はじめまして。三重県度会郡大紀町阿曽出身の村田滉陽(むらた こうよう)と申します。
阿曽で高校卒業までを過ごし、三重県内の大学に進学。その後は東京に渡り、学びと仕事を通して自分の進むべき道を模索してきました。
東京には東京ならではの魅力や学びが数多くありましたが、都会で暮らしたからこそ、改めて三重県の良さを心の底から実感しました。
久しぶりに地元へ帰ってきたとき――。子どもの頃に川で泳ぎ、山で駆け回ったあの景色は変わらずそこにあったのに、人の姿はなく、閉校となった学校や使われなくなった公民館が、まるで時間が止まったかのようにひっそりと残っていました。懐かしさと同時に、胸の奥がズキンと痛むような寂しさを感じたのを今でもはっきり覚えています。
「このまま大好きな地元が静かに消えていってしまうのか」「いや、もう一度この町に人の笑顔と活気を取り戻したい」
そんな思いが溢れ出し、心の奥で強い火が灯りました。
「この場所の魅力をもう一度、多くの人に知ってもらいたい」「自然の豊かさや田舎の温かさを、体験を通じて次世代に伝えたい」
その想いこそが、このプロジェクトを立ち上げた原点です。
本プロジェクト代表 村田滉陽
自己紹介でも申し上げた通り、高校卒業後は地元に戻る機会もほとんどなく、再び帰郷したのは約7年ぶりのことでした。
久しぶりに足を踏み入れた阿曽の景色は、あまりにも鮮烈でした。透き通るように澄んだ空気、見上げればどこまでも広がる青空、そして壮大な山々と川の流れ。幼い頃には当たり前すぎて気づかなかったその美しさに包まれ、心がじんわりと解きほぐされていくような安らぎと、込み上げてくるような感動を覚えました。まさに「失ってから気づく」という言葉の通りでした。
しかし――その感動と同時に、強い寂しさも突きつけられました。私が幼少期を過ごした頃は、グラウンドには元気いっぱいに走り回る子どもたちの姿があり、商店街には買い物や立ち話を楽しむ人々の笑顔があふれていました。けれど、再び訪れたときにはその光景は跡形もなく消え、グラウンドは静まり返り、商店はシャッターが下りたまま。人々の生活の息遣いはほとんど聞こえなくなっていました。
原因は明白でした。止まらない人口減少、そして深刻な高齢化。今では大紀町の高齢者割合は5割を超え、ついには国から「過疎化地域」として指定されるまでに至ってしまったのです。
生まれ育った町が、こんなにも急速に静かになっていく。かつての賑わいが消え、魅力が埋もれてしまう。
それは、ただ寂しいだけでなく、「このままでは阿曽の良さが本当に失われてしまう」という危機感を、強烈に私の心に刻み込みました。
飲むことのできる湧水"八重谷湧水"(三重県大紀町阿曽)
入場無料のビーチ"トロピカルガーデン"(三重県大紀町錦)
このように自然豊かな田舎が廃れ、数々の自然や場所が失われてしまうのは、あまりにももったいないことだと強く感じました。
そこで私が考えたのがこのプロジェクト”【過疎地域を救うロールモデルに】無人貸別荘VILLA ASO”です。本プロジェクトは、長年、地域の集会の場だった「町の公民館」を買い取ったことから始まりました。 2024年11月、私たちは「この場所をどう使えば、田舎の良さをもっと多くの人に伝えられるだろう?」と考えはじめました。最初は「自分たちで直せる範囲を修繕して、安価で泊まってもらう」案もありましたが、それではお客さまに寄り添えず、地元の魅力を伝え、地域経済に貢献することにもつながりません。そこで方向転換。できる限り大紀町の事業者に発注し、地域の人たちと一緒にリノベーション施設をつくる方針に切り替えました。
結果として、デザインも含めてすべての工事を大紀町内の事業者に依頼することが実現しました。
VILLA ASOの舞台となる建物(三重県度会郡大紀町483-3)
そして2025年8月、関係各所との調整がまとまり、改装工事に着手。"田舎という要素以外の不便さは感じさせないこと"を設計の前提に、地域の良さも“ありのまま”も丸ごと感じられる宿を目指しています。
工事に協力していただいてる方々(丁張の様子)
また、自分たちでできる部分は自分たちで行うスタイルで専門家の指導の下お客様に快適に過ごしていただけるように様々な部分をDIYで行っています。
VILLA ASOの目指すコンセプトは「大紀町の魅力を知ってもらう」ことです。
大紀町に住む人々にとっては当たり前の風景や習慣を訪れる方に知っていただき、実際に体験していただく。それがVILLA ASOの使命であり、目指す姿です。
VILLA ASOの目指す理想図
宿泊者には、地域の体験プログラムや心地よい滞在空間を通じて、阿曽の魅力を知っていただくきっかけを提供してまいります。
VILLA ASOの所在地は、世界遺産にも登録されている熊野古道に面している場所にあります。熊野古道歩きの途中に立ち寄れるようなそんな場所です。
VILLA ASO所在地(三重県大紀町阿曽443)
徒歩5分圏内には、閉校してしまった小学校をリノベーションして作られた温泉”阿曽温泉”や、三重県内の給食では定番の大内山牛乳を使用したソフトクリーム屋さん”capriccio(カプリッチョ)”もあります。
地域住民に愛される源泉温泉”阿曽温泉”
湧水を使用したかき氷も人気な”capriccio(カプリッチョ)”
さらに少し足を延ばせば、飲用可能な名水「八重谷湧水」や、夏でも涼しくケイビングも楽しめる「阿曽の風穴」、春には美しい枝垂桜が咲き誇る「龍祥寺」など、自然と歴史文化の恵みが広がっています。
飲むことのできる湧水"八重谷湧水"(三重県大紀町阿曽)
このような立地を生かし、宿泊者には阿曽温泉への無料入浴(1泊につき2回まで)や、龍祥寺での座禅体験など、地域の人々と連携したサービスをご用意しています。
龍昇寺外観の様子
龍祥寺中の様子
VILLA ASOは、1日1組限定の宿泊スタイルで、21帖の和室と約26帖の洋室から構成されています。和室は大人数でもゆったりと泊まれる広さを意識し、洋室は梁を見せる大改造を施して開放感のある空間にしました。さらに、落ち着いて仕事ができるワーケーションスペースも整えています。
部屋構成イメージ
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洋室室内イメージ
外構にもこだわり、地元産のヒノキを160枚使用した広大なウッドデッキを設置。その上には星空を眺められる星見台付きの小屋サウナも併設しました。希望されるお客様にはBBQセットの貸出や食材配達サービスもご提供予定です。
また、自分たちでできることは、試行錯誤を重ねて行っています。よりよい空間を泊まっていただく方に提供できるように日々頑張っています。
土壁撤去作業の様子
日よけ部分の塗装の様子

