa.jp/link/post-2.html?utm_source=chatgpt.com
寄贈までのスケジュール
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2025年4月末:編集作業完了・最終原稿の入稿
2025年5月上旬~中旬:印刷・製本(担当:株式会社東洋企画印刷)
2025年6月上旬:完成書籍の検品・仕分け・梱包作業、沖縄県高教組の協力のもと順次発送開始
2025年6月中旬:全寄贈先への書籍到着。各高校での「慰霊の日」特設授業にて教材として活用予定
2025年6月23日(慰霊の日)
最後に
戦後80年の節目に、若い世代が平和と向き合うきっかけをつくりたい。沖縄県高教組及び沖縄歴史教育研究会は、教育の力で「戦争を知らない世代」へと語り継ぎます。1冊の本が、生徒と先生の対話を生み、問いを残します。
どうかこのプロジェクトにご参加ください。未来のために、いま行動をともにしていただけたら嬉しいです。







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