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なぜVILLA ASOは、あえてコストをかけてまで「無人化」にこだわるのか。それは、この場所をただの宿泊施設にとどめるのではなく、同じように人口減少や空き家問題に悩む地域の“ロールモデル”になりたいからです。
もし私たちがこの阿曽という小さな町で、無人でありながら快適で、地域の魅力をしっかりと伝えられる別荘を運営できたなら――。それは「どの地域でも同じことができる」という強い証明になるはずです。
「田舎だからできない」ではなく、「田舎だからこそできる」。そんな新しいモデルをつくりたい。VILLA ASOの挑戦は、この町だけのためではなく、全国の同じような課題を抱える地域に光を灯すことにつながると信じています。

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VILLA ASOは、かつて町の集会所だった建物をフルリノベーションし、ただ泊まるだけじゃない、“自分らしい滞在”ができる場所を目指しています。
小屋サウナでは、大自然に包まれながら“ととのう”贅沢を。星見台に寝転べば、街では決して見られない満天の星空と、静けさの中に広がる夜景を堪能できます。広大なウッドデッキでは、家族や仲間と笑い声を響かせながらBBQを楽しむのも最高です。
日中は熊野古道を歩きながら季節の移ろいを感じ、阿曽の風穴で涼んだあとは名水「八重谷湧水」を飲んでリフレッシュ。ここに来るだけで、“非日常”と“田舎のありのままの豊かさ”を丸ごと味わえます。
私たちがつくりたいのは、誰かにとっての“第二のふるさと”のような場所。VILLA ASOに泊まれば、一人ひとりが自分らしい時間の過ごし方を見つけ、阿曽の魅力を全身で感じてもらえるはずです。


ご支援していただいた方に対するリターンは以下のようになっております。
応援プラン
「応援したい!」その気持ちだけで十分。オーナーから心を込めて感謝メッセージをお届けします。
【頑張れ!応援プラン】メールで感謝メッセージ
【もっと頑張れ!応援プラン】未来の拠点づくりを支援
【めちゃくちゃ頑張れ!応援プラン】熱い応援に心からのお礼
【SNS見ました!応援プラン】SNS経由で応援してくれる方へ特別メッセージ

オリジナルグッズ
VILLA ASOを身近に感じられるオリジナルデザイン。日常でも旅先でも使える応援グッズです。
【ステッカー】耐水仕様でPCやスーツケースに
【Tシャツ】DIYにも愛用したシンプルおしゃれデザイン
【ウッドキーホルダー】木の温もりを持ち歩ける一品
【グッズ3点セット】世界観を丸ごと楽しめる特別パック

名前を刻む
応援の証を“永遠に”残せるプラン。あなたの名前をVILLA ASOに刻みます。
【施設看板ネーム掲載】来訪者の目に残る応援の証
【公式サイト掲載】全国に仲間として名を刻める

地元の恵みをお届け
自然豊かな大紀町から届く本物の食材たち。ご家庭で味わえば、まるで旅気分。
【季節の野菜セット(3kg)】旬の新鮮野菜を直送
【大内山牛乳セット】地元で愛される牛乳・乳飲料12本
【原木生椎茸 約700g】森が育んだ肉厚しいたけ
【原木乾燥椎茸 約150g】旨味凝縮の「どんこ」
【奥伊勢の深むし茶セット】老舗茶園の濃厚なお茶
【錦の真鯛3種食べ比べ】塩麹漬け・焼き・照り焼きを食べ比べ
【大内山フルセット】牛乳・スイーツ・バターまで詰め合わせ
【お鍋シリーズ冷凍ラーメン5食】三重のご当地ラーメン食べ比べ

特別体験
オーナーと一緒だからこそ実現する、特別で心に残る大紀町体験。
【宿泊者限定スペシャル熱波体験】熱波師オーナーが贈る唯一無二の“ととのい”
【オーナーと特別BBQ】厳選食材&宿づくりストーリーをシェアする時間
【1on1オンライン乾杯&トーク】SNSでは語れない挑戦ストーリーを直接交流

現在、お客様に提供予定の体験としては以下のようなものがあります。
・座禅体験

大紀町阿曽にある「龍祥寺(りゅうしょうじ)」で行う、心と体を整える座禅体験です。所要時間はおよそ1時間。静寂に包まれた本堂で座禅を組み、呼吸を整えることで、都会では味わえない深い安らぎを感じていただけます。
さらに、心を落ち着けて文字を書く「写経」や、一筆一筆に想いを込める「写仏」など、普段の生活ではなかなかできない貴重な体験もご用意しています。
龍祥寺は、春には枝垂桜が咲き誇る美しいお寺。静かな空間で自然と向き合い、自分自身と向き合う時間は、訪れる人に新たな気づきや癒しを与えてくれるはずです。・野菜の収穫体験

代表の祖母にお手伝いいただき、実際に 大紀町の暮らしそのもの を体験できるプログラムです。畑仕事や家の手伝いなど、地元の人々が日常で行っていることを一緒に体験することで、都会では味わえない「素朴で豊かな時間の流れ」に触れていただけます。
祖母をはじめとする地域の方々の温かい人柄に触れながら、昔ながらの暮らしを肌で感じる。そんな体験は、きっと心に残るものになるはずです。
さらに、体験を終えたあとは、季節ごとに採れる新鮮な野菜をそのままお土産としてお持ち帰りいただけます。畑で採れたばかりの野菜は格別で、大紀町の豊かさを“味”としても感じていただけます。・大内山牛乳工場見学
三重県の学校給食でおなじみの 大内山牛乳の工場見学体験 です。私たち自身も実際に参加しましたが、普段何気なく飲んでいる牛乳が、どのような工程を経て私たちのもとに届いているのか――その舞台裏を間近で見られる貴重な機会です。
工場内では、原料の受け入れから殺菌・充填・パッケージングに至るまでの流れを学ぶことができ、「安心・安全」がどのように守られているのかを実感していただけます。
小さなお子さまから大人まで楽しめる内容で、見学のあとは牛乳がもっと好きになるはずです。三重県民にとっては懐かしさを、初めての方には新鮮な驚きを与えてくれる体験です。
大内山工場見学の様子
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※プレオープン期間中の体験につきましては、状況に応じて内容を随時更新させていただきます。
そのため、ご希望に添えない場合もございますことをあらかじめご了承ください。
皆さまからのお力を、主に下記へ使わせてください。
・内装・家具の購入費:滝原杉を使用したテーブル、寝具、照明などの品質確保。
・外構の修繕費:安全なアプローチ、ウッドデッキ、小屋サウナ、防犯・外灯の整備。
・備品購入費:サウナ関連、キッチン用品、清掃・消防備品の拡充。
VILLA ASOオープンに必要な総額1700万円のうち 300万円を本プロジェクトでご支援いただきたく存じます。

ご支援いただいた資金に関しては、物件の改修工事及び外構の増設費用、備品の購入費に当てさせていただきます。
水回り、トイレ工事、電気工事などのお客様の満足度に直結する費用に関しては固定費として、物件の塗装や木工事の一部分に関しましては改修費用を抑えるために自分たちで行います。残りの初期費用に関しては、自己資金と融資を受けての借り入れます。
予算の詳しい内訳は以下の通りです。
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・設備投資 計2,378,567円
サウナ設備:713,711円
家具・電化製品等:1,664,856円
営業許可申請費 22,000円
・リノベーション費(内装・外構) 計7,300,000円
木工工事:1,250,000円
ウッドデッキ:1,330,000円
サウナ:1,100,000円
クロス工事費:400,000円
建具工事費:90,000円
材料費:3,036,000円
DIY材料費用:100,000円
・リフォーム費(水道・電気) 計5,934,500円
浄化槽および配管工事:1,430,000円
電気設備費:3,000,000円
衛生設備費:1,125,000円
・デザイン設計費用 計1,224,000円
滝原杉 家具:814,000円
デザイン設計費用:410,000円
・運営費用 計543,300円
ソフトウェア導入費用:66,000円
HP利用料:17,300円
チェックインシステム導入費用:110,000円
クラウドファンディング経費:150,000円
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※また、本プロジェクトは12月プレオープンを予定しておりますが、やむを得ない事情によりオープンが遅れてしまう可能性がございます。ご了承のほどお願いいたします。
私たちの挑戦は、約20年ものあいだ眠っていた旧公民館の掃除から始まりました。建物の中には、なぜか残された寸胴鍋やカラオケ機器、さらには1980年代の新聞まで。当時はまるで「お宝さがし」をしているような感覚で、ワクワクしながら撤去作業を進めていきました。

不要品の撤去が終わってからは、解体や塗装など、自分たちの手でできる部分を協力しながら少しずつ進めています。なかでも最も衝撃を受けたのは水回りでした。今では想像しにくいですが、当時のトイレは小便器と大便器に分かれ、大便器はぼっとん便所。浴室もなく、「本当にこの状態から宿になるのか」と思わされました。現在はリノベーションを進め、快適に使っていただける水洗式のトイレや、広々とした浴室を新設しており、お客様に安心してご利用いただける空間へと生まれ変わりつつあります。

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また、私たちは施設づくりだけでなく、地域・阿曽を盛り上げるための活動にも力を注いできました。地元の店舗を訪ねて取材を行い、SNSで魅力を発信したり、実際にお店に立ってお手伝いをさせていただいたこともあります。さらに、この夏に開催された「阿曽の夏まつり」では屋台を出店し、地域の方々と交流しながら少しでも地域を盛り上げられるよう奮闘してきました。
大紀町阿曽夏祭り出店時こうした一歩一歩の積み重ねが、いま私たちが取り組む宿泊施設づくりと、阿曽をより元気にしていきたいという想いにつながっています。
【これまでの歩み】
2024/11 計画構想スタート。用途検討と地域ヒアリング開始。
2024〜2025 地元事業者との調整、PRイベントでの資金・仲間集め。
2025/08 改装工事の目処が立ち、着工。

2025年10月 クラウドファンディング開始
2025年11月 建物改装工事完了(予定)
2025年12月 プレオープン
2026年2月〜3月 グランドオープン
※暫定の予定のため、ずれが生じる可能性がございます。万が一遅れた場合はその都度ご報告させていただきます。
村田 滉陽(本プロジェクトの主導者・阿曽出身)
戸田 康太(高校時代からの友人・三重県出身)
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自分自身、村田から誘いを受けたときは期待と不安が入り混じっていました。けれども地域の方々と関わりを重ねるうちに、その温かさに触れ、「こんなにも心地よい人のつながりがあるのか」と驚かされました。そして今では、この温かさや心地よさを一人でも多くの人に体験してほしいと心から思うようになりました。
このプロジェクトを通じて、阿曽という場所の魅力と、人と人とのつながりのあたたかさを多くの方に届けられたらと願っています。
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“町の公民館を受け継いだ”という偶然を、地域の未来につながる必然に変えるために、一歩ずつ前に進めています。

工期・資材価格の変動、設備納期遅延などでスケジュール変更の可能性があります。
近隣との調整や安全対策を最優先し、必要に応じて体験内容の見直しを行います。
いただいたご支援は上記の優先度に沿って透明性を持って執行し、進捗を適時共有します。

「田舎には何もない」なんて言われることがあります。でも、阿曽には “都会にはない豊かさ” があります。
・飲める湧き水
・歴史ある古道と寺院
・人の温かさ
・満天の星空
それらを体験し、感じてもらえる宿を、皆さまと共につくりたいと思っています。
あなたのご支援が、阿曽の未来を変える一歩になります。どうか応援のほど、よろしくお願いいたします!














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